 | 山梨県立宝石美術専門学校(宝美校。飯野一朗校長)は、わが国唯一のジュエリーを学べる公立専門学校。ジュエリー産地山梨の業界との密接な連携は、充実したカリキュラムにも反映されている。平成30年4月に就任した飯野校長の教育目標「自分のデザインを自分の手でジュエリーに」の「モノづくり」を根幹とした新しいカリキュラム。普遍的な基礎能力と、高い創造力を持った人材育成が宝石美術専門学校の基本となっている。 今回インタビューに応じてくれたのは、JC2級資格取得の浅川凪彩さん(3年生、21歳)。県内の高校を卒業して、宝石美術専門学校に入学した。
宝美校を進学先に選んだ 理由は
高校在学中にKoo-fu(クーフー:山梨のジュエリーブランド)のデザイナーの存在を知って、ジュエリーのデザインをやってみたいと思い、入学を希望しました。前から絵を描くこと、デザインすることなどが、好きだったので、「これだ」と思いました。
JCの資格を取ろうと思ったきっかけは?
宝美校では、一年生の講義の中でJC検定に関連したカリキュラムが導入されていたので、一年生の3月にJC3級を受験して、資格を取得しました。更に、JC2級も取得したいと思い、2年生の時にJC2級を取得しました。
JC受験の勉強方法は?
とにかく過去の問を徹底的に勉強しました。わからないところは先生や非常勤の先生に聞いて、知識を深めたのが力になったと思います。
受験して良かったと思う点は、何ですか?
授業の中では勉強できない広範囲な知識を得ることが出来たのがよかったと思います。 商品としてのジュエリーとか、知らなかった素材の知識も深く知ることが出来たと思います
卒業後の進路について、どのように考えていますか?
得意なデザインに関連した仕事を目指しています。デザインを力に商品開発、企画方面の仕事をしたいと思っています。
――――〇――――〇―――――〇
インタビュー時もハキハキと自分の意見を表現した浅川さんは、2学年生ですでにJC2級を取得しているという頑張り屋さんだった。昨年11月に開催された「ジュエリーウイーク」イベントのひとつ、「宝美校トークショー」のも登壇して、自分が制作したデザイン、作品について、堂々と紹介することはさすがと思わせる一面も見せていた。 今回インタビューに同席していただいた穂坂先生にJC資格取得について聞いてみた。 「宝美校では卒業までにJC3級の資格取得者はほぼ100%。より専門性の高いカリキュラムを目指してJC2級の受験も推奨している。今年も、浅川さんの他に3名がJC2級を取得している。 JC3級は、ほぼ全員が取得しているので、やはりJC2級資格者の就職率、希望企業、職種への内定率は高くなっている」と話してくれた。 平成27年度、2年制から3年制に移行し、更にデザイン力、制作力の専門性が高まり、JC資格取得にも力を入れている宝美校は、これからの日本のジュエリー業界を担っていく若手ジュエラー排出専門学校として業界から大きな期待が寄せられている。 |
|