 | 眼鏡記者会「第37回新年賀詞交歓会」
【眼鏡記者会共同】眼鏡記者会(加盟6社7媒体、美濃部隆代表幹事)は、1月24日、東京・新御徒町のオーラムで、「第37回新年賀詞交歓会」を開催した。 「消費者に何を伝えなければならないか」をテーマに掲げた3部構成。101人の業界関係者が集い、懇親会では和やかにコミュニケーションを図り盛り上がりを見せた。 第1 部の基調講演は、「〜お客様の心をつかむ眼鏡販売〜最新の動向を見て時流をつかむ!」をテーマに、眼鏡・宝飾業界等で活躍のコンサルタント潟tレネルライン代表・竹本圭太氏が講演。「今年は、新たなことをしていくのに絶好の年であり統廃合が進む。計画、実行や対処、改善をどのようなサイクルで実現させるかだ。動いて、実行して改善することで店独自の姿が出来てくる。メガネにおける見え方、本質を更にバージョンアップしてお客に伝えていくことだ。実際、60代から上の人がどれだけ動けるかだが、団塊ジュニアの世代は増え、その中で好かれ、認めてもらえる店の演出を仕掛けないとだめだ。本質を伝えていくことで10年はしっかりやっていける。2020年の7600万人は、生産人口といっしょであり、子供の急性内斜視が増え、スマホ老眼も増えている。また、白内障手術も増えていることで売り場の現場では先進医療保障についても知識を持っておくべきだ」などと述べた。 この他、眼鏡データベースから2018年と2019年上期における眼鏡チェーン店の基本データから、従業員1人当りの平均売り上げ、平均粗利益率などの市場動向も詳しく説明。講演の後半では、とりまく最大の時流「コモディティトレンド」を挙げ、顧客は購入するモノに対し、普通の価値は求めず、コモディティ化に移って来ていると述べた。コモディティ業態、ブランド開発の方向性では@価格で売るか、Aココロで売るかが鍵だと説いた。 更に、眼鏡店での視機能検査の重要性、ビジョンケアを中心としたサービスのあり方、進化する視力検査機器などについても述べた。講演の締めでは、「見え方で他店と差別化すること」を キーワードに、@顧客リピート率の向上による売上拡大、Aレンズ単価のアップによる粗利額拡大、B用途別見え方提案による複数所持効果を挙げた。 基調講演に続き、パネルディスカッション「消費者に何を伝えなければならないか」では、コーディネーターに竹本圭太氏、パネリストは肥沼孝政氏(メガネのコイヌマ、神奈川県眼鏡協会会長)、天満桂一氏(ウインク椛纒\取締役、サンレックス椛纒\取締役)、金井章氏(葛煦芒瘠セ店代表取締役、東京眼鏡販売店協同組合青年部部長)の3人が務めた。 竹本氏からテーマ@「消費者は、メガネというものにどういうイメージを持っているか・・・」で、3人から次のような答えが聞かれた。肥沼氏:「うちではシニア層が中心で累進メガネの比率が70%。男性の買い替えサイクルは長く、女性は男性に比べ短い。眼の機能や日常生活を良く聞いて適格なメガネを勧めるようにしている」金井氏:「普段感じていることは、メガネ屋はなめられている。顧客は直し等を簡単にできると思っている(あんたプロだろと)。メガネは高いものでも安いものでも同じものだという意識が高い。顧客の知識不足と私どもの啓発不足が原因かと思う。定期的なアフターサービスが必要でフォローをして信頼に応えていきたい」天満氏:「VCには、いろんな業態店が加盟している。価値の多様化、ニーズの多様化を強く感じる。加盟店の中には、まだ価格訴求を全面に打ち出している店もあるが、全体としては価格ではなく 価値を提案する流れが多くなってきている。お店のスタンスを明瞭、明確に打ち出していかないと多様化する顧客から選ばれない時代になってきている」 |
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