佐藤英昭の「特許の哲学」

2016/04/27
佐藤英昭弁理士による『特許の哲学』 その@

「発明」や「特許」を真に理解してもらうためには
 
人類は、発明を人類共通の資産として、その発明の保護及び利用を図る特許制度を利用し、永遠の進化をとげるものであります。
私は、本紙の読者を対象に、「発明」や「特許」を真に理解してもらうため、いくつかの重要な点について自説を平明に述べてみたいと思っております。
読者の皆様は、発明というと、すぐにワットが発明した蒸気機関車が産業革命の口火を切ったとか、蓄音機や白熱電灯を発明したエジソンが発明王と言われたということを思い浮かべて、特別な親しみを感じることでしょう。
ところが発明や特許は、一度頭を突っ込んでみると、極め難く、当初の予想に反して難しい学問であることを知るでしょう。
成る程、内燃機関、電気、有機化学などの発明が産業の発達に貢献したことは良いこと、というぐらいは、極めて常識的な判断の帰結でありますが、ひとたび科学的に理由付けるとなると、それは難しいことであり、それだけにまた大切なことなのであります。
従って、私自身がそうであったように、多くの皆様方にとって、諸先生の講義を一偏聞いただけで、発明や特許を理解することは、極めて困難なことでしょう。
その上、一般に、特許法等の条文のことを知っているが、特許の基礎(考え方・思想)を基本的に理解しない場合もあります。そこで私は、自分自身が疑問に思ってきたことも含め、特許の基本的理解のために役立つであろうと思われることを、いくつか説明していきたいと思っております。
ここでは、いわゆる論文や教科書という形態のものではなく、約50年前から発明や特許に触れ、実務を通して今日に至るまで疑問に感じている「発明」や「特許」について、自説を試みたいと思っております。(特許業務法人共生国際特許事務所所長)
2016/04/27
佐藤英昭弁理士『特許の哲学』新コラムが始まります

特許に精通した筆者がわかりやすく解説してくれます

昨今、産業界においては「特許」等の知的財産に関する訴訟問題が増え続けています。そこで、「特許」の専門家である特許業務法人共生国際特許事務所の佐藤英昭所長に、「特許」についての考え方を解説してもらうコラムを毎月掲載することになりました。
同氏が約50年前から特許に触れ、実務を通して今日に至るまで疑問に感じている「特許」について自説を解いてもらうもので、大いに期待しております。
【経歴】1942年生まれ。弁理士登録後、佐藤国際特許事務所を設立(現在特許業務法人共生国際特許事務所として法人化)。当時としては最年少の若干32歳で東海通信機鰍フ更生管財人(静岡地方裁判所)を経験。ベトナム商工会議所顧問、東京国際大学理事・客員教授を務めている。現在74歳。経産省が主催する知的所有権セミナーをはじめ、日本発条や伊藤ハム他一般企業、更には京都大学大学院、崇城大学、チュー・ヴァン・アン大学等における多彩な講師歴を有しています。
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