ダイヤモンド市況概況

2018/09/04
「インド・ルピー最安値更新、インド需要低迷」

【9月4日】
◆周生生の上半期売上高が12憶ドルとなり19%増加、利益は7,700ドルで54%増加したものの、中国の貿易戦争により将来の収益減少に警戒している。
カッターは通貨下落によるインド及び中国需要の低迷により、メレの研磨を控えている。
ホリデーシーズンに備え、GIA dossier対象の1ct未満が得られる原石需要が堅調。

◆インド:市場は安定しているが、インド・ルピーはINR 70.75 / $ 1と最安値を更新、ディーラーは通貨切り下げや銀行融資削減を懸念している。
低品質SIが多い中、良質なSI需要が高い。
サプライヤーは鑑定書付研磨石の価格を保持している。
研磨業者は11月のDiwali休暇まで市場が堅調に推移すると予想している。

◆香港:ディーラーは香港ショーの準備を進めている。
8月の市場心理は、貿易摩擦や人民元の下落によりやや悪化。
宝飾業者は、好調な上半期に対し下半期は慎重な見方。
GIA Dossier付商品販売が良好。
1ct、D-H、VS1-SI需要が改善。
9月の香港ショーを前に、ファンシーカラーダイヤモンドへの関心が高まっている。

◆RapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2)、平均価格がすべて下落。
ベストプライスは3.0ctが3.2%上昇、0.7ctが変化無し、他はすべて下落。
平均価格は0.3ctが-6.2%と大幅下落、0.5ctが-3.3%、他もすべて下落。

Rapaport Diamonds.netより、一部抜粋
提供:潟lットジャパン https://www.net-japan.co.jp/market/2018/09/post_221.html
2018/08/28
「スター・メレー需要鈍化、ディーラーは在庫増加を回避」

【8月28日】
◆研磨石の取引鈍化、夏の閑散期以降、在庫量が増加している。
香港ショーでの需要増加を期待し、サプライヤーは価格を維持している。
3VG商品需要が堅調に推移する中、弱い人民元が予算を圧迫しており中国人バイヤーの仕入れは低品質商品に移行している。

◆インド:さらなる倒産の噂の中で、市場心理がやや悪化。
ムンバイのアントワープを拠点とするインド人の多くがSI商品を探している。
0.30-0.50ct、G-J、VS-SI商品に安定した需要がある。
スター・メレーの需要鈍化、ディーラーは在庫増加を回避。
研磨業者は、Diwali休暇を前に研磨石の生産量増加を抑制している。

◆香港:ディーラーが休暇から戻り香港ショー(9/12-18)の準備を進めており、香港市場はやや改善。
0.30ct、1ctのG-J、VS-SIの需要が底堅い。
DからFカラーの需要が鈍化。
株式市場及び人民元の下落により、10月のゴールデンウィーク期間中における小売への影響が懸念されている。

◆RapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2)、ベストプライスは引続き下落傾向。
ベストプライスは3.0ctが2.0%上昇、他はすべて下落。
平均価格は0.5ct、0.7ct、1.0ct、1.5ctがわずかに上昇、他はやや下落。

Rapaport Diamonds.netより、一部抜粋
提供:潟lットジャパン https://www.net-japan.co.jp/market/2018/08/post_220.html
2018/08/21
「HPHT合成メレーダイヤ増加」

【8月21日】
◆GIAニューヨークセンターのメレー分析サービスに9.67ct、1,102pが持込まれた。
1pのみ天然ダイヤモンドで1,092pがHPHT合成、他の9pは検査基準を満たしておらず評価対象外。
合成メレーダイヤは明らかに増加している。

◆インド:IIJSショーに続き取引は比較的静か。
研磨石の取引が鈍化する中、ゴールド及びダイヤモンドジュエリーの需要は底堅い。
小売業者は軽量のゴールドとファンシー・シェープ ダイヤモンドなど、低価格帯の商品を探している。
倒産の噂が流れておりディーラーは慎重。
研磨業者は第4四半期を前に、一定の生産量を維持している。

◆香港:ディーラーは弱い人民元と高い研磨石価格に適応しており、香港市場が改善。
最近の株式市場の落ち込みは、消費者の購買意欲を低下させている。
0.30-0.50ctの注文が安定しており、Dossier需要が堅調。
地元需要の変化を反映し、色甘商品の人気が高い。
9月の香港ショーへの期待が高まっている。

◆RapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2) は下落傾向。
ベストプライスは3.0ctが2.3%上昇、他はすべてやや下落。
平均価格は0.5ctのみ0.2%上昇、1.0ct、1.5ctは変わらず、他はすべて下落。

Rapaport Diamonds.netより、一部抜粋
提供:潟lットジャパン https://www.net-japan.co.jp/market/2018/08/hpht_1.html
2018/08/07
「ダイヤ価格、全体的に下落傾向」

【8月8日】
◆警告:新しい米国連邦取引委員会(FTC)のガイドラインでは、合成ダイヤモンドの完全な開示が求められている。
FTCは「ダイヤモンド」という言葉の定義に合成を含めているが、天然ダイヤモンドではない事が明確に開示されていない場合は、「ダイヤモンド」の使用を天然に限定している。
アントワープとイスラエルが夏季休暇中のため取引センターは静か。

◆インド:他の取引センターが夏季休暇中のため一部取引が改善。
中国、ベルギー、イスラエル、米国のバイヤーがムンバイで商品を探している。
IIJSショー(8/9 -13)は、インドルピー下落による内需停滞のため期待度は低い。
原石価格が上半期4%上昇、研磨業者の利益が圧迫される中7月の研磨石価格が軟化。
De Beersサイト以降、原石取引が鈍化。

◆香港:市場は安定している。
1ct以上の商品よりGIA Dossier付商品の売上が好調。
0.30-0.50ctの需要が最も高い。
バイヤーは、仕入れ対象商品をJ-Mなどローカラーに移行している。
バイヤーは人民元下落により慎重、9月の香港ショーで価格動向を探る展開。
上半期の販売が好調のため市場心理は改善したが、米-中の関係悪化が懸案事項。

◆RapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2) 、ベストプライスはすべて下落。
ベストプライスはすべてのレンジで-0.3%から-0.9%の下落。
平均価格は0.5ctのみ0.2%上昇、他はすべて下落。

Rapaport Diamonds.netより、一部抜粋
提供:潟lットジャパン https://www.net-japan.co.jp/market/2018/08/post_219.html
2018/07/31
米国では小売店舗を削減、オムニチャンネルを加速

【7月31日】
◆閑散期のため価格はわずかに下落傾向。
サプライヤーは貿易摩擦が進む中、米国と中国のジュエリー販売が良好なため下半期も楽観的。
米国の宝飾業者は、上半期に昨年の445に対し477の小売店を閉鎖、カスタマイズとオムニチャンネルにより販売効率を高めている。
銀行がNirav Modiの20億ドルの詐欺を理由に貸し出しを10%削減、弱いルピーと信用度の低下によりインドのカッターは警戒を強めている。
◆インド:ムンバイの外国人バイヤーは少数。
インドルピー下落により、現地でのダイヤモンドの販売価格が上昇したため国内需要が鈍化。
1ct、G-J、SI-I2、RapSpec A3ダイヤモンドの需要が堅調。
高い原石価格は研磨業者の利益率を圧迫しており、工場は生産量を抑えて稼働している。
◆香港:夏の閑散期の最中、9月の香港ショーまで市場は静かとの予想。
人民元下落により中国人観光客は買物に慎重。
GIA Dossier付商品は1ct upの商品より売上良好。
0.30-0.40ct、G-J、VS-SIの需要が堅調に推移する中、1.50-2ctは弱含み。
◆RapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2) 、0.3ct上昇、他は全体的に下落傾向。
ベストプライスは0.3ctの2.1%、3.0ctの-1.2%を除き微増微減。
平均価格は0.3ctが2.4%と上昇、1.0ctが横ばい、他はわずかに下落。
Rapaport Diamonds.netより、一部抜粋
提供:潟lットジャパン https://www.net-japan.co.jp/market/2018/07/post_218.html
2018/07/24
米国でのeコマース売上好調

【7月24日】
◆ディーラーは夏休みモードで取引はスロー。
バイヤーは閑散期に高い値引きを求めているが、サプライヤーは価格を保持している。
米国での小売りは季節的に鈍化しているが、eコマースではプライムデーの売上がAmazonのサイバー・マンデーとブラック・フライデーを上回るほど好調。
周大福の第2四半期の同店舗売上高が中国で4%増加、香港・マカオで26%増加するなどアジアの成長が続く。
弱い人民元は第3四半期の個人消費に影響を及ぼすことが懸念されている。
原石取引は安定しており、品薄感が価格を支えている。
De Beersの上半期の生産量は1,750万ctsと8%増加、売上は1,780ctsと7%減少、平均価格は162ドル/ctと4%増加した。

◆インド:夏季需要の低迷及びインド・ルピー下落、倒産の噂などで市場心理が悪化している。
税関職員による4.4億ドルの詐欺のため出荷の遅れが生じており、ディーラーは不満を抱いている。
市場での海外バイヤーは少ない。
1ct及びGIA dossier付商品の動きは良い。
原石の需要は安定しているが、研磨業者は過剰在庫の増加に注意を払っている。

◆香港:夏の景気減速と弱い人民元のため市場は慎重。
0.30-1ct、D-M、VS-SIの需要が堅調。
3VG以上の3EXに高いプレミアムが付いている。
3ct以上の需要が改善しているが、品薄で取引が抑制されている。
ファンシーシェイプとファンシーカラーダイヤモンドへの関心が高まっている。

◆RapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2) 、全体的に横ばい状態。
ベストプライスは3.0ctの-1.2%を除き他はわずかに上昇。
平均価格は0.3ctが2.4%と上昇、1.5ctが変わらず、他は微増微減。

Rapaport Diamonds.netより、一部抜粋
提供:潟lットジャパン https://www.net-japan.co.jp/market/2018/07/e.html
2018/07/17
閑散期のため研磨石取引が鈍化

【7月17日】
◆中国人バイヤーはCNY 6.67 / $ 1と6月1日から-4.6%の人民元安となり、
研磨石の仕入れをより低いグレードに移行している。
人民元安は、観光客の宝飾品の購買にも影響を及ぼしている。
0.50ct、D-M、VS-SI、RapSpec A2ダイヤモンドの受注が多く、GIA dossier付商品の販売が良好。
キンバリー・プロセス(KP)のデータによると、2017年の世界のダイヤモンド原石の総生産額は158.7億ドルとなり
29%増加、重量は1.51億カラットとなり19%増加、平均価格は1カラット当たり105ドルとなり8%上昇した。

◆インド:インド・ルピーがINR 68.8 / $ 1となり1月1日以降7%下落、現地での取引への影響が大きく市場心理が悪化。
バイヤーは底堅い研磨石価格と弱い為替レートのため仕入れに慎重。
サプライヤーは、わずかに研磨量を減らし研磨石の価格を維持している。
1ct、J-L、SI1-I2に安定した需要がある。
0.50ct、D-H、IF-VSの流通量が増加。

◆香港:6月の香港ショー以来、取引は比較的静か。
中国人バイヤーは人民元安で仕入れが制限されている。
カラーグレードが低い商品の需要が堅調に推移する中、より小さく安価な商品に需要が移行している。
宝飾業者は上半期の大量仕入れ以降、在庫量過多の状態。
小売業者はサマーセールに向け販促活動を加速させている。

◆RapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2) 、平均価格がすべてのレンジで上昇。
ベストプライスは2.0ctの-0.6%、3.0ctの-1.2%を除き他はやや上昇。
平均価格は0.3ctが4.7%、0.5ctが2.6%、0.7ctが2.0%、1.0ctが1.5%、他もわずかに上昇するなど、
すべてのレンジで上昇に転じた。

Rapaport Diamonds.netより、一部抜粋
提供:潟lットジャパン https://www.net-japan.co.jp/market/2018/07/post_217.html
2018/07/10
中国元、インドルピー安で地元ディーラーの予算削減

【7月10日】
◆米国の卸売業者が休暇を取っており、ダイヤモンド市場はスロー。
第2四半期の研磨石価格は堅調に推移。
原石価格が高いため研磨業者はディスカウントに応じない。
対ドルでの中国元、インドルピーの通貨安により地元ディーラーの予算が削減、需要は低品質商品に移行している。
小売業者のニーズと原石供給に合わせることにより、ダイヤモンド業者の在庫量が前年同期比でやや減少。

◆インド:倒産の噂の中、市場心理は弱い。
地元のバイヤーは堅調な研磨石価格とドルに対するルピー安に慎重な姿勢。
米国の夏季休暇により、ムンバイの外国人バイヤーは少数。
0.30-3ct、G-J、VS-SI、RapSpec A3 +ダイヤモンドの需要が良好。
売上5.75憶ドルの6月のDe Beersサイト以降、研磨量は安定している。

◆香港:6月の香港ショー以降、市場は鈍化。
0.30-1ct、G-H、VS-SI、RapSpec A2+ ダイヤモンドの需要が底堅い。
上半期の観光客増加以降、小売業者は楽観的。
米国と中国の貿易摩擦の潜在的影響が懸念材料。

◆RapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2) 、ポインターの平均価格下落傾向。
ベストプライスは0.3ctが1.9%、0.7ctが0.6%、1.0ctが1.1%、3.0ctが0.9%とやや上昇、他はわずかに下落。
平均価格は0.3ctが-1.7%、0.5ctが-2.5%と下落、1ctが1.7%、他もわずかに上昇。

Rapaport Diamonds.netより、一部抜粋
提供:潟lットジャパン https://www.net-japan.co.jp/market/2018/07/post_216.html
2018/07/03
「第3四半期の需要予測に向け、研磨業者は増産体制を維持」

【7月3日】
◆高い原石価格が研磨業者の利益率を圧迫しているため、サプライヤーは研磨石価格を維持している。
6月のDe Beersサイトは予想を上回り売上5.75億ドル、原石は3〜6%のプレミアムが付いており原石市場は堅調。
バイヤーは3EXの価格上昇に伴いVGに移行している。

◆インド:香港ショー以降、米国と中国の需要に支えられ研磨石市場は安定している。
3ct及びより大きなダイヤモンドが品薄状態。
1ct、J-L、SIに安定した需要が見られる。
H-L、VS-SIのGIA Dossier付商品の動きが良い。
0.3-1ctの研磨石を対象とした原石の取引が堅調。
予想される第3四半期の需要を満たすため、研磨業者は増産体制を維持している。

◆香港:香港ショーが低調にもかかわらず、市場心理は改善。
ディーラーは9月のフェアに期待している。
0.30-1ct、H-K、VS-SIダイヤモンド需要が堅調に推移。
宝飾品の小売は引続き好調。

◆RapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2) 、平均価格上昇。
ベストプライスは0.3ctが-0.8%、0.5ctが-0.3%と下落、他はわずかに上昇。
平均価格は1.0ctが3.0%、3.0ctが3.2%となり、他もすべて上昇。

Rapaport Diamonds.netより、一部抜粋
提供:潟lットジャパン https://www.net-japan.co.jp/market/2018/07/3_1.html
2018/06/26
原石価格上昇、研磨業者の利益圧迫

【6月26日】
◆RapSpec A2+ダイヤモンドの価格が堅調、バイヤーは品質の低い低価格帯の商品に移行している。
3ct及び大粒ダイヤの品不足が価格を支えている。
原石価格が高く研磨業者の利益率が圧迫されているにもかかわらず、De Beersサイト期間中の原石取引は堅調。
AWDC(アントワープ)が自動研磨技術を発表。

◆インド:小規模の研磨業者は原石価格が高く苦戦している。
弱いルピー(INR 68 = $1)は現地市場へのサプライヤーには打撃だが、輸出業者には朗報。
大手研磨業者は品不足を解消するため研磨量を増加させている。
新たに市場投入される商品の価格は、既存の在庫価格よりも高い。
ジュエリーの小売販売が減速傾向。
インドの5月の輸出額は22億ドルとなり8%増加した。

◆香港:小売業者のバイヤーは、0.30、0.50、1ctのD-G、VS、RapSpec A2+の商品に対しより高い割引を求めているが、サプライヤーは価格を保持している。
De Beersの合成ダイヤモンドジュエリーへの参入に関し、懸念が高まっている。

◆RapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2) 、平均価格がわずかに上昇。
ベストプライスは0.5ctが-1.4%と下落、他は横ばい。
平均価格は0.7ctが1.9%、1.0ctが1.6%、2.0ctが1.1%とやや上昇。
0.3ctのみ-0.6%とわずかに下落。

Rapaport Diamonds.netより、一部抜粋
提供:潟lットジャパン https://www.net-japan.co.jp/market/2018/06/post_215.html
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