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上野延城の「とりたてカエル」

■上野延城の“とれたてカエル” 140 ■2017年5月12日 金曜日 15時50分25秒

『おもてなし規格認証制度』

 経済産業省は、我が国のGDPの75%を占めるサービス産業の活性化、生産性向上のために、『おもてなし規格認証』を創設した。
 『おもてなし規格認証』を申請し、認定されることで、サービス事業者には認証マークが寄与される。
 『おもてなし規格認証』制度は、サービスの質の「見える化」を進めるための制度として構想が始まり、2015年の成長戦略に盛り込まれた。
 昨年の8月にスタートして、今年の1月に運用が開始され、2月の時点で1万件の登録があった。
 2020年までに30万社の事業者の仁手艇を目標としている。
 サービスの“質の見える化”をすることで、顧客に来店してもらい、その声をフイードバックして、サービスの向上と質を高める狙いがある。
 おもてなし規格認証は、サービスを提供するすべての事業者にとって、高品質なサービスの提供、維持、向上を即し、より高い生産性を実現するための、共通化された枠組みである。
 『おもてなし規格』4つの定義は、顧客、従業員、社会(地域)の満億度を高め、発展させ続けるプロセスである。
@ お客様の期待をもとに、共に価値を創ること。A従業員の意欲と能力を引き出すこと。B地域社会とともに共生していくこと。C維持、発展していくこと。
サービスの多くは、接客を通じて提供した「製品」とその製造のプロセスから成り立つ。
 基本的な日常のサービスから、創意工夫を凝らしたオリジナリティのあるサービス、最高体験のおもてなし等、よりサービスの高みを目指すことを目標とする。
 サービスの質に応じて、「紅認証」「金認証」「紫認証」をつける。
 この制度の活用により、サービス事業者の生産性を高め、サービス産業の生産性の伸びを2020年までに倍にすることを目指す。
■上野延城の“とれたて”カエル 139 ■2017年4月14日 金曜日 14時8分2秒

『逆転の発想に学ぶ』

 『逆転の発想に学ぶ』というタイトルの本は、ロケット開発の父と呼ばれた故・糸川英夫氏が1974年出版したものであるが、今日、読んでも極めて新鮮で刺激的である。
 どんな時代にあっても、新商品の開発は、企業の生命線であると、新商品開発のチェック・ポイントを記している。
 特に「マスクト・ニード」(潜在需要)の発見、「どうやって社会のニードをつかむか」ということが、やはり第一の基本になると述べている。
 発見方法の一例としては、“非言葉系の表現に注目せよ”ということ。
 いわゆるボディトークを観察する方法である。
 異常な行動をしている人がいたら、みな何か欲望を持っているわけだから、その欲望をボディトークの観察でつかむことである。
 逆転の発想による成功事例が商品やサービスには数多くある。
 たばこの値上がりで客足が遠のく中、あえて新技術やこだわりを詰め込み、高級たばこの販売、ピースブランドに愛着を持つ40歳から50歳代の愛煙家の心を掴み、千円たばこの売れ行きが予測を大幅に上回るヒットになった。
 ヨドバシカメラでは、他のネット通販などと価格の比較ができるサービスを始めた。
 安値競争でネット通販に押され気味の店舗販売が、あえて比較を託すことで販売の機会を増やすという逆転の発想である。
 このサービスで値引き交渉も増えるが、実際には店舗では、接客が弾み、店で購入を決める客が増えていると述べている。
 いろんな壁や多くの問題にぶち当たった時、逆転の発想が問題解決のヒントになり、道が開けることが多く、それにより、新商品が生まれヒットにつながることが多くある。(以上)
■上野延城の“とりたて”カエル 138 ■2017年2月21日 火曜日 11時27分43秒

『アンガーマネジメント』

 職場や家庭でイライラして怒鳴ったりとストレスが多い現代社会。
 そこで注目されているのが、怒りの感情と上手に付き合う“アンガーマネジメント”。
 アンガーマネジメントは1970年代に米国で開発された心理トレーニングである。当初は軽犯罪者に対する矯正プログラムなどに使われていた。
 怒りやイライラをコントロールすることを狙いとしているが、怒るのがダメということではない。
 アンガーマネジメントとは、怒る必要のあることを上手に怒れるようになり、怒る必要のないことは、怒らないようになる。
 日本ではこの数年に急速に浸透し、日本アンガーマネジメント協会の講座受講者は、昨年は延べ18万人で前年比7割増えた。
 昨今では、アンガーマネジメントを導入する職場が増えており、大企業なども研修に力を入れている。
 同協会の話では、2011年のスタート当社は、ほぼ女性のみだったといい、現在も男女比では、4対6と女性が大半を占めている。
 アンガーマネジメント協会の入門講座には、3つのコントロールを実践することを挙げる。
 第一が「衝撃のコントロール」で、“怒りの感情のピークが過ぎるのに6秒待つ”ことを実行している。反射的に怒鳴らず、深呼吸するなどしてみる。
第二が「思考のコントロール」で、相手の行動を@全く問題ないこと、A少しイラっとするけど許せること、B許せない事、の三つの基準に分ける。
第三が「行動のコントロール」で、怒りを@重要かどうか、A変えられるかどうか、という二つの軸に分類して行動を考える。“変えられるけど、重要ではない”なら仕方ないと思う対処法がある。
人間関係を円滑にする“怒りの制御の術”としてアンガーマネジメントが注目されている。 
■上野延城の“とてたて”カエル 137 ■2017年1月13日 金曜日 15時58分6秒

『リセールバリューの買い物』

今日の若者は“リセールバリュー”を考えて買い物をしている。
リセールバリューとは、一度購入したものを販売する際の再販価値のこと。
中古車販売などの際に使われることが多い。
乗用車などを使用後、中古車販売店や新車購入時の下取りとして、販売する時の価値のことである。
若い人に高額の時計が売れているのは、売ったらいくらになるかを考えて買い物をしている人が多くいるからである。
物は古くなれば安くなるというのが常識であったが、中古品を扱う仕組みが出来た事で、買値よりも高く売却できることが可能になった。
ワインや日本酒、焼酎なども個人がネットで簡単に転売できるようになり、人気の銘柄は何倍もの高値で売られている。
中古品・リュース業界の専門誌「リサイクル通信」によると2014年の国内中古品市場規模は、前年比7%増の1兆5966億円で、市場拡大は5年連続となっている。
このうち35.6%をネット販売が占めている。同調査では、今後もリュース市場は拡大し、2025年には2兆円の規模に拡大すると予測されている。
中古品を売買する経験者の人口は、25年に日本の人口の約半数を占める約6200万人に達すると見込んでいる。
新商品を購入する際には、リセールバリューを意識した選択の仕方が浸透し、リュース市場での評価や相場が新商品選びの一つの指標になりえるとしている。
宝飾品の世界も リセールバリューの考え方が浸透すれば、安さだけでなく上手な買い物をしたいという気持ちが強くなる。
昔は中古品に抵抗があったが、今はなくなったという消費者が多くなっており、将来的には売ることを前提にして買い物をするという消費傾向が広がっていく可能性はある。(以上)
■上野延城のとれたてカエル“136 ■2016年12月21日 水曜日 15時7分50秒

『コト訴求で新規客づくり』

 コト消費とは、一般的にはモノを所有したり、モノの機能を消費するのではなく、商品やサービスを購入することで得られる体験・時間などを楽しむ消費とされる。 
 モノが売れない時代、消費者の心をつかむためには、コト消費の視点は欠かせないといわれている。
 コト消費が広がっているのは、消費者が物質的な豊かさよりも心の豊かさを重視する傾向にシフトしているからである。
 コト消費では同じ商品・サービスでも消費者がさまざまな目的で消費を楽しむ。
 心の豊かさを重視する人の割合は年々増加傾向になる。
 新しい生活ニーズをかなえるのは、モノよりコトであることからコトが支持されている。コト消費にマッチする商品・サービスを提供するには、コトづくりの視点がポイントになる。
 コトづくりとは、商品・サービスの価値を生み出す仕組みやプロセスをつくり上げることである。
 イートインコーナーを設けているスーパーでは、このコーナーを活用して体操教室や工作教室を開催している。
 ある宝飾店では、集客方法として、‘にこにこワークショップ‘を開催している。
 どなたでも、気軽に楽しく、手作り体験をしてみませんか?の案内をしたところ若い子供づれの客が集まり、「木のお絵書き時計」作りをたのしんだ。定期的に開催しているワークショップは新規客づくりになっている。
■上野延城の“とれたて”カエル 135 ■2016年11月24日 木曜日 13時24分9秒

『親孝行商品の開発を』

 自分の親に感謝の意を込めて贈る“親孝行商品”が消費者の心をつかんでいる。
 パナソニックのシニア向け掃除機の販売が好調である。
 重量を軽くして、お年寄りでも持ちやすく、動かしやすいように設計したのが要因である。
 子供が離れて暮らす老いた親にプレゼントする親孝行商品の需要を盛り込んでいる。
 “掃除を楽にする”をキーワードに、消費者の心をつかんでいる。
 使い勝手の良さや掃除機を楽にこなせる点を、高齢の親を持つ子供にアピールするために、テレビCMも「息子の気付き」と題した内容になっている。
 高齢者への恵のプレゼントとして注目を集めているのが、金属製の小型タグに氏名や住所、血液型、持病などを彫り込んだペンダントである。
 軽くて丈夫で胸元に下げて目立つID(身分証明)付ペンダントである。
 厚生労働省は、認知症の人が2025年に700万人に達するとの推定値を明らかにした。
 65歳以上の高齢者5人に一人に当たる計算である。
 警視庁安全局によると平成26年に認知症が原因で行方不明になったとして家族から警察に届けられたのは、1万783人。2年連続で1万人を超えている。
 行方不明が見つかった際、所持品は身元特定の大きな手掛かりとなっている。
 先のIDペンダントは、予想外の緊急事態の際にも連絡先を本人に代わって第三者に伝えることが出来る。
 顧客からは、「俳諧で困っている」、「認知症を患っている家族が心配」、「親に持病があるので万が一の時に」などの理由で贈答品用に求める人が多くいた。
 親と離れて暮らす30代から50代の人が、両親に感謝を込めて贈る親孝行向け商品が今後新しい市場を創ると予測する。(以上)
■上野延城の“とりたて”カエル 134 ■2016年10月18日 火曜日 16時25分26秒

『アニバーサリージュエリーの推進』

 「ジャパンジュエリーフェア2016」を3日間通して見て回った。
 今回は多くのセミナー・イベントが組まれていた。
 特別イベントステージ・プログラムで開催された「アニバーサリー・ウェデイングのすすめと新たなジュエリー需要の可能性」のセミナーで、全日本ブライダル協会・桂由美氏の講演は大変参考になった。
 “ブライダル”という言葉がなかった時代は、ウェディングドレスを着る人は3%しかいなかった、とのこと。
 そこでウェディングドレスを普及させるためにプレタポルテを発表し、現在50年を迎えたと語っている。
 私事ではあるが、ジュエリー業界に携わる時、最初に知識として勉強したのは、日本フォーマル協会が主催したセミナーで、フォーマル・スペシャリストの資格を取る研修会であった。
 その中で、フォーマルウェアとジュエリーのルール、またブライダルジュエリーのコーディネートを学んだ。
 日本ジュエリー協会では、新たな需要をテーマに、昨年「アニバーサリーを推進する会」を発足したとのことであるが、小売店の認知度は低い。
 ぐるなびが「結婚記念日を覚えていますか」とのアンケートを実施したところ、74.4%が覚えていると回答している。
 また「結婚記念日に何かしてますか」との問いに対しては、51、7%の方が食事など、何かをしていると答えている。
 どんなに時間が経っても、結婚記念日をきちんと覚えているのは素敵なことである。
 アニバーサリーの新しい価値を提案して価値の創造を目指すことは、ジュエリーマーケットの拡大につながる。
 ぜひ、小売店へのアプローチを含め日本ジュエリー協会が積極的に推進することが必要である(以上)
■上野延城の“とりたて”カエル 133 ■2016年9月16日 金曜日 16時23分21秒

『日清食品のマーケティングに学ぶ』

 日清食品は「カップ麺」をあまり食べない女性層に向けた新商品「カップヌードルライトプラス」を発売した。
 開発に当たっては、約30%以上の女性がカップ麺を敬遠する理由を深く調査したところ、多くの女性はカップ麺自体が嫌いなわけではないことが確認され、課題は大きく2つに絞り込まれた。
 一つは、”他人の目“。職場の昼食でカップ麺を食べていると、どうしても他人の目が気になり、食べたいけれど食べられなくなってしまう。
 もう一つの課題は、“自分の目”である。自己管理の意識が高ければ高いほど、健康やダイエットが気になって、カップ麺をたべることをためらう。
 そこで、自分の目の開発では、女性が食事の際に重視するのはカロリーだけではなく、野菜であることに気付き、野菜をたくさん盛り込み、パッケージでそのことが一目で分かるように工夫した。 
 また、他人の目の課題解決では、人気俳優の口から「いい食べっぷりだ」のプロモーション活動を積極的に実施した。
 いい食べっぷりとは、男性であろうと女性であろうと、褒められることであり、何ら人目を気にすることではないという訳である。
 女性のカップ麺に対するニーズに適応し、世間や社会に向けて新しい価値を提案した。
 マーケティングを特徴づける有名な言葉に「創造的適応」がある。
 創造的適応とは、市場にただ適応するだけでなく、創造的に適応するという意味がある。
 顧客が大事であれば新しい価値を提供することも重要なマーケティングである。
 マーケティングとは、単に消費者ニーズを聞いて、それに相応しい企画をして発売するという活動だけでなく、消費者ニーズを創り出す活動である。日清食品の創造的適応のマーケティングには学ぶことが多くある。(以上)
■上野延城の“とりたて”カエル 132 ■2016年8月23日 火曜日 16時29分19秒

『国立西洋美術館に学ぶ』

20世紀を代表する建築家、ル・コンビジュが設計した東京・上野の国立西洋美術館が世界文化遺産に登録された。
東京都内では初めての世界文化遺産の誕生となる。
東京商工会議所の台東支部が緊急企画として、国立西洋美術館の視察会を開催し参加した。
担当者よりの世界遺産登録への取り組みや、国立西洋美術館の建物としての価値などの説明後、建築探索マップを基に入館した。
トップライトといわれる天井部分に三角形に開けられた明り取りの窓は、自然光でホール全体が明るく見える。
二階展示室の天井は、高い部分と低い部分が組み合わされており、歩くにつれて空間の広がりや変化を楽しむことが出来る。
この建物は多くの円柱に支えられており、柱の直径は1階が60センチ、2階は55センチで、重さを支えるために、1階が太くなっている。
松の木の型枠にコンクリートを流し込んで作ったため木目が美しく浮き出ている。
美術館の入り口の部分は、ピロティのおかげで雨や強い日差しを避けることが出来、ゆとりのある空間になっていて、ここに彫刻を展示していたこともあるという。
美術館には、絵や彫刻と同じぐらい重要なものがある、それは建築。
フランスで活躍した建築家、ル・コンビジュは、コレクションの増加に伴い建物も増築していく「無限成長美術館」を考案した。
1959年にできた本館は、この考え方を基にしてできた美術館である。
2008年に世界遺産に推薦されたものの、その後2回の世界遺産委員会で登録が見送られ、「三度目の正直」となった。
世界遺産には、文化遺産、自然遺産、複合遺産の三つの種類がある。美術館を見学する時には、建物についても観察することの必要性を国立西洋美術館で学んだ。(以上)
■上野延城の“とりたて”カエル 131 ■2016年7月13日 水曜日 15時48分8秒

『コモディティ化への対応』

 コモディティ化とは、市場に流通している商品がメーカーごとの個性を失い、消費者にとっては、どこのメーカーの品を購入しても大差ない状態のことである。
 今日、コモディティ化は、あらゆる産業において無視できない最重要課題となっている。
 STPと言われる「セグメンテーション」、「ターゲティング」、「ポジショニング」を中心とする伝統的なマーケティング理論は、コモディティ化した市場においては有効性を失いつつある。
 今の市場は、大半がコモディティ化した成熟市場である。
 新しい技術で製品を出しても、極めて短期間に追いつかれてしまう。驚異的なイノベーションも、いつか必ずコモディティ化されると観念している経営者も多い。
 小売業にとってのコモディティ化とは、商品目線でモノを売ろうとする姿勢にある。
 安売りを強調したチラシは、これを象徴したものである。価格以外の有効な販売戦略を見出せない証拠である。
 顧客は本当に値引きだけを要求しているのか、という商売の原点に立ち戻るべきである。
 あるスーパーは、安売りでなく、どのような価値を提供するか、という顧客目線で取り組み、料理相談コーナーの設置や健康レシピの商品を提供する販売戦略で業績を伸ばしている。
 コモディティ化が進む今日、どの企業も類似した製品による競争を余儀なくされている。 
 コモディティ化した市場では、ライフサイクルや競争地位や参入順位といった視点でなく、顧客価値という視点に重点を置くべきである。
 成長段階と成熟段階では、有効となるマーケティングは異なるはずであり、従来の思考回路からの脱却に他ならない。(以上)
■上野延城の“とりたて”カエル 130 ■2016年6月14日 火曜日 11時24分36秒

『心に届く手書きの効用』

 手書きで思いを伝える手紙が人気を広げている。
 働く女性の間で今、“美文化”(美しい文字を書くこと)が静かなブームである。
 仕事でも普段の生活でも、パソコンやスマホを使うことがますます増え、デジタルの文字ばかり使うようになった結果、手で書く文字がかなり目立つようになった。
 デジタルの文字より手書きの文字のメッセージの方が、より受け子」の印象に残り伝わりやすいということが、多くの人が気づき始めている。
 本人に代わってラブレターを書くサービスや、見知らぬ相手との文通を仲介するサービスなども人気を後押ししている。
 伝えるツールとしての手書き文字の価値が上がる中で、「もっと美しい文字を書きたい」というニーズが高まっている。 
 電子メールや無料通話アプリのやり取りが一般的になっている現代、アナログな伝達手段の手紙の魅力が見直されている。
 働く女性にとっても、美文字は“ここぞ”という大事なビジネスシーンで、相手に印象付けるために重要なスキルになりつつある。 
 文字は自分の内面を表すので、自己啓発やスキルアップに熱心な人ほど、自分が書く文字にも関心が高く、自分を向上させたいという意欲から、美文字の練習に取り組む女性も多いという。
 文字の美しさにこだわる人が増え、万年筆の需要が高まっている。
 万年筆で書いた文字は相手に丁寧な印象を与える。自然と濃淡もつき表情が出やすく、字に自信がない人でも使いやすいといわれている。
 デジタル化が進むほど、高まる手書き文字の価値が高まり、今後コミニケーションツールとして手書き文字を見直す人が増えると予測されている。(以上)
■上野延城の“とりたて”カエル 129 ■2016年6月14日 火曜日 11時23分38秒

『買わない人を買う人に』

企業の目的は顧客の創造であると言ったのは、経営学の父ドラッカーである。
近年では、「ブルー・オーシャン戦略」を提唱するW・チャン・キムとレネ・モボルニュ両教授もノン・カスタマーに注目する非顧客戦略の重要性を強調している。
新たな需要を掘り起こすためには、今の顧客よりも、それ以外の層(非顧客層)をターゲットにすること。また非顧客層に属する人たちの相違点よりも、それぞれの共通点は何か、に着目することである。
即ち、今まで顧客でなかった対象に目を向け、共通点を見出し、新しい顧客層としてまとめることが重要である。
ブルー・オーシャン戦略は、競争しない戦略であり、同時に顧客創造戦略でもある。
非顧客層は3のグループに分かれる。第一グループは、市場に最も近い層。彼(彼女)らは、市場に対して必要最低限の支出しかしない。
第二グループは、市場の製品やサービスを検討した上で、使わないと判断した層。
製品やサービスに満足できないか、あるいは価格が高すぎるかである。
第三グループは、市場に最も遠い層。彼(彼女)らは、製品やサービスについて検討したこともない。
第一グループへのアプローチは、他の市場へ去った人たちの共通点に注目することにより、顧客として取り込むためのヒントがある。
第二グループに対しては、使わずにいる共通の理由を探ることである。
第三グループに対しては、製品やサービスに鍵となる要素をすべて盛り込みつつ、それ以外の余計な要素を削ぎ落すこと。
買わない人を買う人にする潜在需要を開拓するには、顧客よりもまず顧客以外の非顧客層に対して、相違点よりも共通点に注目することである。セグメンテーションよりも、“脱セグメンテーション”を目指すことだ。(以上)
■上野延城の“とりたて”カエル 128 ■2016年5月16日 月曜日 13時35分2秒

『デザイン思考に注目』

 いかにイノベーションを生み出すか。これはあらゆる業種の企業にとって重要なテーマとなっている。
 これまでにない製品やサービスを生み出すイノベーションを具体的にどう起こしていけばよいのだろうか。
 こうした課題を解決する一つのアプローチとして、急速に注目を集めているキーワードが「デザイン思考」である。
 デザイン思考という言葉を聞くと、どうしても製品や形状に色彩といった、いわゆる「デザイン」を連想しがちである。
 しかし、ここでいうデザインとは、そうした狭義のデザインとは意味合いが異なる。
 デザイナーの感性や手法を応用するが、その最終的な目的はビジネスのイノベーションによる新たな経験価値の創出である。
 この分野の取り組みで、大きな成果を上げているのが日立製作所である。
 同社ではデザイン思考をビジネスに活用する取り組みを幅広い領域で展開している。
 IT製品や家電製品、鉄道車両、重機、医療機器をはじめとするハードウエア―製品の「プロダクトデザイン」である。
 色や形状の美しさだけでなく、製品の使いやすさなども十分配慮され、開発されている。
 日立では、このようなデザインへの取り組みを通じて「心地よい印象」「見たことのない驚き」「知的喜び」といった主観的な価値を提供する活動を「エクスペリエンスデザイン」と定義している。
 また「21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由」の著者である石井裕氏は、デザイナーは戦略を学び、ビジネスマンやエンジニアはデザインを学ぶことで、差別化した価値を作り出すために必要な、複数の思考スタイルができる「ハイブリット人材」になっていくことが出来ると述べている。
 デザイン思考の最大のメリットは、従来の延長線上にない新しい発想を生み出すのである。(以上)
■上野延城の“とりたて”カエル 127 ■2016年5月16日 月曜日 13時34分2秒

『洋服や衣装は借りる時代』

 「いつもと違う服を着てみたい」そんな需要に応えるファッション関連サービスが登場した。「月額定額制のファッション・レンタルサービス」が話題になっている。
 毎月定額料金を支払うことで、洋服やアクセサリーなどが借り放題になるので、ファッションの新しい楽しみ方になり得るサービスとして注目を集めている。
 「着ると思って買ったけど、1回しか着なかった』こんな経験を持つ人は多いのではないだろうか。
 そんな中でも注目されているのがファッション・レンタルサービスである。基本的には同時レンタルできる数に制限があり、借りたものをすべて返却することで、何度でも新しいアイテムを借りることが出来る仕組みになっている。送料はかからず、クリーニングも不要である。
 返却期限もないサービスが多く、その場合は延滞料金もかからない。
 サービスには大きく分けて2通りあって、自由に借りたいアイテムを選択できるタイプと、好みを予め登録しておくことで、それに応じたアイテムをセレクトして送ってくれるタイプがある。
 女性向けの「エアークローゼット」は、月額料金が6,800円で、わずか1年で7万人を超える会員を獲得している。
 男性向けは、使用頻度の高いネクタイのレンタルが多い。ブランドネクタイのレンタルサービス「KASHI,KARI」では、2,500本を超えるネクタイやカフスボタンを貸し出している。
 一人当たりの月平均ネクタイレンタル本数は9本。
 「買う」から「借りる」へのファッションの楽しみ方が大きく変化している。洋服のレンタルは、日本ではまだ新しい潮流だが、米国ではすでに定着しつつある。(以上)
■上野延城の“とりたて”カエル126 ■2016年3月8日 火曜日 11時16分46秒

「渋谷栄一100金言」に学ぶ

 近年、渋谷栄一への関心が高まっている。およそ500の会社の設立に関与し、日本資本主義の父と称されている幕末から昭和の実業家、武士。
 今の時代の日本人だけでなく、海外の人々まで関心を寄せるのは、栄一の生き方や考え方に懐かしい響きを感じるからだと思う。
 今年1月に発行された「渋谷栄一100の金言」の中で、特に苦境を乗り越える項目が大変参考になったので、それを記したい。

「争いを避けてかつ決断力」

 絶対に争いを避けようと逃げ回っているような根性では、進歩する見込みも発達する見込みも全くない。
 争いを無理に避けないことと同時に、予期タイミングが訪れることを気長に待つことは、この世でゆったりと暮らすために大事な姿勢である。
 争いを避けるということは、逃げているわけではない。
 あえて今は争わず、じっと状況を把握しながら、時期を待って構えながら、環境や援護が整ったタイミングが訪れた時に速やかに実行する決断が不可欠である。

「現状維持にはリスクが潜む」

 現状維持が出来れば、特に得ることがなくても、失うことがないので、自分を守っているように勘違いする傾向が少なくない。
 「足るを知る」ためには、「足らない」ということも知らなければならない。
 現状維持のことを、投資の世界では、「元本保証」という、政治や組織では、「既得権益」である。
 いかにも「守っている」感じがしても、実は失っているものは大きい。
 著者は、今の日本社会で、渋谷栄一への関心が絶えることがなく、講演依頼が全国から引き続き、入っていると述べている。
 新しい時代を拓くことに期待する思いが、日本人に強まっている表れとも語っている。(以上)
■上野延城のとれたてカエル“125 ■2016年1月15日 金曜日 15時1分22秒

『キーパーソンを探せ』

ブログやSNSなどのソーシャルメディアの登場により、消費者が自らの消費経験を発信し、不特定多数の他者に影響を及ぼすことが容易になった。
 その為に他者より多くのカテゴリー知識やブランド知識を持ち、発信して多くのフォロワーを得ているキーパーソンを発見することに注目が集まっている。
 キーパーソンとは、その名の示すとおり、任意の組織、コミュニティ、人間関係の中で、特に大きな影響を全体に及ぼす“鍵となる人物”のこと。
 現実社会においては、特定のグループで何かを決定して行動するとき、意思決定などに強い影響力を持つ人物を指す。
 消費者が変わったという話は、ビジネスではよく聞く話ですが、その変化には大きく2つがある。
 一つは媒体接触行動が変わったこと。もう一つは、これまで情報の受け手だった消費者が、能動的に発信する立場に変わったこと。 
 この変化にはインターネットが大きな影響を及ぼしている。
 消費者は様々な媒体に接しているが、この媒体接触行動がパソコンや携帯電話、インターネットの普及につれて大きく変わってきている。
 マス・マーケティングの時代には、企業が消費者に一方的にメッセージを発信する一方方向のコミュニケーションであった。
 しかし、インターネットの登場により、消費者から企業、消費者から別の消費者へと情報を発信することが容易になり、多対多の双方向コミュニケーションが可能になった。
 即ち、口コミの絶対量が増え、口コミが消費に大きな影響を及ぼすことになった。
 口コミが自分の信頼できる友人・知人から発せられた場合には共感が与えられ、消費に結びつくのである。そのためには、キーパーソンを捕まえることが重要である。(以上)
■上野延城の“とりたて”カエル 124 ■2016年1月15日 金曜日 14時42分18秒

『インセンティブとモラル』

 経営学は制約付きの最大化問題を用いて分析する学問と言われている。
 そのために経済活動を分析するに当たり、経済主体の行動にいくつかの前提を置いている。
 経済学では、人々が自分の意志で自分にとって望ましいと思う経済行動をすると考えている。
 経済主体の主体的な意思決定をするときに重要なキーワードがインセンティブ(誘因)と述べている。
 インセンティブとは、人の意欲を引き出すために、外部から与える刺激のことであり、マーケティングの分野では販売促進手法の一環として見本品配布、プレゼント・キャンペーンなどが実施されるが、このような消費者に対する刺激がインセンティブと呼ばれている。
 また経営の分野では、社員のやる気を引き出すための仕組み、報奨制度などがインセンティブと呼ばれている。 
 つまりは、社会性を持つあらゆる分野において、インセンティブの語が用いられている。
 意欲を引き出す動機を表す同義語にモチベーションがあるが、こちらは自発的動機付けを含んだ概念である。
 市場メカニズムを前提とした経済社会では、企業は利益の最大化のための努力を重ねるインセンティブがあると同時に、モラルを欠いてでも、利益を増やそうとするインセンティブがある。
 最近の不正会計事件や横浜市のマンション建設における旭化成建材のデータ改ざんが問題となっている。
 分かっていても止められない大企業に頻発する市場での暴走。
 モラルなき競争は信頼を損ない、短期的にうまくいっても必ず行き詰まる。
 宝飾業界でも同じようなインセンティブ戦略で倒産した企業があった。
 高いモラルを保ちつつ、競争を促進されるインセンティブの取り組みが必要である。(以上)
■上野延城のとれたてカエル“123 ■2016年1月15日 金曜日 14時41分37秒

『手帳は人生のパートナー』

 例年の手帳がテントにびっしりと並び始めた。国内の手帳市場における年間の生産・出荷数は、市販市場・法人市場を合わせて約1億冊と推定される。
 デジタルツール全盛時代にも拘わらず、スケジュール管理においては、年々“アナログ派”が増加している傾向にある。
 アナログ回帰の理由としては、主にデジタルツールの操作性、一覧性の問題などが考えられる。
 また、デザイン面では、花柄の人気拡大、サイズについては、A6文庫本サイズが中心として定着している。
 様々な分野でデジタル化が進んでいるが「予定管理ツール」は、今でもアナログ派が主流である。
 ビジネスパーソンを含む20代から60代までの男女を対象にした調査によると「手帳」をメインにした予定管理ツールに使っている割合は、38.3%でトップ。スマートフォンは2位という順番。
 スマートフォンの保有率が79・1%と最も高い20代が、アナログ手帳の使用率が43・2%と最も高い。
 メリハリのある時間の使い方を身に着けることで、発送と志向のための時間を確保し、製菓へとつなげることが可能となる。
 手帳は適正に使えればそれなりの成果しか出来ないが、工夫して使いこなせば、仕事だけでなく、人生も左右する「信頼のおけるパートナー」になる。
 手帳を使いこなす人に対するイメージでは、「信頼できる」など、好感度が高く、総じて良い。
 価値観を明確にし、目標を達成するための最後のタイムマネジメントツールである。
 人生は、理想の自分を手帳で変えることが出来るとも言われている。(以上)
■上野延城のとれたてカエル“122 ■2015年10月14日 水曜日 13時39分15秒

「働き方革命に挑戦」  
 
 三越伊勢丹ホールディングスは、旗艦店である伊勢丹本店や三越銀座店を含む首都圏の8店舗で、2016年の初売り営業を1月3日に始めると発表した。
同業が例年通り元旦や2日から営業する中で、元旦を含む2日間の休業は百貨店業界では異例のことである。
 百貨店が初売りを従来の1月4日から前倒ししたのは1990年代後半のこと。 
 GMS(総合スーパー)やファッション専門店など、様々な業態が元旦に初売りを始め百貨店は苦戦し、少しでも売り上げを伸ばそうと初売り日を早めてきた。 
 2012年に三越伊勢丹ホールディングスの社長に就任した大西氏は、様々な改革を進めてきた。 
 2013年4月からは営業時間を1時間短縮し、閑散期には休業日を2日設けた。
 大西社長は「従業員をしっかり休ませ、おもてなしの質の向上につなげたい」と語っている。
 お客様に「買い物の楽しさ」を提供できる百貨店になるには「働き方」の改革が必要と述べている。
 伊藤忠商事では「社員の健康確保や女性の活躍できる環境づくりの観点からも、働き方を抜本的に改める必要」として「朝型勤務」を導入した。
 20時以降の残業を原則禁止し、5時以降の早朝勤務を推奨する。
 ユニークなのが早朝勤務のインセンテイブを与えたことである。
 5〜8時に早朝勤務すると、賃金の割増幅を深夜勤務と同じ50%とした。
 長時間残業ができなくなり、自ずと働き方も変わった。集中力が増し、業務の効率化も進むと評判は上々である。
 働き方に関する本がベストセラーになっている。生産性を上げるために企業や官公庁が続々と「働き方」革命を実施している。
■上野延城のとれたてカエル“121 ■2015年9月24日 木曜日 12時58分25秒

『健康経営の時代』
 
 近年、「健康経営」という言葉がよく聞かれるようになってきた。
 健康経営とは、従業員の健康を重要な経営資源として捉え、健康づくりの推進を「コスト」でなく、「投資」と考えて積極的に取組み、業績の向上につなげていく、という経営スタイルである。
 従業員が健康かどうかも企業の健全性を示す重要な視点になりつつある。
 違法な長時間労働を強いる、パワハラが横行する、離職率が高いなどで「ブラック企業」のレッテルが張られるところも少なくない。
 経営資源として、ヒト、モノ、カネ、情報、時間などがある中で、モノ(設備)は定期的に検査をして、その能力を最大限発揮できるようにメンテナンスしているが、ヒト(従業員)という最も重要な経営資源に対してどうであろうか、従業員がどういった健康リスク、疾病を抱えた人がどのくらいいるか、などといったことを把握している企業は、まだ少数である。
 健康管理は従業員本人の責任、そんな前時代的経営は、もはや通用しない。
 従業員の健康こそ企業の競争力を高める経営の最重要課題と位置付け、その増進や維持を図る「健康経営」に取り組む企業が増えている。
 花王は健康な社員と家族があってはじめて会社の発展がある、との考えから、健康経営に早期から取組み、2012年には、日本政策投資銀行、健康経営格付の最高ランクを取得し、2015年には健康経営銘柄として選定を受けるなど社会的に高い評価を受けている。 花王では「ヘルスリテラシーの高い社員を増やす」ことを目標としており、社員が自ら取り組むべき事項も明示している。 
 活力ある働き方を実現するための健康経営を推進することは、生産性を高め、従業員が生き生きと前向きな姿勢で働ける場をつくるエクセレントカンパニーの新条件である。
■上野延城のとりたて“カエル”120 ■2015年9月1日 火曜日 16時25分52秒

『カクテルパーティ効果』

 カクテルパーティ効果とは、人の聴覚が自分にとって大事な音だけ選んで、脳に入れて、残りはノイズとしてカットしてしまう現象のことである。
 1953年に英国の心理学者のコリン・チェリーによって提唱された。
 カクテルパーティのように、たくさんの人がそれぞれに雑談している中でも、自分が興味のある人の会話、自分の名前などは、自然と聞き取ることができる。
 このように人間は、音を処理して、必要な情報だけを再構築してと考えられる。
 例えば、飲み会なので、周りがガヤガヤと賑やかでも会話している相手の声が聞こえないなんてことはない。
 また遠くからでも自分の名前を呼ばれたらすぐ気づく。
 これを心理学では、カクテルパーティ効果と呼んでいる。
 カクテルパーティ効果は、人間関係の構築にも活用できると言われている。
 相手との距離を縮めたい時など、会話の中で出来るだけその人の名前を呼ぶだけでも無意識のうちに相手の注意が向いて印象付けられる。
 相手の名前を呼ぶだけでなく、相手の興味のある事柄や関心のあるキーワード等を会話に盛り込んでいくのも効果がある。
 私たちは、日常の生活の中で、雑音など様々な音が混じり合って聞こえてくる空間に身を置いている。
 その中で自分の名前を呼ばれたり、自分に関係のある内容や興味のあることは、他の音よりも明瞭に聞こえてくる。
 たとえ聞こうとしている声が、周囲の声や雑音より小さくても、ハッキリと聞くことができるのである。
 カクテルパーティ効果とは、音声の選択的聴取のことで、たとえ騒々しいところでも、自分に関係のある内容は、聞き取れるということである。(以上)
■上野延城のとれたて”カエル“ 119 ■2015年7月16日 木曜日 13時2分3秒

『エンゲージメントの強化を』

 今日、企業が注力すべきは「エンゲージメント」である。
 エンゲージメントとは、一言で言えば、企業の「存続」や「成長」を応援してくれる行動を顧客が取ってくれることである。
 商品を積極的に再購入し、また友人や知人に熱心に奨めると言った実際の行動がエンゲージメントである。
 こうした顧客が多ければ多いほど、企業にとって安定的・持続的な利益をもたらしてくれる。
 エンゲージメントの強化において大事なことは、“従業員満足の高みを目指すことで、顧客対応・サービスは大きく向上し、顧客エンゲージメントが強化される。
 多くの欧米企業が「従業員エンゲージメント」や「顧客エンゲージメント」の向上を最優先課題の一つとして挙げている。
 従来の考え方と一線を画しているのは、「満足度」ではなく、「愛着心」に着目している点である。
 自発的に行動し、仕事に熱中する社員、仲間を信頼し合い、組織の成功の為に一丸となるチーム、そして高い業績。
 このような職場の尺度となるのが「エンゲージメント」レベルであり、組織開発の分野で最も注目されている考え方である。
 エンゲージメントには、「関与する事」、「従事、没頭していること」という意味がある。
 婚約指輪のことをエンゲージリングと言いますが、噛み合っていること、順調に進行する事という意味もある。
 歯車がうまく噛み合っているというニュアンスの英語がある。
 一般社団法人の日本ジュエリー協会は、エンゲージメントプロジェクトに参加している。
 “人生にもっと幸せな結び目を”というキャッチコピーであるが、消費者に分かりやすい表現にするには、「顧客との結びつきを強くする」と言い換えてはどうか。(以上)
■上野延城のとれたてカエル“118 ■2015年6月16日 火曜日 11時35分21秒

『ホンダジェット展示会に学ぶ』

 ホンダが米国で開発してきた小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」が4月23日日本上空を初飛行し、羽田空港に着陸した。 
 ホンダが開発した、小型ジェット機のエンジンの展示会が、埼玉県和光市で開かれている情報をもらい見学に行った。
 会場には、およそ30年前に開発されたものから現在のものまで、合わせて4基のエンジンが展示されていて、開発の歴史がわかるようになっている。
 友人が作成してくれた資料を基に説明いただいたことにより、開発の経緯がわかった。
 それによると、1962年(昭和37年)本田宗一郎が、航空機事業への参入を宣言している。
 この時代に私事であるが、ホンダのオートバイ「スーパーカブ」に乗っていた。 
 非常に低燃費で一回の給油で何距離も走ったことを覚えている。
 会場で配布された‘ホンダの原点へ‘を読むと、ホンダの創業前、浜松で自動車修理業を営んでいた本田宗一郎は、「自らの手で何かつくりたい」という一心で、ピストリングの製造に挑戦。しかし何度つくってもまったく使いものにならず、わが身の知識不足を痛感した宗一郎は、30歳にして浜松高等工業学校(現・静岡大学工学部)の門をくぐり、金属組成の基礎を学んだ。
 そして、その知識と自分の経験を総動員させて、次々と特許を生み出し、困難の末に大企業を納入先とするまで事業を拡大した。
 夢を求め、徹底的にやり抜く、その姿勢は今もホンダのものづくりの根幹にある。と記されている。
 1962年から半世紀以上の時を経て、夢が実現した。
 航空業界では一般的に、機体とエンジンは別のメーカーが作るが、ホンダは機体とエンジンの両方とも製造、販売していくというかってないことにチャレンジしている。
■上野延城のとれたてカエル“117 ■2015年6月16日 火曜日 11時33分16秒

『シニア女性のおしゃれ度』

 内閣府が平成21年度に実施した「高齢者の日常生活に関する意識調査」によると、「おしゃれをしたい」と考えているシニアは6割に上り、シニアのおしゃれへの関心が高まっている。    
 巣鴨コレクション,通称「ガモコレ」をご存知だろうか。 
 “おばあちゃんの原宿”巣鴨で誕生した、シニアレデイの夢を叶えるファッションイベントのことである。  
 一般の参加者が好きな洋服を着て、モデルのようにランウエー(細い舞台)を歩くイベントである。 
 参加者の大半は60〜70代の女性である。 
 2012年に東京・巣鴨で始まり、その後巣鴨以外の場所では、福島県会津若松市で開催され、今年は東京・銀座やハワイでも開催予定である。    
 興味深いのは、自分ではなく、自分の親をイベントに出したいという問い合わせが多かったとのこと。  
 目一杯おしゃれをして、ランウエーを歩く、普段できない体験をすることで、笑顔に、そして元気になることができる。 
 娘さんに手を引かれながらランウエイに登場した参加者もいる。 
 最近はシニア世代のファッションショーも各地で行われている。
 おしゃれをすると気分が明るくなり、人に会ったりする外出頻度の多い人は「健康長寿」であるというデータもある。
 65歳以上の女性人口は2200万人を突破していて、市場価値は3兆円にものぼると言われている。 
おしゃれをしたいシニア層をくすぐる衣料品やデザイン性の高い老眼鏡などの関連商品が各社で発表されている。
宝飾品もシニアのおしゃれに対応しデザインのアイテムや素材を研究することが、今こそ必要な時代である。
■上野延城のとりたて“カエル”116 ■2015年4月14日 火曜日 13時48分6秒

『交流人口の増やし方』

 定住人口でなく、交流人口を増やすことによって、地域の活力を高めていこうという意識が一般化しつつある。
 交流人口とは、その地域を訪れる人のこと。その地域に住んでいる人、定住人口に対する概念である。
 その地域を訪れる目的としては、通勤、通学、買い物、文化鑑賞、習い事、スポーツ、観光、レジャーなど、特に内容を問わないのが一般的である。
 少子高齢化が一段と進み、定住人口の増加を追い求めることは、特に地方都市においては困難となりつつある。
 東京と金沢を最速2時間28分で結ぶ北陸新幹線が開業した。
 首都圏と北陸の異動が円滑になり、観光ビジネス両面の効果に、地元は期待が高まっている。
 上野が終点だったJR常磐線、宇都宮、高崎各線が東海道線に直接乗り入れる上野・東京ラインが開業した。
 通勤客の利便性アップや観光客増、人口減の歯止めに期待する声が上がっている。
 定住人口が減少傾向にある地域で、交流人口を拡大することで、人口減少の影響を緩和し、地域の活力を取り戻そうとする動きが広がっている。
 しかし、多くの商店では、この地域は観光地ではないので、交流人口を増やすことは、無理と考えている。
 交流人口は観光だけでなく、自店のサービスの質を高めることと、商圏内の観客の満足度を高めることで、クチコミで地域外からの顧客を広げることが可能となるのである。
 ある宝飾・時計店は、修理・お直しのことで、お困りの方へというリーフレットを作成し、現状の商圏外に自分がポスティングを継続して、実施している。
 それにより、毎月数人ずつ顧客を増やし、年間で10%以上の交流人口を増やした。(以上)
■上野延城のとれたて“カエル”115 ■2015年3月11日 水曜日 15時6分37秒

『コーヒーショップに学ぶ』

昔ながらのフルサービスの「喫茶店」が脚光を浴び、復権しつつある。
 セルフ式カフェに押される中、衰退をたどっていたが、シニアが時間を過ごし、交流を深める場として見直されている。
 喫茶店は1981年の約14万4000軒をピークに減り続け、2009年には7万7000軒と半減した。
 縮小が続いていた喫茶店の市場規模は、各社の出店効果もあり、再び拡大している。
 昨今は、居心地が良くて日ごろのストレスから解き放たれるとして、20〜30代の若い男女に「純喫茶」がひそかに人気を呼んでいる。
 東京の下町に米国で人気のコーヒー店が、最近日本一号店を開店した。
 若者たちが押し寄せて長い行列ができている。創業した米国人は店づくりのヒントを日本の喫茶店から学んだと述べている。
 焙煎したての豆を使い、一杯ずつ手で淹れるのが、この店の特徴である。
 「ゆっくり丁寧に」と謳ったカフェが「第3の波」と呼ばれ、米国の西海岸で増えている。日本から消えつつあった喫茶店文化が海の向こうで進化しつつある。
 セルフサービス方式でなく、従業員が顧客の席まで運ぶフルサービス喫茶店が増えている。
 店づくりは照明をやや落とし、落ち着いた雰囲気で、永く滞在してもれえるようにしている。
 以前の喫茶店と違うところは、しっかりと分煙されているところである。
 新聞や婦人向け雑誌も充実しており、客が長時間滞在しやすいよう配慮している。
 客単価が低く、滞在時間が短い従来型のセルフサービス店から、滞在時間が長く、客単価の高いフルサービスの店が見直されている。 
 喫茶店の復権から学ぶべきことが多くあるのではないだろうか。これは、コーヒーショップだけでなく多くの店の参考になる(以上)
■上野延城のとれたて“カエル”115 ■2015年3月3日 火曜日 15時59分27秒

『コーヒーショップに学ぶ』

昔ながらのフルサービスの「喫茶店」が脚光を浴び、復権しつつある。
 セルフ式カフェに押される中、衰退をたどっていたが、シニアが時間を過ごし、交流を深める場として見直されている。
 喫茶店は1981年の約14万4000軒をピークに減り続け、2009年には7万7000軒と半減した。
 縮小が続いていた喫茶店の市場規模は、各社の出店効果もあり、再び拡大している。
 昨今は、居心地が良くて日ごろのストレスから解き放たれるとして、20〜30代の若い男女に「純喫茶」がひそかに人気を呼んでいる。
 東京の下町に米国で人気のコーヒー店が、最近日本一号店を開店した。
 若者たちが押し寄せて長い行列ができている。創業した米国人は店づくりのヒントを日本の喫茶店から学んだと述べている。
 焙煎したての豆を使い、一杯ずつ手で淹れるのが、この店の特徴である。
 「ゆっくり丁寧に」と謳ったカフェが「第3の波」と呼ばれ、米国の西海岸で増えている。日本から消えつつあった喫茶店文化が海の向こうで進化しつつある。
 セルフサービス方式でなく、従業員が顧客の席まで運ぶフルサービス喫茶店が増えている。
 店づくりは照明をやや落とし、落ち着いた雰囲気で、永く滞在してもれえるようにしている。
 以前の喫茶店と違うところは、しっかりと分煙されているところである。
 新聞や婦人向け雑誌も充実しており、客が長時間滞在しやすいよう配慮している。
 客単価が低く、滞在時間が短い従来型のセルフサービス店から、滞在時間が長く、客単価の高いフルサービスの店が見直されている。 
 喫茶店の復権から学ぶべきことが多くあるのではないだろうか。これは、コーヒーショップだけでなく多くの店の参考になる(以上)
■上野延城のとれたて“カエル”114 ■2015年2月13日 金曜日 14時25分58秒

『“短く”伝える技術』

自己紹介や挨拶で周囲がイライラしているのもかまわずに、長々と話をする人がいる。
 話を的確にまとめることの出来る人は、短い時間で自分の意見を示し、相手に理解させ、説得できることの出来る人である。
 その様な人は、自分が的確に発信できるので、他人の意見をきちんと理解できる。
 私たちが話したり、書いたりするのは、誰かに何かを「伝える」ためである。
 しかし、いくら伝えようとしても、やり方がまずければ相手に伝わらない。
 現代は、伝える内容よりも相手に対する反応の速さや頻度を重視する効率主義的な発想にとらわれてはいないだろうか。
 通信手段が便利になったことが、背景にはあるだろう。確かに、相手に伝える速さやタイミングを計るのは大事である。
 しかし、相手を説得しなければならない時や、重要な事柄について報告しなければならない時などは、伝えたい内容をきちんと理解してもらうことが何よりも大切である。
 小手先のテクニックだけでは、相手の心を動かすことが出来ない。伝えることが上手な人のメールや話は、簡素である。
 伝える内容を簡潔にするには、自分の頭の中をクリアにする必要がある。
 短くまとめるコツは、課題の問題点を整理して、自分が何に対して意見を述べようとしているのかを示すための導入部が必要である。そして次に、自分はどちらの立場をとるのかを明確にする。
 次にその背景、原因と経緯を示し、最後に結論を明示することである。
 短い話ほど相手に伝わりやすいのである。相手が黙って聞いてくれるのは、20秒が限界と言われている。
 聞き易いのは、200字を30秒以内で話す速さである。その情報量が聞き手にとって、ハッキリと頭に残る量である(以上)。
■上野延城のとれたて“カエル” 112 ■2015年2月13日 金曜日 14時25分6秒

『カエル革命塾の開講』

今日、人も企業も変革が迫られている。しかし、変えようと思ってもなかなか変えることが出来ない。
成果をあげられる人と成果をあげられない人の間には、さまざまな相違がありますが、中でも大きな違いは自分を変えることが出来るかどうかにあります。
感情や生理的なものは変えることはできませんが、考え方や行動は、年齢に関係なく変えられる。
いくつになっても元気な人は脳が若々しいのである。
変えることが出来ない「あなた」や「あなたの会社」は、常識にとらわれない柔軟な考え方が出来るように、イメージキャラクターの蛙のイラストと「カエル」の語呂合わせ「カエル革命」というキャッチコピーを作成、「カエル革命」6ヶ条、「変える」「返る」「換える」「替える」の具体的な事例と活用法を使って、あなたの脳に革命を起こす「カエル革命」塾を創立した。
毎月第2木曜日の午後6時半から8時半まで全6回の講義とビルドアップ・プログラムである。
全6回の講義に出席できない人も動画配信に参加できるほか、動画だけのセミナーも数回予定、塾生だけのフェイスブックによるグループでの交流・情報交換も開催する。
第1回のカエル革命塾が11月13日(木)地下鉄東西線・日比谷線の茅場町駅から1分のNATULUCK茅場町で開催した。
参加者は、大阪、山梨など遠方の人もおり、「カエル革命塾」の概要説明を熱心に聴講され、質疑応答も活発に行われた。
参加者からは、意識を変えるための具体的なやり方や習慣を変えるためのコツが大変参考になったとの声が聴かれた。
「カエル革命塾」では、業務や時間的なことで全6回の参加が無理な方の為に、1回のみの参加コースも設けている。
■上野延城のとれたて“カエル” 112 ■2014年12月17日 水曜日 15時9分29秒

『カエル革命塾の開講』

今日、人も企業も変革が迫られている。しかし、変えようと思ってもなかなか変えることが出来ない。
成果をあげられる人と成果をあげられない人の間には、さまざまな相違がありますが、中でも大きな違いは自分を変えることが出来るかどうかにあります。
感情や生理的なものは変えることはできませんが、考え方や行動は、年齢に関係なく変えられる。
いくつになっても元気な人は脳が若々しいのである。
変えることが出来ない「あなた」や「あなたの会社」は、常識にとらわれない柔軟な考え方が出来るように、イメージキャラクターの蛙のイラストと「カエル」の語呂合わせ「カエル革命」というキャッチコピーを作成、「カエル革命」6ヶ条、「変える」「返る」「換える」、「代える」、「改える」、「替える」の具体的な事例と活用法を使って、あなたの脳に革命を起こす「カエル革命」塾を創立した。
毎月第2木曜日の午後6時半から8時半まで全6回の講義とビルドアップ・プログラムである。
全6回の講義に出席できない人も動画配信に参加できるほか、動画だけのセミナーも数回予定、塾生だけのフェイスブックによるグループでの交流・情報交換も開催する。
第1回のカエル革命塾が11月13日(木)地下鉄東西線・日比谷線の茅場町駅から1分のNATULUCK茅場町で開催した。
参加者は、大阪、山梨など遠方の人もおり、「カエル革命塾」の概要説明を熱心に聴講され、質疑応答も活発に行われた。
参加者からは、意識を変えるための具体的なやり方や習慣を変えるためのコツが大変参考になったとの声が聴かれた。
「カエル革命塾」では、業務や時間的なことで全6回の参加が無理な方の為に、1回のみの参加コースも設けている。
■上野延城のとれたて“カエル”111 ■2014年11月17日 月曜日 10時48分39秒

『ハロウィーン市場』

 毎年10月31日の『ハロウィーン』というお祭りが、日本でも急速に普及している。 
 日本記念日協会は、今年のハロウィーンの市場規模を前年比9%増の1,100億円と見込んでいる。
 雪で首都圏を中心に影響が出た2月のバレンタイン商戦の1,080億円初めて上回る見通しだと述べている。
 ハロウィーンに関する調査によると、ハロウィーンに興味があると回答した人は65%。男女別にみると、男性は54%、女性は75%興味があると答えている。 
 特に女性が高いのは、仮装やコスメなど関連商品の盛り上がりが要因の一つと考えられている。 
 若い年代だけでなく、家族が楽しめるイベントや商品も続々登場している。
 “浅草のハロウィーンが今年もやってくる”の案内が新聞の折り込みに入っていたので見学に行った。
 これは、雷門田原商店街が企画したもので、今年で3回目を迎えるという。
 ハロウィーンを盛り上げる子供用仮装が無料で貸し出されており、多くの子供が無料のコスチュームに着替えて、町内を親子連れでパレードしていた。
 またハロウィーン・グッズを作るワークショップも開催され、パンプキンバッグ作りがコーヒーショップで実施されていた。
 老若男女に関係なく、楽しめる季節行事になりつつあるハロウィーンは、確かにバレンタインを上回る勢いを見せる。
 なぜ、ハロウィーンがここまでマーケットを広げることが出来たのか。クリスマスなど欧米の記念日を巧みにアレンジして、楽しいイベントとして受け入れやすい国民性なのではないか。
 この特別な日の魅力を活かそうとする企業や団体は、一年ごとに確実に増え、市場規模は膨らみ続ける。(以上)
■上野延城のとりたて“カエル”110 ■2014年10月15日 水曜日 13時11分26秒

『感動を提供する第5次産業』

 日本標準産業分類における定義では、第一次産業は、自然界に直接働きかける産業で、農・林・漁業、鉱業など。第二次産業は、第一次産業が採取・生産を加工する産業で、製造業、建設業など。第三次産業は第一次、第二次どちらにも属さない産業で、小売り、運輸、サービス業などである。
 最近は、第三次産業に属する産業が増えすぎていることもあり、物質やエネルギーなど大量消費を伴わない産業として、通念的に「第四次産業」と呼ばれるものもある。
 ITやソフトウエア、芸能、マスコミなどがここに属する。 第五次産業とは、第一次から第四次までの枠にとらわれることなく、その業務を自由に融合したり発展させたりして、これまでになかった価値を生み出す産業をいう新しい概念である。
 分かりやすく言えば、第五次産業とは、ミッションという本質の共有と権限移譲によって、顧客に感動を提供する企業のことである。
 例えば、スターバックスはコーヒーショップだが、コーヒーを売っているのではなく、コーヒーを通じて顧客に“感動”を届けている会社である。
 同じように、ディズニーランドを運営するオリエンタルランドも感動を届けており、第五次産業と言われている。
 スターバックスのミッションは、「コーヒーを通じて感動を」揚げている。
 自社のミッション、すなわち「使命や任務」が重要である。
 ミッションには、大きく分けて、三つの要素が含まれている。第一は、「到達すべき目標がある」、第二に「目標に進んでいく行動がある」、第三に「それらが何かに求められていること」。
 経営者にとってビジョン、パッションも重要であるが、一番大切なものは、ミッションである。ミッション経営を推し進めることで、感動を届けられる第五次産業の仲間入りができる。(以上)。
■上野延城のとれたて“カエル”109 ■2014年9月30日 火曜日 13時39分36秒

『“わくわく”する販促の提案』

 九州旅客鉄道(JR九州)が2013年10月に始めた豪華寝台列車「ななっ星 in 九州」の旅は、高級感のある内外装の車両に乗り、九州の名所を回る贅沢なものである。
 料金は3泊4日で一人当たり43万円〜125万円と高価だが、60代を中心に予約がつまっている。
 高額ツアーなので、参加者は富裕層ばかりかというと、実はそうでもない。
 一般に高齢者世帯の所得は、それほど高くない。年間の所得分布をみると、全世帯平均は、548万2千円、高齢者世帯平均は、303万6千円である。
 なぜ富裕層ではない一般の人が、こうした高額商品を購入するのだろうか。
 米国の心理学者ジーン・D・コーエン博士が説く、人の後半生における成長と発展のステージは、4つの段階に分類されるとしている。
 50代半ばから70代前半にかけての心理的発達の段階を「解放段階」と呼び、「今やるしかない」という意識を持ち、自己革新の意欲が高まる行動特性があると述べている。
 即ち、この段階には、今までと違うことをしたくなる傾向がみられるとしている。
 なぜ、60代前後に「解放段階」が訪れるのかの、一つは、脳の潜在能力が発達し、新たな活動や役割に挑戦するエネルギーが湧くこと。もう一つは、子育てからの卒業など、ライフステージが変わりがちである。
 これらがきっかけで、その年代は心理面の変化が起きやすくなっている。
 富裕層でなくても、へそくりをはたいてでも豪華ツアーに参加する人も多い。 
 年をとっても、わくわくしたい、もう一度夢を見たいというシニア層が少なからず存在する証拠である。
 単に安いとか、品質が良いというだけでなく「気持ちがわくわくする」演出がシニア層の販促に必要なのである。(以上)
■上野延城のとりたて“カエル”108 ■2014年8月12日 火曜日 14時42分37秒

『“つなぐ”努力が大切』

今年の6月25日、正解文化遺産に登録された「富岡製糸工場と絹産業還産群」をこの度見学した。器械製糸などの技術交流により、日本と世界の「つながり」が生まれ、高品質な生糸の大量生産が実現し、世界の絹産業の発展と絹の大衆化に貢献した。世界に誇る絹産業遺産が現存するのも、もろもろの「つながり」があったからこそである。
富岡製糸場と絹産業還産群は富岡製糸場を含む4つの構成資産が県内の一定の地域内に整い、近代的な養蚕や製糸という絹産業のシステムとして機能していた。4つの構成資産は、「蚕種の製造」、「蚕種の貯蔵」、「養蚕法の教育」、「器機製糸」という“つながり”で捉えることができる。
良質で安定的な生糸生産には、近代的な養蚕法および年間を通した蚕種の貯蔵が欠かせない。これらの要素は、相互に連携していた。この糸生産システムが日本と世界との結びつきを深め、技術交流や絹文化の普及に貢献するという役割を果たした。
連日にぎわいを見せいている富岡製糸場には、昨年の4月から今年の3月までの来場者数は過去最高の約31万4千5百人。ボランティアの分かりやすいガイドと丁寧な説明に来場者は満足していた。人類の宝となった今、改めて「つなぐ」ことの大切さ、「つながり」によって生まれる可能性を学んだ。
絆づくりを通じて、時点の価値を顧客に繋ぐことが重要である。多くの店は、商品や価格の訴求は良くするが、自店の価値について、伝えている店は少ない。ミッションとは「任務や氏名」のことであり、これをつなぐことにより、お客から一生選ばれる店になる。(以上)
■上野延城のとれたて“カエル”107 ■2014年7月15日 火曜日 15時44分51秒

『温故知新に学ぶことは多い』

 “温故知新”とは、前に学んだことや昔の事柄をもう一度調べたり、考えたりして、新たな道理や知識を見出し、自分のものとすること。
 すなわち過去の事柄を研究して、現在の事柄に対処することである。
 英文には、“将来の事態を知りたいのなら、過去の経緯を考察せねばならない”とある。
 「プロフェッショナルマネージャー」(ハロルド・ジェニン、アルヴィン・モスコー共著)は30年前に書かれた本であるが、「経営」という仕事の本質は、今も昔も変わらないとして、一流の「経営の教科書」としての本書の価値は古びていない。
 著者が強調しているのは、経営は、「アート」であり、「サイエンス」ではないという。
 趣味や服装の流行のように、次々と現れては消える“最新の経営理論”をあてにしていては、経営なんか出来るわけがない。どんな理論も複雑な問題を一挙に解決してくれることはありえない。戦い続ける経営者、ファーストリティリングの柳井正氏が「これが私の最高の教科書だ」と述べている。
 経営の鬼神であるハロルド・ジェニーン金言に「三行の経営論」がある。
 本を読むときは、初めから終わりと読む。ビジネスの経営はそれが逆だ。終わりからはじめ、それに到達するために出来る限りのことをするのだ。
 柳井氏は、この経営論は、自分が考えていた経営概念とは全く異なるもので、自分の経営概念は180度変わったと語っている。
 “経営はまず結論ありき”で、最終的に何を求めて経営していくのかを決め、そこから逆算して、結論に至る方法を考えられる限り考え、いいと思う順からまず実行する。そして実行の足跡と結論を常に比較し、修正していけば、大概のことはうまくいくと述べている。
 温故知新を忘れずにいれば、決定的な間違いを回避が出来るとも言われている。
■上野延城のとれたて“カエル” 106 ■2014年6月19日 木曜日 16時38分45秒

『顧客の“こころ”を測る』

 マーケティングを利用している消費者データーには、行動を観察したものと、心を観察したものの2種類がある。
 もっとも広く利用されているのは、買い物をした時のレシートを活用したもので、多くの小売業者が取り入れている。
 これらのデーターから消費者の購買活動を知ることができる。
 しかし消費者の心はわからない。心を知りたい場合には、アンケート調査が一般的である。
 心を測るための複数の質問項目の集まりを「尺度」と呼ばれる。   
 マーケティングの分野でも、顧客満足尺度や、サービス品尺度など、さまざまな心のモノサシが開発されている。
 専門的な統計学を使わなくても、簡単にお客様の心を測る方法としては、接客の時にお客様とのやり取りの中で、お客様が撮った行動を記入しておく音でも解る。
 お客様にこう言ったら、こういう反応が返ってきたとか、こういうとこういう反応が返ってくるだろうなど、お客様の心に思いをはかせることである。
 “おもんばかる”という言葉があるが、これは人の気持ちをよく理解して考慮することである。
 マニュアル化が進んだ弊害と言われており、昨今は、お客様の心をおもんばかることができる店が少なくなっている。
 ある宝飾店では、お客様への案内には一言めせーじを付けており、案内を貰ったお客様からお礼を頂くことが多いと話している。 自分のことをおもんばかってくれる店を今のお客様が好きになる店である。
 こういう時には、こうすれば喜んでもらえるという知恵が増えていくのである。
 お客様のこころをおもんばかる店は、着実に業績を伸ばしている。
■上野延城のとれたて“カエル” 105 ■2014年5月13日 火曜日 14時4分37秒

『デジタルデトックスのすすめ』

 スマートフォンが普及し、何時でもどこでもネットが見られるようになった半面、健康や学業に支援をきたす「インターネット依存症」が増加している。
 通勤電車の中で新聞を読んでいる人がほとんどいない。早朝のコーヒーショップでも新聞を広げているサラリーマンが少ない。
 スマホ片手に情報を見ながら食事をしたり、友達とのメール交換など、その関係維持に神経をすり減らす若者が少なくない。
 一定の間インターネット環境から遠ざかる「ネット断食」が注目されている。
 ネットに接続しないと落ち着かない「ネット依存」が問題となり、意識的にネットと距離を置く時間を作ることが重要視され始めた。
 体内の有害物質を排除する「デトックス」は、ちなみに「デジタル・デトックス」とも呼ばれている。
 ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に疲れてしまっている人が多い。 
 時間ばかりが消費され、人間関係のトラブルが起きるなど、デジタル生活の不満は後を絶たず、うまく付き合えば自分にとってプラスになるはずなのに活用ができていない。
 デジタル社会の中で快適に過ごすためのヒントとして「つながり疲れ」を感じたら、読む本として『デジタルデトックスのすすめ』が話題となっている。
 デジタルデトックスとは、デジタル現象がもたらす負の側面を“解毒”するために、ネットやスマホから少し離れる習慣を取り入れようというものである。
 この本では、3スッテプメモで、無駄を見直すことから始めようと述べている。
@ 一日にネットに接続した時間を
メモしてみる。Aネットを使うメリットとデメリットを書き出し、視覚化する。Bデメリット時間を活かす行動に置き換える。
 ネットを使う生活から抜け出し、自分らしい生き方を取り戻そうと記している。
■上野延城のとれたて“カエル” 104 ■2014年4月15日 火曜日 10時53分10秒

『“キッズ”コーナーの効果』

米国でベストセラーになったアンダーヒル著の『なぜこの店で買ってしまうのか』は、ショッピングの科学を論じた本である。
 その中で性別、年齢、収入、家族構成の相手により、同じ環境下でも買い物客が示す反応は違うと述べている。
 性差、年齢差の部分は、日本と米国ではかなりの差異があるかもしれないが、「子供が歓迎されない店では、親がそれを察して背を向ける」というくだりは、あまり日米欧で差がないと記している。
 日本のイケアで託児サービスが好評されていることから分かるように、子供が大人のショッピングに及ぼす影響は無視できないと述べている。
 イケアでは、買い物に興味のないお子様のために、子供がのびのび遊べるプレイエリアを設けている。
 子供ずれのお客のために、ゆったりした家族用駐車スペース、授乳室、電子レンジなどを用意している。
 また、あるハウジングメーカーのショールームには、「キッズコーナー」が設けられており、小さな子ずれのお客様に気軽にお越しいただける工夫がされている。地方のある宝飾時計店では、店舗のリニューアルにおいて、お子様ずれにも気軽に来店いただけるように
“キッズコーナー”を入り口付近に新設した。
 子ずれで来店したお客は、キッズコーナーがあることから、子供がその中で楽しく遊んでいるので安心して、ゆっくりと商品を見て回ることが出来る。
 キッズコーナーで、子供同士が仲良く遊んでいるのを見ていると、子ずれの親同士の会話も弾み、友達となり商品選びなどにも一緒になって楽しんでいる。
 この店では、キッズコーナーの新設によって、子供を持つお母さん同志の友達“ママ友”の来店が増え、新規顧客作りに繋がった。
■上野延城のとりたて“カエル”102 ■2014年3月14日 金曜日 14時22分58秒

『超地域密着の“ダイシン百貨店”』

ビジネス書ランキングの「2020年の日本、革新者の時代」著者である野村総合研究所の取締役専務執行役員、谷川史郎氏。
 著者は、流通小売業における革新者といえばセブンイレブンやユニクロを思い浮かべる人が多いのではないか。
 JR大森駅から歩いて8分「お年寄りが楽しめる百貨店」という一番しっくりとする「ダイシン百貨店」も別の意味で革新者と位置づけている。
 この書籍を読み、ダイシン百貨店に視察に行った。「至れる尽くセリせり」という諺があるが、ダイシン百貨店は今日の小売業でこれほどまでに、顧客に対して行き届いた対応の店にめぐりあった事がなかった。
 チラシのキャッチコピーに「電気・ガス・水道・ダイシン」と掲載されており、ロゴマークには「住んでいて良かった街づくり」とあり、まさに地域のライフラインの役割を果たしている。
 私事であるが「風呂用ウキ型温度計」を探していたが、ダイシン百貨店に品揃えされていた。
 顧客が欲しいものは、すべて売り場に並べるというダイシン百貨店の方針で、徹底した超地域密着サービスを展開している。
 店頭には東京ハンズ並みの18万点もの商品が並んでいる。 
 客の声を聞いて仕入れた商品が並び、売り場は鮮度が高く、客からすればいつも発見があるので飽きる事がない。そのために来店頻度の高い客が多い。
 毎日来店する客が200名以上いるという。
 最新のシステムや科学的なデーターベースマーケッティングばかりが革新的なものではない。
 高齢化が進み、地元商業の沈滞化が進行する中、ダイシン百貨店のように徹底的に地元に密着したサービスを行う経営は、流通業の一つの活路である、と著者は述べており、私も同じ考えである。参考になる点が多く感じられるので、一度視察をお勧めしたい。
■上野延城のとりたて“カエル”102 ■2014年3月14日 金曜日 14時22分9秒

『超地域密着の“ダイシン百貨店”』

ビジネス書ランキングの「2020年の日本、革新者の時代」著者である野村総合研究所の取締役専務執行役員、谷川史郎氏。
 著者は、流通小売業における革新者といえばセブンイレブンやユニクロを思い浮かべる人が多いのではないか。
 JR大森駅から歩いて8分「お年寄りが楽しめる百貨店」という一番しっくりとする「ダイシン百貨店」も別の意味で革新者と位置づけている。
 この書籍を読み、ダイシン百貨店に視察に行った。「至れる尽くセリせり」という諺があるが、ダイシン百貨店は今日の小売業でこれほどまでに、顧客に対して行き届いた対応の店にめぐりあった事がなかった。
 チラシのキャッチコピーに「電気・ガス・水道・ダイシン」と掲載されており、ロゴマークには「住んでいて良かった街づくり」とあり、まさに地域のライフラインの役割を果たしている。
 私事であるが「風呂用ウキ型温度計」を探していたが、ダイシン百貨店に品揃えされていた。
 顧客が欲しいものは、すべて売り場に並べるというダイシン百貨店の方針で、徹底した超地域密着サービスを展開している。
 店頭には東京ハンズ並みの18万点もの商品が並んでいる。 
 客の声を聞いて仕入れた商品が並び、売り場は鮮度が高く、客からすればいつも発見があるので飽きる事がない。そのために来店頻度の高い客が多い。
 毎日来店する客が200名以上いるという。
 最新のシステムや科学的なデーターベースマーケッティングばかりが革新的なものではない。
 高齢化が進み、地元商業の沈滞化が進行する中、ダイシン百貨店のように徹底的に地元に密着したサービスを行う経営は、流通業の一つの活路である、と著者は述べており、私も同じ考えである。参考になる点が多く感じられるので、一度視察をお勧めしたい。
■上野延城のとれたてカエル“103 ■2014年3月14日 金曜日 14時20分13秒

『“催事型”ではなく“キャンペーン型”』販促を

 消費税の引き上げが間近に迫ってきた。4月に加えて、2015年10月にも引き上げが予定されており、この2段階の引き上げは、消費者の動きを予想しにくくさせている。
 引き上げ直後には、消費マインドは冷え込むことから、増税前の駆け込み需要を狙った“今が買い得”というタイトルの催事案内が各業界で実施されている。
 今回、ある宝飾・時計店では消費税に対応する販売戦略をこれまでの催事型からキャンペーン型に変更した。
 催事型は特売会や特別の催しごとのことであり、販促というとこれが殆どである。キャンペーン型は特定の目標を立て、一定の期間、計画的に行われる行動や運動のことである。4月より消費税が8%になることを顧客に素早く知ってもらうことを目的にした案内をその地域で速めに実施した。
 多くの宝飾店は住宅・自動車などの耐久消費財と違い、趣味・嗜好性の強い宝飾品では、顧客の駆け込み需要は弱いと考えており、殆どの店では、案内を実施していなかった。
 この店の目的は、催事型で売上げアップを狙うのではなく、消費税が引き上げられる事により、予定の商品を購入しておけば良かったという後悔をしないようにとの考えから、キャンペーン型の販促を行ったのである。
3月末までの約2ヶ月間のロングランの案内であったが、DMが届いた顧客が次々と来店、店は賑わった。
 この体験から店主はふと考えたのである。これで販促というと催事型の期間限定の特売会が主体で集客に一番苦労していた。いかにして客を集めることばかり考えていたが、今回のキャンペーン型は特売品を前面に訴求するのではなく、顧客に店内の取扱商品内容と情報を提案しているプロパー型の販促である。このことから、情報提供のやり方を研究する事にしたのである。(以上)。
■上野延城のとりたて“カエル”101 ■2014年1月17日 金曜日 16時19分5秒

『プチぜいたく消費が堅調』

 「デフレに強い」とされてきた「しまむら」が苦戦している。
 景況感が改善する中「消費者はちょっと高くても良質な商品に関心を寄せるようになっている」。
 また「デフレの勝ち組」とされてきた回転寿司業界では、大手同士の再編が動き出した。
 2014年の消費者心理は、「やや上向き」という答が多く、消費税率が引き揚げられても、「プチぜいたく消費」は広がると予測している。
 アサヒグループホールディングスがまとめた意識調査によると、日常生活での一寸したぜいたく(プチぜいたく)を楽しむ傾向は、男性よりも女性の方が強い。
 全国の20歳以上の男女782人に「プチぜいたくをする事があるか」を尋ねたところ、「よくプチぜいたくをする」は8.2%、「時々ぜいたくをする」67.1%で、合計75.3%がプチぜいたくをすると答えている。
 別の調査でも92.7%が節約を意識していると答えており、普段使いの消費では、節約を心がけ、その中で消費者が価値を認めるプチぜいたくを楽しんでいる。
 男性で「プチぜいたくをする」と答えた割合は69,5%、一方女性は82.3%と男性を12.8ポイント上回った。
 典型は「手軽にぜいたくが出来る食品」、家電製品では、「簡単で使う安い高性能な調理家電は多少高くても」売れている。
 年100兆円規模とされるシニア層の消費も、元気なうちに消費しようとするマインドが強く堅調に推移する見通し。
 どんな時にプチぜいたくをするかでは、1位が「楽しいこと、嬉しい事があった時」39.6%、2位が「ストレス、イライラが溜まっている時」37.5%となり、ポジティブ型とストレス発散型の理由が多い。 
 プチ贅沢品への支出は底堅く推移するはずである。

■上野延城のとりたて“カエル” 特別号100 ■2014年1月9日 木曜日 16時20分1秒

『今の消費者の“こだわり”』

 変化とスピードの時代に対する業界の対応力、消費者の意識、マーケットのトレンドなど、ビジネスに役立つヒントのコラム『とりたて“カエル”』は今回で100号になる。
 今の消費者は、お金がないから安いものを、お金があるから高いものをといった単純なものさしは使わない。
 自分なりの価値観をもって、消費や生活を楽しむ時代になり、そこで新しい「二極化」が顕著になってくる。
 その二極とは、「価格」と「こだわり」である。安いものには品質や、機能性などのプラスアルファの付加価値を求め、高いものには、満足感や楽しみなどの精神的に得られる価値と金額のバランスを吟味する。 
 電通が実施した「買われ方調査」によると、自分らしさを最適化する消費者の購買機軸として、一人の中に二極4つのセルが存在し、収入や生活心情や自分なりのこだわりに基づいて購入をコントロールしていることが、浮かび上がった。
 二極消費では、どんな高くても買いたいという「こだわり」志向と、安ければ安いほど良い「価格」志向が顕著になり、そうした志向は同一カテゴリーの中でも相反することなく共存している。
 またこの二つの志向は、所得の多寡で単純に分けられるものでなく、一人の中で共存するものである。
 アベノミクスによる堅調な経済情勢を映し、消費者は日常生活においてプチ贅沢を楽しみ、生活必需度の高いものからグレードアップさせている。
 基本的には、節約を心がけるが、時には身の丈に合った範囲で贅沢を楽しむ、高額品は必需度の高いものから買っていくというように、堅実性をベースに「メリハリ」をつけた消費を行っている。
 電通は、2014年4月の消費税率引き上げ前の駆け込み需要が前回(1997年)の増税時に比べて、1.7倍の9兆3千億円に上るとの試算をこのほど纏めた。
 住宅・リフォームや自動車など高額品のほか、化粧品や冷凍食品など23分野の商品カテゴリーで駆け込み需要を予測した。
 駆け込み需要で前回の水準を上回るものとしては、住宅、リフォームの次にファッション衣料がランクされている。
 大手百貨店では、季節の商品を前倒しして販売に力を入れている。成人式向けの振袖を、増税前に購入しようとする消費者は少なくないと予測している。
 卒業・入学式向けのフオーマル衣料も同様の顧客心理が働き、前倒し需要が予想される。
 宝飾業界では、駆け込み需要は期待できないというが、流行にあまり左右されない、フォーマル向けのジュエリーは、メリハリ消費の主流になるので販促をすべきである。(以上)
■上野延城のとりたて“カエル”99 ■2014年1月9日 木曜日 16時18分22秒

『トラベルが今後のキーワード』

 JTBの調査によると2013年の海外旅行者の数は、前年比1.5%増の1870万人と過去最高になると予測されている。
 長く続いた景気の低迷で、すっかり旅行の代名詞となった「安・近・短」から、団塊の世代が続々とリタイアしていく中、時間と懐事情にある程度の余裕があるシニア族が増え、高く・遠く・長くの「高・遠・長」志向が旅行需要に広がり始めている。
 海外旅行では、「旅なれたシニアが、一味違う旅」を求めている。 
 日本旅行業協会の調査によると、60歳以上のシニアの旅行業況判断指数は、一貫して国内外とも全体の10ポイント上回る。
 最近、旅行各社が、高齢者向けのツアーを充実させている。
 JTBでは、70歳代の人が旅行する時の「不安」や「悩み」に着目し、それらを解消することで旅行に参加しやすくした。
 観光地では、人力車などの乗り物を利用して、歩行時間を少なくするなどの配慮をして、一人での参加を可能にした。
 海外旅行の必需品として、トラベルIDジュエリーを開発したメーカーもある。
 旅に出る時は、自分に何かあった時、自分の情報を伝える為に、いつも身に付けていられるジュエリーである。
 緊急時の連絡先、医療情報が刻印されたID(身分証明書)付きのトラベル専用のジュエリーである。
 予想外の緊急事態の際にも、医療情報や緊急の連絡先を伝えることが出来れば、医療行為を始めるに当って、非常に重要な情報になりえる。
 IDジュエリーを身に付けておくことが、精神的な安心感となる。
 旅をテーマとした商品開発は、今後もさらに注目が高まることが予測される。(以上)
■上野延城のとれたて“カエル” 98 ■2013年10月15日 火曜日 13時49分31秒

『相手に伝わる話し方の技術』

 『NO』を『YES』に変えるコトバの技術教えます。何故“伝え方で結果が変わるのか”といった内容の「伝え方が9割」の佐々木圭一著が大ベストセラーになった。
 「伝え方にはシンプルな技術がある」「どんな資格より、まず伝え方を学べ」と記している。
 著者の佐々木氏は、国内外で数多くの広告賞を受賞したコピーライターである。
 いわば伝え方のプロだが、もともとの才能ではなく、努力で獲得した「技術」だという。
 伝え方の技術を磨こうと説く書物が相次ぎ出版され、人気を博している。
 幅広い年代の人達が言葉によるコミュニケーションを高める必要性を感じていることが背景にある。
 「伝え方」「分かりやすく伝える技術」などの著者でジャーナリストの池上彰氏は、NHK綜合テレビの「週間子供ニュース」の初代のお父さん役で、池上家の家族5人が、茶の間で一週間のニュースを振り返りながら会話をすると言う設定だ。
 日々刻々と変わるニュースを、子供たちに分かりやすく伝える内容で、子供だけでなく、高齢者や主婦にも好評を博していた。
 池上氏は、聞く人の心に届くように話す事は、どういうことか、報道記者やキャスターとして放送の現場で得た、池上流「自分の言葉」を話す方法論「分かりやすい説明」の方法を編み出している。
 そのポイントは、@難しい言葉を分かりやすく、かみ砕く、A身近な例えに置き換える、B抽象的な概念を図形化する、C「分ける」ことは「分かる」こと、Dバラバラの知識をつなぎ合わせる。
 分かりやすい説明のポイントは、以上の5つだが、話し方にもコツがあると話している。相手に理解してもらう為には、話す「間」や「リズム」が大切であるとも語っている。(以上)
■上野延城のとれたて“カエル” 97 ■2013年9月20日 金曜日 13時25分13秒

『“雑弾力”をアップさせよ』

 雑談はビジネスの潤滑油といわれており、ビジネス書ランキングに「雑弾力が上がる話し方」がベスト10に上がっている。
 本題に入る前に、くだけた会話を交わし、お互いの人となりを知る事は大切である。
 雑談とは、特にテーマを定めないで気軽に会話すること。
 雑談は、日常的な話題を中心に自分や相手に関する身近なテーマが選べる。
 こういった過程を通じて相互の親密度を高め、人間関係を築くための社会的ツールであるとも解されている。雑談には、とりとめのない話の中から、思いもかけなかった新しい知識や情報が得られる。
 また雑談が上手く行くと、お互いに信頼関係が生まれ、その結果として良い仕事に繋がる。雑談は、人と人とのコミュニケーションがスタートであり、当初、お互いがもっていた構えや、警戒心がなくなる。
 即ち、互いの心を開き、信頼関係をつくることが目的である。
 ビジネスにおいても雑弾力はセーフティネットになる。
 セーフティネットは「安全網」と訳されており、良好な人間関係を築ける雑弾力は、仕事相手との間で非常に効果的なクッションの役割を果たしている。
 雑弾力を高めるには“雑学”に興味をもち、収集しておくことがある。
 雑学とは、雑多な知識の集合のことである。一般的にはあまり知られていない知識に重点をおいて、捉えられることが多い。
 人生において、必要のない知識であるが、覚えていると雑談の時に大変役立つものである。話のキッカケを掴み、相手の関心を探り、話に詰まった時の“切り抜け”には、雑談は効果的である。人間関係を柔軟にするために雑談は魅力的である。(以上)
■上野延城のとりたて“カエル” 96 ■2013年8月12日 月曜日 12時15分30秒

『“ゆっくり”の相乗効果』

 現代は何かせわしないスピード社会であるが、「急いては、事を仕損じる」という言葉があるように、物事はあまり急ぐとかえって失敗に終わって、急いだことが何にもならなくなる。
 急いでいる時ほど、一瞬でもいいから「ゆっくり」を意識して動き始めると、良い結果を得ることが出来る。
 完成度が要求される重要な仕事ほど、最初の入り方を「ゆっくり丁寧に」することが肝心といわれている。
 「ゆっくり」の効果は様々な分野で証明されている。
 例えば「ゆっくり食べる」事により肥満を防ぐことが出来る。
 平成21年度の国民健康栄養調査では、食べる速さを体型別に見ると、肥満(BM125以上)の男性は速いと回答した人が63.9%で、肥満でない人に比べて多いことが分かった。
 昔の人が「ゆっくり良く噛んで食べなさい」といっていたが、ゆっくりと食べる事は、太りにくい体に変えてくれる効果がある。
 また「ゆっくり話す人」のほうが説得力があるように聞こえ、また落ち着いて見えるので周囲からも信頼感をもたれやすい。
 何か人にものを頼む時も、面倒がらずにゆっくりと丁寧に依頼内容を説明すると、非常に上手く行くことが多い。
 「ゆっくり歩く」ことで一日を快適にスタートできる。
 美しい姿勢でゆっくり一定のリズムで歩く事は、呼吸も自然にゆっくり深くなり、副交感神経の働きが上がって、自律神経のバランスが整い、血流も良くなり、気持ちまで爽やかになり落ち着いてくる。
 「ゆっくり革命」を提唱している順天堂大学医学部教授の小林弘幸氏は、様々な動作を「ゆっくり」行うことを意識するだけで、人生が良い方向に変わるはじめると述べている(以上)

■上野延城のとりたて“カエル”95 ■2013年8月12日 月曜日 12時14分22秒

『“おもてなし”と“サービス”の違い』

 前回の「主観的より客観的に考える」の続き。おもてなしと言う言葉をよく耳にする。
 おもてなしとは、マニュアル的なサービスで無いゆえ、教育に時間がかかる。「おもてなし」と「サービス」の違いを理解することが必要である。
 サービスはお客様が何かを要望されたり、言葉で伝えられた時に、最速で、最適に対応すること。
 常にお客様の指示や合図が先に存在して、こちらの対応が発生することである。提供する側と、される側に主従関係が発生する。
 またサービスには、アフターサービスとか、割引サービスというように具体的な項目も明記されている。
 おもてなしは、最適な先読みをして、常にお客様の先手を打つことである。
 日本人は気配りを読む習慣がある。自分が大切だと思っている人に対して、何をしたら喜んでくれるだろうか?と考えて実施してあげること。これがおもてなしの本質である。
 欧米流の考え方では、サービスの質は、支払ったお金の額に比例する。サービスで追及されるのは、サービスのレベルに留まっている。
 おもてなしとサービスは、似ているが、根本的な部分は異なっている。
 相手が「欲しい」と言う前に、その気持ちを汲み取り、さりげない行動で示すのがおもてなしである。
 相手の身になって考えると言う場合、それは、もし自分が相手の立場だったら、どう感じて、どう対応するだろうかということが基準になっている。
 おもてなしとサービスの違いを理解する事は、サービス業だけでなく多くの業界で「先手を打つおもてなし」の概念の重要性が求められている。サービスは主観的思考が主力になるが、おもてなしは客観的思考が中心になる。(以上)
■上野延城のとりたて“カエル” 94 ■2013年6月19日 水曜日 13時27分56秒

『主観的より客観的に考える』

 「人間は色々な問題について、どう考えていけば良いのか」という新書判としては、大変長いタイトルの話題作がある。
 著者の森博嗣氏は、熟慮したつもりでも、私たちは思い込みや常識など具体的な事柄に因かれている。
 問題に直面した際、本当に必要なのは、「抽象的思考」であると述べている。
 抽象的に考えるという事は、簡単に言えば、物事の本質を掴む事で、見かけのものに惑わされることなく、大事な事は、どこにあるのかを探す事である。
 大事な事というのは、例えば、他の事例にも役に立つ事、あるいは細かい雑事を除いた大雑把な傾向のこと。
 また、抽象的なものの見方をするためには、客観的で「クリーン」な視点が必ず必要であり、客観的な考え方と抽象的な考え方は、かなり似ている。
 この本は、主観的で具体的な考え方、論理的思考法の本はたくさん出ているので、その反対側にある客観的で抽象的な考え方について書いてある。
 バランスの取れた人間になるためには、必要な考え方である。
 マニュアルというのは、どんな場合にはどう対処するかが具体的に書かれているので、お客さんには、「こう接しなさい」と教育すれば、みんなが一本調子になる。
 一方「お客さんを大事にしなさい」と抽象的な教育をすると、具体的にどうすれば良いのか考えなくてはならない。
 具体的なマニュアルに従わせる場合よりも時間がかかり効率は悪くなるが、抽象的な指示が「理解」された社員は、自分の意思で客に対応するので、客から見た場合、気持ちの良いものに感じられる。
 具体的な指示に従えば、文句を言われないので何も考える事はない。指示が抽象的になると、どう行動すれば良いかを考えるのである。(以上)
■上野城延のとれたて“カエル” 93 ■2013年6月19日 水曜日 13時26分40秒

『スノップ効果』と『バンドワゴン効果』

 『スノップ効果』とは、「他人とは違うものが欲しい」という心理が作用し、誰でもが簡単に入手できないほど需要が増し、誰でも簡単に入手出来るようになると需要が減少する消費現象を言う。
 みんなが行くから、買うから、私は嫌というひねくれ者がいるのも世の常である。
 例えばスカイツリーがブームだから、今あえて東京タワーに行くという人も結構いる。
 ブランドで言えば、同じものを持っている人が少ないから、簡単に手に入りにくいから、高級な感じがするから、世の中に使っている人が少なければ少ないほど希少性が生じるベネフィットを感じるという効果がある。
 同じような製品が氾濫すると、自分を他人から差別化するために希少性に対する欲求が高まる。
 そのため、多くの人が使っている普通の製品に対する価値が下がる。 
 こうしたスノップ効果によって、購買促進される製品が、全ての顧客に好まれる必要はない。 
 人は話題のスポットや店に人が集まれば集まるほど、その場所に行ってみたい、その店で商品を買いたいと思うのである。
 これを『バンドワゴン効果』という。アメリカの経済学者、ハーヴェイ・ライベンシュタインの提唱した、消費外部性理論のひとつ。
 バンドワゴンとはパレードの先頭を行く楽隊車のことで、バンドワゴンに乗るとは、時流に乗る、即ち馬に乗ることを意味する。
 バンドワゴン効果の背景には、個人の判断よりも集団の決定に従うという同調現象が影響して、大多数の人々が良いと評価しているものは、間違いないだろうという消費者のリスク回避の気持ちが働いている。
 流行やヒット商品への顧客の需要集中は、バンドワゴン効果によって生み出されている場合もある。「今売れています」と言った、宣伝文句はバンドワゴン効果を期待したものである(続く)
■上野延城のとりたて“カエル”92 ■2013年6月19日 水曜日 13時24分56秒

『“整理”と“整頓”の違い』

使う資料が見つからない、再度作るはめになるといった覚えはありませんか。 
工場の現場の掲示板には、「整理」「整頓」という言葉がある。
整理と整頓の違いをはっきりと認識することが必要である。
広辞苑によると、「整理」とは、乱れた状態にあるものを整え、秩序正しくすること。不必要なものを取り除くこと。
「整頓」とは、よく整った状態にすることと、きちんと片付けること。
整理を並べる事と思っている人は多いようであるが、その認識は間違っている。
整理というのは、散らばっているものを、目障りにならないように、きれいに片付けることではない。
整理は、要るものと要らないものを分けて、要らないものを捨てる。
整頓整理とは言わない。整理整頓の順番に意味がある。
整理してから整頓せよという事である。
捨てるべきものを捨て、必要なものが必要な時に直ぐ取り出せるようになっていることである。
整理上手になる基本の一番目は、使ったら戻す習慣を身につけること。
どんなに綺麗に片付けても、使ったものをそのままにしないで、すぐに戻す事。
二番目は、何がどこにあるかを把握するために分ける作業が必要である。
三番目は、管理できるものの量には、限界があり、要らないものはどんどん捨てる仕組を作ることである。
整理術とは、身近なものや書類を片付ける小手先のテクニックではなく、新しいアイディアを生み出すため、要らない情報を捨て、必要な情報を直ぐ取り出して活用できるように工夫する事である。
整頓は、整理されたものを、整理方法に従って保管する事である。(以上)
■上野延城のとりたて“カエル”91 ■2013年6月19日 水曜日 13時23分16秒

『第四のジュエリー』はブルーオーシャン』

今日、新しい需要を創造し、新しいビジネスチャンスを生み出すものとして、ブルーオーシャン戦略が注目されている。
ブルーオーシャン(青い海)は、未開拓市場で眠っていたニーズを掘り起こす事で、新たな市場を定義するもので、競争が存在しない状況の事。
レッドオーシャン(赤い海)は、市場で限られたパイのうち出来るだけ多くを奪い取ろうと、低価格戦略か差別化戦略のいずれかを選択する必要があり、複数の企業が競争していること。
ブルーオーシャン戦略とは、従来存在しなかった全く新しい市場を生み出す事で、新領域に事業を展開していく戦略でもある。
新市場を創造する事により、他社と競合することなく、事業を展開する事が可能になる。
健康ジュエリーアイテムは、これまでネックレス、リング、ブレスレットなど、首、指、手首などの商品が殆どで、足関連の商品は市場に出回っていない。
“老化は、足から”という言葉があるように、足は血循環と密接な関係がある。年をとると足のトラブルが増えてくる。また“足は第二の心臓”と呼ばれ、様々な器官、部位の反射区が集まっている。
血液の循環が手足の先までスムースに行われないと、あらゆる病気の引き金となる。
足の血行促進を目的としたフットケア・アイテムを『第四のジュエリー』と総称して、足に注目した「健康快速ジュエリー」を開発した。
遠赤外線的効果が期待できる特殊混合セラミックス配合の素材を利用、留め具を使用しないポールスライダー方式で、長さ調整が自由の為、誰にでも楽に着けられる。
 この商品は、年齢、性別を問わず使用可能なアイテムであり、マーケットは無限大であり、まさしくブルーオーシャン戦略である。
■上野延城のとれたて“カエル” 90 ■2013年4月2日 火曜日 16時8分37秒

『ピンチはトンチで切り抜ける』

 “ピンチはチャンス”という言葉を良く聞くが、誰が最初に口にしたのだろうか。
 同じようなことを感じていた成功者は多いのだと思う。
 全てのピンチがチャンスと言う訳にはいかないけれど、チャンスのあるピンチもあると思える。
 ピンチをチャンスに変える事が、出来るように、いつもチャンスが来た時の準備をしておく事が必要である。
 トンチ(頓知)とは、その場に応じて即座にでる知恵のこと。
 1949年から1968年の約20年放送された“とんち教室”は、NHKのバラエティ番組であった。
 司会は青木一雄アナウンサーで、番組は学校の授業形式を取り入れたため、司会といわず、「私はとんち教室の青木先生です」と挨拶した。
毎回、著名人やお笑いタレントが生徒役として出演し、青木先生が出題するお題を生徒が珍答を繰り広げる。
また毎年、年度末には「卒業式」ならぬ「落第式」というイベントが開かれた。 
青木先生の著書、ラジオを囲んで日本中が笑った「とんち教室」の時代を読むと、頓知の頓は、頓馬の頓に非図して、俄に速かにの意味であって、即ち当意即妙のユーモアで打てば響くこと、のど自慢の鐘の如きものでなければならない、と記している。
当意即妙とは、即座に、場に適かなった機転を利かすこと。気が効いている事で、その場に応じて、素早く対応をとったり工夫する事である。
ピンチは追い詰められた苦しい状態。苦境や危機のこと。
人生にはときに「つらすぎるピンチ」が降りかかってくる。
ピンチの時こそ、トンチを出して切り抜ける知恵が必要なのである。(以上)
■上野延城のとりたて“カエル”89 ■2013年2月14日 木曜日 15時11分25秒

『増える中高年チルドレン』

 止められない少子高齢化。未成年の子供は減り続けている。
 一方で、親の高齢化と、その長期にわたる健在は、大人でも「子供としての自分」を持つ人々を増加させている。
 博報堂生活総合研究所が22013年に提言するテーマは、「総子化」である。
 少子高齢化と人口減少の中で、未成年人口に親が健在の成人人口を加えた日本の「総子供」の数は、7,800万人になっている。
 1950年には、総人口の29%に留まっていた「成人子供」の割合は、1965年までに未成年子供人口の割合と逆転した。
 特に注目すべきは、30歳代以上の「中高年チルドレン」の割合が増加している。
 2030年には、総人口の約4割を占める見込みである。
 「子供」の高年齢化と平均余命の伸びと共に、生まれてから親を看取るまでの「親子共存年数」も長期化している。
 親子の共存年数は、約60年に達しており、人生の三分の二以上を「子供」として過ごす時代である。
 子供のまま還暦を迎え、親に祝福される人も珍しくない。
 子供としての自分を持つ大人が、社会の大半を占め、個人の一生でも子供としての時間が長くなることで、生活の変化が起きて来る。
 総子化時代には、普段は核家族として分散している個々の子供たちの力を集結させ、“一族”というチーム力で困難かつ不透明な時代を乗り切ろうとする「一族発想」が強まると考えられる。
 これまで親子消費という「40歳前後の母親と10代の娘」であったが、今日は、「40歳前後の子と60代、70代の親」が伴って外食やショッピングをしている光景は当たり前となっている。
 中高年チルドレンによるライフスタイルが今後生まれてくると予測される。
(以上)
■上野延城のとりたて“カエル”88 ■2012年12月13日 木曜日 11時30分47秒

『情報メタボに注意』

1年間に、国内で流通している情報量をDVDに換算すると、実に1千億枚以上になるという。情報量が急激に増加しており、「情報爆発時代」の到来を迎えている。集めることが目的となった『情報メタボ症候群』が増えている。
情報を多くストックしているのに、それを上手く業務に活かせないでいる人は、余計な脂肪が内臓にたまり、病気を引き起こすメタボリックシンドロームと同じである。
情報はいくらでも集められる。けれど自分の中で消化できなければ、情報は贅肉となって、判断や行動の邪魔になる。
自分に必要な情報を素早く見つけるために利用しているのがインターネットの「検索」機能である。インターネットの影響で、チエックしなければならない情報が増えすぎている。「検索」に頼ってばかりいると、インプットしている情報に偏りができ、視野が狭くなることが多い。
例えばネットで本を検索して購入する場合と、目的の本を書店で購入する場合では、プロセスが違ってくる。本を探しているうちに関連する本に出会い、比べることが可能となる。自分の欲しい情報だけを探していると、それ以外の情報に触れる機会が少なくなり、情報メタボになりやすい。
情報メディアを料理に例えると、インターネットはバイキング料理である。
バイキング料理では、テーブルに盛り付けされた色々な料理を取り皿に多くとってしまうことが多い。
情報バイキングで好きな情報だけを仕入れているのは、自分の好きなものばかり食べていて、栄養のバランスが崩れ、生活習慣病になるのと同じである。情報メタボを防ぐには、情報濾過の習慣を身につけることである。
■上野延城のとれたて“カエル”87 ■2012年12月13日 木曜日 11時28分25秒

『ロジックとマジックに学ぶ』

経営にはロジック(論理)とマジック(感性)が必要との名言は、米国の高級皮革製品メーカー「コーチ」のCEO、ノレー・フランクフォートの言葉である。
アパレルやファッションはアートディレクターやデザイナーなどのインスピレーションが重視され、“マジック”のほうだけで勝負することが多い。
コーチはフアッション業界では珍しくロジックも重視する企業である。年間に約3億円から5億円の費用をかけて消費者の声を聞いている。
百貨店や直営店に調査員を派遣し、どのような買われ方をしているかを調査し、次の商品づくりに生かしている。
即ち、顧客が欲しいものを自分たちのブランドとしてマーケットに合わせるように心がけている。
コーチのビジョンと理念をみると、ブランドが全てにおける基準となっており、マジック&ロジックが織り成す独特の世界、それがコーチ・ブランドでありクオリテイ、本物の安心感、そして誰もが憧れるアメリカン・スタイルを象徴している。
またお客様の満足を最優先に、お客様のニ一ズにいつても確実に応える完壁なサービスを提供すると述べている。
新しいシリーズをつくるとき、コーチの優良顧客にコレクションのサンプルを見せて、じかに声を聞き、持ち手の長さがどうだとかジッパーがこうだとか、顧客の意見を取り入れて直したうえでデビューさせている。
ブランド再生に必要なのは、革命でなく進化だとして、革新こそが成功への原動力とビジネスのあらゆる面において最高のパフォーマンスを発揮できるようにチャレンジし続けるとも言っている。
同時にコーチブランドを成長させるのは従業員の力であり、互いの信頼関係であるという、マジック&ロジックに学ぶ点が多くある。
■とりたて“カエル” 86 ■2012年9月27日 木曜日 14時45分51秒

『イノベーション』と『オペレーション』

 オペレーションとは計画を立てて、段取りや実施手順を決めて、それらに沿って実施することである。
 店舗オペレーションと言えば店舗運営のことを意味する。
 オペレーションは、企業経営を支える屋台骨であり、経営トップから現場の従業員に至るまで浸透させなければならない。
 日々の大半を占めるものであり、論理的に正解を追求できる業務である。
 また、効率化することが求められるので、日々の改善の意識で取り組むことが求められる仕事である。
 一方、イノベーションとは、日本語に訳すと「革新力:である。
 企業が成長する為の、時代を先取りした商品やサービスを生み出す為には、イノベーション力が鍵を握る。
 しかし、オペレーションに対して直ぐに成果は出ないが、常に挑戦し続けなければならない課題であり、「成長の母」とも呼ばれている。
 「ホンダ・イノベーションの神髄」の著者・小林三郎氏は、仕事をイノベーションとオペレーションに分けて取り組むことが必要であると述べている。
 オペレーションとイノベーションでは、アプローチが全く異なり、別尺度で評価する必要があると語っている。
 イノベーションがオペレーションと同じ評価法で評価されたら、つぶされている。
 イノベーションが必要な事は、経営陣も理解しているが、それがいつかは短期的には分かりづらいのが現実である。
 企業活動は、イノベーションとオペレーションで構成され、イノベーションはオペレーションに押しのけられる。
 その為には、イノベーション活動を意図的に支え、促進する必要がある。
 イノベーションの成功率を高める為にはつながる組織に転換させる必要がある。
■上野延城のとりたて“カエル” 85 ■2012年9月19日 水曜日 15時2分4秒

『JJF 造幣局の活用』

 20周年を迎えたジャパンジュエリーフェア。その会場を振り返ってみた。第一回の1993年は、1991年に開館した横浜国際平和会議場(通称パシフィコ横浜)であった。
 会場へは、当時みなとみらい線はなく、JRの桜木町から徒歩で約20分位かかった。
 第5回目の1997年から会場が1996年に開館した東京都江東区有明の東京国際展示場(東京ビッグサイト)に移して開催された。
 アクセスが大変便利になり、期間中に数回訪れることも苦にならなくなった。
 先日、ある展示会が幕張メッセで開催されるので、久しぶりに行ったが、会場へのアクセスの悪さを改めて感じた。
 開催される色々な展示会も来場者のことを考えたアクセスのよい会場が、重要である。
 今回のジャパンジュエリーフェアで始めて出展された独立行政法人造幣局のブースに注目してクリニックをした。
 会場で小売店の顔見知り方に造幣局を知っている?またどこにあるのか?を聞いてみたが、多くの人は知らなかった。
 造幣局のブースに立ち寄った方も少なかった。造幣局は、お金を刷るだけでなく、金属を調べる技術を利用して、指輪やネックレスなどの貴金属製品の純度を調べて、品位を証明する「ホールマーク」の打刻をしている。
 造幣局のホールマークには、日の丸と数字が入っていて消費者の安心の印である。
 平成24年3月月からは、品位は「1,000」でなく、「999」と表示されるようになった、純度は同じである。
 私事になるが、関係先の小売店の方たちを定期的に造幣局の見学会を実施し、喜ばれている。
 宝飾業界に就職された方たちには、まず造幣局の工場見学で品位証明の方法を実際に目で確かめることを勧める。
■上野延城のとりたて“カエル”84 ■2012年8月31日 金曜日 16時20分36秒

『ポジ出し』と『ダメ出し』

 『ポジ出し』とは、NHKの若手知識人だけを集めた討論番組の中で、一人の参加者が出した造語である。
 人との関わりの中で非難やあら探しをする『ダメ出し』の反対の意味である。
 みんなでポジティブ、つまり前向きな改善策に知恵を絞り、行動する方が大事だと言う発想である。
 『ダメ出し』の悪いところを見つけて指摘し、非難するより相手を受け止め、良い方向に導く方が、建設的であり人間関係はうまく行く。
 何か新しい事にチャレンジすれば、不都合な事は出てくるもので、それをいちいち批判していたら前には進めない。
 『ダメ出し』が得意な人は、世の中のあらゆる分野で多くいる。
 とかく『ポジ出し』に前例がないからと『ダメ出し』で対応するのは論外である。
 部下を積極的にほめる上司の下で働く社員の方が、そうでない上司の場合とは、企画提案に積極的という調査結果もある。
 ほめるとは、人の価値を発見することである。
 「出来ない理由」では、どんな提案も萎むが、「出来る条件」を示されれば、いかにしてその条件をクリアしようか考えるものである。
 『ダメ出し』で応じるのでなく、『ポジ出し』で向き合う策が必要である。
 「どうせできない」という口癖の『ダメ出し』を止めて「なんとかなる」という『ポジ出し』という口癖は、本当に何とかなってしまうものである。
 『ポジ出し』になれない人の共通点は、行動しないことである。
 人は行動した後悔よりも、しなかった後悔のほうが深く残り続ける。
 『ポジ出し』の思考は、学校では教えてくれない。自らが勉強しなければならない。『ダメ出し』でなく、『ポジ出し』で積極的な人眼関係を心がけることが重要である。
■上野延城のとりたて“カエル” 83 ■2012年7月25日 水曜日 16時26分3秒

『Yes・But』より『Yes・and』

 相手の意見・主張に対し、いきなり否定・反論するのではなく、一旦納得し、賛成、共感してから自分の考えを述べるやり方を『Yes・But話法』という。
 人に話していて、相手が何か意見を言った時に、その意見に、もし自分が賛成出来なかったとしても、一応“ええ、そうでしょうね”とうなずき、“でも、こういう意見もありますよね”という風に違う意見を提示する方法が『Yes・But話法』である。
 つまり初めから全面的に否定意見を言ってしまうと、その人の自尊感情を傷つけてしまい、人間関係が危うくなってしまいかねない。
 『Yes・But』の「しかし、でも」の否定語でなく「その通り、そして・・」などの接続詞を使う方が『Yes・and』法である。
 “そうですね”と相手の意見を肯定した後に、“更に”や“加えて”という接続詞で繋げていく方法である。
 まずは相手の話をじっくり聞き『Yes』と受け止める。仮に自分の意見と異なっていても、相手の意見を認め、自分の中に取り入れた上で、『and』として、自分の意見を加えていくやり方である。 
 『Yes・and』では、他人の言葉やアイデアや気持ちを『Yes』で受け入れるだけでなく、次に『and』で自分の思いや考えを融合させる方法。
 全国各地で人とつながる仕組づくりに携わる、山崎亮氏の著書「まちの幸福論」では、僕の話し方は、『Yes・and』が基本だ。肯定から入れば否定的な意見は出にくくなるし、話し合いも前に進んでいく。
 切っ掛けを与え、話し方のルールを明確にしてやれば、前向きで活発な議論が出来ると述べている。『Yes・and』を使うことで新しいアイデアが生まれてくるのである。
■上野延城のとれたて“カエル” 82 ■2012年6月19日 火曜日 11時0分10秒

『トリプル消費に期待』

 最近、居酒屋やホテルの利用客に3人客が増えている。トリオ消費といわれ注目されている。
 トリオとは3人が一組になっていることで、3人組である。音楽の分野では三重奏、また3人構成のバンドを指す。
 三人組では、てんぷくトリオ、花の中三トリオ、たのきんトリオなどが有名である。 
 ボケと突っ込みの直線的な攻守が漫才コンビの特徴だとすると、トリオの笑いのツボは、一人が二人のケンカの仲裁をしたかと思うと、今度は逆に2対1の対決になったりしたりと敵対と強調、疎外と対立など、様々な感情が交差する複雑な人間模様にある。
 個人やカップルが基本単位の接客業で最近3人客が増えているという。
 こちらはお笑いのトリオのような過激な関係ではなく、一人だと寂しい、二人だと息が詰る感じがするので、緩やかな連帯感でいられる3人が理想のようである。
 ある居酒屋チェーンでは、月間来店客の約半分は、この3人組で、3人客用の専用メニューを提供し始めた。
 また、大手ホテルでも3人に対応する客室の大規模な改装を行なっている。
 デジタル世代の一人カラオケや一人焼肉をする客のために専用ルームを用意するといった「お一人様需要」がサービス業を中心に生まれ、一時ブームとなったが、震災後から人との関わりを求める風潮が強まった。 
 “三人寄れば文殊の知恵”という諺もあるように三人で集まれば話題が豊富になるだけでなく、相談をする事により何か良い知恵も浮かぶものである。
 また二人が喧嘩しても、もう一人が入ると空気が変わり、うまく納まることも多い。
 人間関係が希薄な今日は、三人様として始める商法が新たな消費を生み出す事になる。 
 トリプル消費は、今後あらゆる業種、業界で活用できるものと期待される。
■上野延城のとれたてカエル“81 ■2012年6月19日 火曜日 10時58分33秒

『クールビズ』と『省エネルック』

 夏場に涼しく仕事ができる軽装になることで、地球温暖化対策になると2005年夏にスタートした“クールビズ”。 今年も昨年に続き1ヶ月前倒して5月1日よりスタート。
 百貨店はクールビズ商戦を前倒した需要の底上げに急いでいる。
 総務省の家計調査によると、2011年に34歳以下の単身男性が衣料品や靴など服飾品に支出した金額は前年比14,5%増となっている。
 全国の百貨店で紳士服は昨年秋以降、マイナス続きの婦人服を上回る傾向が続いている。消費者意識の変化により高額で維持費のかかる自動車やバイクの購入を見送る若者が増える一方、金額的に手の届く、衣料、服飾、美容
にお金をかけ、おしゃれを楽しむ傾向が強い若者男性が増えている。   
 クールビズは7年目を迎え、ノーネクタイやボタンダウンシャツが定着し、認知度は9割を超えているという。
 省エネルックが登場したのは、今から約30年以上前の1979年頃である。
 政府も率先して音頭を取り、時の
総理大臣大平正芳氏はみずから着用し国民にアピールした。
 しかし、肝心の国民のほうは『格好が良くない』『おかしい。変』など、あまり好意を示さず、結局、流行の兆しがみえぬまま市場から消えてしまった。
 成否を分けた要因で大きいのは、ネーミングが重要なポイントと感じる。
 『省エネルック』でノーネクタイだと野暮な印象をイメージしてしまうか『クールビズ』でノーネクタイであれば、ビジネスシーンでも合うクール(涼しい,カッコいい)なモノという風にイメージの範囲を拡げることが可能になる。このように言葉が与えるイメージで違いをしっかり捉えて表現するか否か、それが多くの人の賛同を得るかにつながる。
■上野延城のとりたて“カエル”80 ■2012年4月17日 火曜日 12時53分1秒

『働くシニア女性を狙え』

 厚生労働省がまとめた統計によると、2010年度時点で15歳〜64歳の女性のうち働いたり、仕事を探している人の割合(労働力率)は、63・1%で、過去最高になり8年連続で上昇している。
 労働力率を10年前と比べると、「30歳〜34歳が最も上昇し、57・1%〜67・8%になっている。
 2010年度の女性の就業者数は、2,641万人で、前年に比べて3万人増えた。
 一方、完全失業者数は127万人と前年に比べて6万人減った。女性の完全失業者数は4・6%となり、前年の4・8%より低下した。
 ちなみに男性の完全失業者数は5・4%で上昇を続けており、男女の失業率の差は過去最大となっている。
 日本の総人口が2005年に初めて減少に転じ、競争力の低下を懸念する見方が広がる中、労働市場にとっては、幅広い年齢層で女性の労動力人口が増えている。
 女性労働者は年々増えており、雇用者全体に占める女性の割合も高くなっている。
 2010年の国勢調査によると、50歳以上の女性の人口は2005年比、132万人増の3,010万人となり、女性の人口の5割近くを占めた。
 働く女性が増えた事から、加齢対策への関心が高まり、アラフィ(50歳前後)世代以上の女性たちに、アンチエイジング(抗加齢)をうたった化粧品の売れ行きが好調である。若さ保持にはお金を惜しまない女性が多いのである。
 有望市場の掘り起こしの為、百貨店の中には、シニア向け化粧品売り場を設けたところもある。
 宝飾品も働く高齢女性をターゲットとした高品質の商品開発をすることが重要である。同時に、くつろぎながら時間をかけて買い物が出来る売り場づくりが必要になる。(以上)
■とりたて“かえる”79 ■2012年3月19日 月曜日 11時31分3秒

『女性ビジネス交流会が花盛り』

 人材多様性経営を支援する、財団法人21世紀職業財団が主催した“日本の未来は女性が創る”「明日のビジネスを担う女性たちの全国交流会」では、企業等で働く女性リーダー&リーダーを目指す女性を対象にシンポジウムが開催され多くの女性が参加した。
 大手企業の女性経営者や女性役員がパネリストとなり、これまでの職業人生の中で、大きな意味を持つ経験や転機になった事などについて、トークセッションを通して、明日のビジネスを担う女性たちへメッセージを発した。
 参加者からの質問も多くビジネスに取組む女性の熱心さを感じた。
 また内閣府、男女協同参画推進会議では“女性の視点でビジネスに新風を”というタイトルの『女性の感性が生きる経営戦略』のテーマで女性経営者が主体となってパネルディスカッションが開催された。
 女性に支持されるサービスやモノはヒットすると言われ、女性の視点を生かしたビジネスの展開が今後さらに必要とされており、男性経営者には、女性の活用の重要性と取り組み方についてパネラーが語った。
 一方,いづれ起業したい、何か始めたいけど、何から始めれば良いのか分からないといった女性達に起業向けの勉強会も多く開催されている。
 経済産業省の平成22年度女性企業家実態調査によると、今後の少子化高齢化の進展により労働人口が減少する中で、女性が果たす役割はこれまで以上に大きくなっていくと考えられる。
 女性ならではの感性や視点を活かした事業を開業することで、従来なかった新たな財やサービス市場に提供できる可能性があると述べている。
 即ち,女性は労働力不足に対応するための労働力のみでなく、新しい産業を生み出す担い手としての役割が期待されている。
■上野延城のとりたて“カエル”78 ■2012年3月12日 月曜日 16時34分5秒

『パーソナル・マーケティング』

今日、パーソナル・マーケティングの重要性が叫ばれている。
消費者一人ひとりに個別対応するマーケティング戦略である。顧客一人ひとりの潜在ニーズに合わせたサービスを大手小売店が相次いで始めた。
ビッグカメラやヨドバシカメラは、過去に消費者が購入した商品の関連商品などにクーポンを発行。購買履歴や属性など膨大なデーターの分析を通じて従来より格段にキメ細かな販売促進を実現し、顧客を囲い込む狙いである。
顧客情報に応じた販促は、従来もダイレクトメールなどがあったが、携帯電話などに配信する電子クーポンは郵送コストが不要のため送信件数はダイレクトメールの数十倍に増やせるなど、キメ細かな情報提供が可能になる。
膨大な顧客データーなどを分析して経営に生かす手法は「ビッグデーター分析」と呼ばれ注目を集めている。
販促企画に当たっていない店の多くは、企画の手順が間違っているのが主因である。
「何を売るか」でなく「どういう客に売るか」を最初に考えて企画していくことが重要である。
即ちターゲットの明確化である。これまでの顧客管理手法はRFM分析といわれる、Recently(最初いつ買ったか)、Frequeny(何回買ったか)、Money(いくら使ったか)に区分して、上得意客を見極めるものである。
今日では、この分析だけでは通用しなくなっている。高額で趣味性の強い商品においては、顧客のライフスタイルや行動を知るためのマーケティング活動が重要になってくる。
顧客の好みやテイストを知るデーターベースがポイントになる。顧客の好み筋を掴む事により、ターゲット客層が明確になるのである。
■とりたて“カエル” 75 ■2011年12月8日 木曜日 15時11分55秒

『低温世代のコミュニュケーション』

 経済活動は体温に例えられるが、今の20〜30代は温度が高くない「低温世代」と呼ばれている。
 プライベートや職場での人間関係の「温度」が低下している。
 ネットを通じて人とつながることが容易になり、メールを使えばコミュニュケーッションが気軽に出来る。IT(情報技術)によって業務などの効率は高まった一方で、職場の人間関係が希薄になっている。
 朝、顔を合わせても挨拶はなく、部下に対する指示や注意もメールで行なう上司もいる。
 一日平均一時間以上をインターネットやメールでのやり取りに費やす時代である。
 慶応大学環境情報部の小川克彦教授は、「仲間内で共感したり、褒めあったりするだけのネット上の付き合いが、リアルよりも心地よくなると、意識が内向きになる」と語っている。
 総務省の「2011年度、情報通信白書」によると、13歳以上の男女3,000人を対象に行なった調査で、現在ソーシャルメディアを利用している人の割合は、今年3月の時点で4割を超えた。
 特に10代が7割超、20代が6割超と若年層の利用度が高い。
 「一対一のメールより気楽で、受け手は興味のない情報は読み飛ばせるのが良い」という。然し、ソ者ルメディア上だけで増えていく「友達」は、共通の趣味や関心ごとで結びつく一面的な付き合いが多く、現実ほど手応えが感じられず、物足りないと感じている。
 気の合う人だけで付き合いたいという思考は、人との摩擦を避ける傾向が強い。
 職場での会話が減り、孤独感を募らせる社員も増えている。ある調査によると、6割以上の人が職場で孤独を感じている。メールを送る前に一声かけ、出退社時に挨拶をするといった日常的なコミュニュケーションが必要ではないだろうか。
■『“3助”の連帯がポイント』74 ■2011年10月14日 金曜日 14時57分31秒

大震災で高まってきた新たな気運としては、個人の意識の変化である。
そのキーワードは、“連帯”である。自分の責任で自分自身する自助、回りや地域が協力する共助、公的な機関が支援する公助。
この「3助」のうち、今回遺憾なく発揮されたのは“共助”である。困ったときにお互い助け合い、困難を乗り切ろうとする連帯の精神である。
昔の行商さながらリヤカーに積んだ野菜や生活用品を仮設住宅を回って売る「買い物支援隊」。一人暮らしの高齢者の見守り役をも担うのは、行政とのパイプ役をボランティアでなく被災者が担い、自らの生活再建とコミュニティ形成に繋げている。即ち、被災者共助の輪を広げているのである。
自分の安全は、自分で守ると言うのが防災の基本である。災害に対する基本的な行動であり、その行動を自助と呼ばれる。
人間は実際に災害に会うまで、被害者になるとは思っていない。被災した場合に備え、自分で努力に励む“有助努力”が必要なのである。
少子高齢化が進んでいる現代社会においては、多様な価値観を持つ人々が一つの地域に混在している状況であり、旧来の地縁・血縁だけに頼っていた相互扶助は薄れてきていることから、地域の人の助け合いの共助が切り札になる可能性を秘めている。
都道府県などの行政機関が、災害支援活動を実施することを“共助”と呼ぶ。横並び、もたれあい、自立する精神の希薄さで、何かあればすぐに公助を求めてきた社会意識が続いてきたが、いつまでも官に頼ってばかり入られない。
これからは、自分自身が行なう“自助”。自分だけ打破解決や行なうことが困難な事に着いて、周囲が協力して行う“共助”、公的機関が行なう“公助”の連帯がポイントになる。
■『プレマックの原理』 73 ■2011年9月22日 木曜日 11時20分31秒

 あなたは、好きなおかずを先に食べる主義ですか? それとも後の楽しみに取っておきますか?「嫌いなものから食べなさい」と米国では子供に注意するという。これは栄養バランスが偏るのを防ぐ工夫である。好きなおかずが“ご褒美”となるため、嫌いなおかずを食べるようになる子を育てる知恵である。
 人間は嫌いなことや苦手な事を後回しにする傾向がある。この行動原理を『プレマックの原理』という。心理学者のデビット・プレマックによって公式化されている。「高い頻度で起こる行動は、低い頻度の行動を強化することが出来る」、また「いくつかの行動から一つを選択する時、選択された行動は他の行動を強化しうる」という。即ち、人間は好きなものから手をつけるということだ。
行動は、その場面で起こりやすいものと、起こりにくいものがある。起こりやすいものを制限して、起こりにくいものをやったら、起こりやすいものを許すという場面にすると、起こりにくかった行動が強められて、よく起こるようになる。
苦手な行動に直面したら、後回しにしたい気持ちを抑え、あえて先に手をつける。すると後が楽だし、能率も上がり、仕事が進めば進むほど好きな仕事が近づいてくる。
気の進まない作業がある場合、好きな作業から片付けて行き、やりたくない作業が最後に残る。しょうがなくて取り掛かるものの、能率は悪くはかどらない。
人は、自分にとって好ましいかどうかで、物事に優先順位をつけている。好きな仕事を“ご褒美”と位置づければ、早く好きな仕事を手に入れたくて、辛い仕事をさっさと片付けることに、今まで以上に集中する事になる。
■『“スマート”がキーワード』 72 ■2011年9月22日 木曜日 11時18分6秒

スマートという単語が増えている。『スマートフォン』『スマートテレビ』『スマートグリッド』などスマートが頭についている。
 Smartを和英辞典で検索すると、活発な、きびきびした、すばやい、賢明な、カッコいい、のような意味で使われている。形動としては、「体つきや物の形がきびきびして格好がよいさま」「行動などがきびきびして洗練されている」「服装や着こなしが気のきいている様」という表現になる。
 スマートフォンは、音声通話以外に、インターネット接続、スケジュール管理、メモ機能など、PDAと同等の多機能型携帯電話。PDA(Presonal,digital,assistant)で、手のひらに収まるくらいのサイズの携帯情報端末の総称。スマートグリッドは、あたらしい機能を持った次世代送電網である。
 スマートという言葉が表するように、発電設備から末端の電力機器までをデジタル・コンピューター内臓の高機能な電力制御装置同士のネットワークを結び合わせ、従来型の中央制御式コントロール手法だけでは達成できない、自律分散的な制御方式も取り入れながら、電力網内の需給バランスの最適化調整機能を持たせる事により、省エネとコスト削減を目指した電力網である。 即ち「頭のよい電力網」なのである。
 その外スマートはお洒落な,洗練された、あか抜けした、やせているといった意味で使われている。またファッションでは、ハイカラな、しゃれている、シックな,きりっとした、パリとした、粋ななどと表現されている。 
 ジュエリーのアイテムにおけるネーミングも、このスマートという単語をうまく使用してみたらどうだろうか。スマートネックレス、スマートリング、スマートブレスなどの表現にすると、新しいイメージが演出されるのではないだろうか。
■上野延城の“とりたてカエル” 71 ■2011年7月14日 木曜日 13時3分45秒

『知識と行動のギャップ』

 やるべき事は、わかっているのに、なぜ知識と行動に活かせないのか。――というキャッチコピーの「実行力不全」という本が話題となっている。
 著者は、やり方を知っているだけでは不十分なのだ。才気だけでは知識を実行できない。素晴らしいアイデアも、読んだり、聞いたり、考えたり、書いたりするだけでは、「ただのアイデア」で終わってしまう。
 「知識と行動のギャップ」を埋めない限り、どれほど素晴らしい経営理念を掲げ、社員研修を重ねたところで、会社は変わらない。
 これは個人の心理に係る問題ではなく、経営慣習の問題なのであると語っている。
 企業はなぜ知識を行動に変えられないのかを探求する研究に取り組んだことで解明された事は、行動を起こす意欲や姿勢がなければ何も始まらない。話したり考えたりするのと同様に、行動からも学べるはずである。
 自分の行動から得た知識なら、実行もそれほど難しくはない。
現代のマネジメント教育は、教室で行なわれるケーススタディや理論に基づいたものが中心であり、行動から学ぶという視点が欠けており、行動から学ぶことのメリットをもっと見直すべきだと述べている。 
 技術の習慣には“技術は盗んで覚えよ”というように、行動から学ぶ要素が盛り込まれている。 
 又、知識をきちんと実践している組織には、行動しなければならないという緊迫感がある。
 どうすれば目標を達成できるか、という問題に構築し直し、知恵を絞るが、実行がともなわない組織では、困難を見出すだけで、試みることさえしない。
 私事であるが、社員の意識改革、業務改革に、意識や行動を変える“カエル革命”を提案している。行動しなければ結果は出ない。結果が出なければ検証はできないのである。(以上)

■とりたてカエル 70 ■2011年6月16日 木曜日 16時6分13秒

『三方よしの精神を実践』

 “売り手よし”“買い手よし”“世間よし”の「3方よし」は近江商人の家訓で、商法をあらわす言葉で200年近く前に生まれたものである。
 多くの企業が今でも大事にしている理念であり、自社の利益と顧客の利益と社会貢献と3者が満足することが事業の基本である。
 近江商人の代表的なものとして「てんびんの詩」という映画がある。
 1988年に製作された映画は、近江商人の豪商の後継者が鍋蓋行商(なべぶたぎょうしょう)に出され、近江商人の魂を入れられ、商いの原点に気づいていく姿を描いたもので、企業などの教育研修の場で使用されている。
 私もこの映画を何度か鑑賞しており、いつも感銘を受けることが多い。
 この映画は、カー用品のイエローハットの創業者・鍵山三郎氏が企画・製作を手がけたことでも知られている。
 現代の3方よしとは、どの様な行動原理や実践に結びつくのだろうか。
 企業の社会責任ということを考えるための大きな鍵となるものと思う。
 社会貢献とは、企業が本業とは別に余剰をもって社会のためになることをしようという従来型の発想でなく、事業活動の中核に、社会をよりよくすることを組み込んでいくことが必要なのである。即ち“エシカル”的なものを取り入れることである。
 今日の「3方よし」は、「世間よし」「買い手よし」「売り手よし」の順でなければならないのである。
 また「きばる」と「しまつ」という言葉も継承されている。気張るとは精を出す、頑張るという意味であり、しまつとは、商売の実態に応じた支出をしなさいということ。
 今私たちは、新しい状況に合わせた自らの行動原理を築く必要がある。三方よしの考え方は、現代につながる普遍性を持った経済経営の原点といえよう。(以上)
■「サンクコスト発想の仕事術」−69− ■2011年6月2日 木曜日 13時50分59秒

 サンクコストとは、埋没費用と呼ばれ、事業に投資した資金のうち、事業の撤退・縮小を行ったとしても回収できない費用のこと。
 サンクコストは管理会計や意思決定論で使われており、もはやどうにもならないもので、考える上で除外すべきものである。
 公共事業のプロジェクトなどでは“折角ここまできたのだから”“今までの努力を無駄にしたくない”“ここまで作ったのだから”という理由で続けられることが多く、完成しても運用されない例がある。
 これまでにかかった工費は、回収できないサンクコストだから、今後のプロジェクト費用を計算する時は考えてはいけない。
 ビジネスにおいても、サンクコスト発想を使ったキャリア術は重要である。
 人は失うことを恐れ、行動を自ら制限しがちであるが、実際には捨てることで得るものも多くある。
 「サンクコスト時間術」の著者、斉藤広達氏は、不確実な未来を少しでも自分の手でコントロール使用と思ったら、過ぎ去った時間に拘泥していてはダメなのです。
 制限時間内に目的地まで到着するためには過去は関係ありません。
 時間は「今」と「未来」しかないのであり、無駄なサンクコストは、真っ先に捨ててしまうことが大切と語っている。
 今回の東日本大震災に対して、日本経済新聞のコラムには、不確実性の増大と拡散に歯止めを掛けるには、返って来ない損失額(サンクコスト)と復興に向けた将来投資(インベストメント)を区別し、各々どれ位のお金が必要なのか示すべきだ。と述べている。
 著者は、問題解決の手法を解決する良書は多くあるが、そこに「残り時間」という概念が取り入れられたフレームワークが少ないとも語っている。仕事には必ず期限があるので、絶えず残り時間を意識して、その中で何ができるかを考えることが大切である。
■「エシカル消費が広がる」−68− ■2011年6月2日 木曜日 13時49分20秒

 東日本大震災の発生後、社会のために何ができるかといった“エシカル消費”が高まっている。
 エシカルは、エシカル(ethical)は英語で「倫理的」「道徳的」という意味。
 エシカル消費とは、消費者が商品やサービスを選ぶ際に、社会規範に配慮したものを優先する行動を指している。
 震災後、被災地への「寄付」「義援金」を絡めた様々な商品やサービスに消費者が強い関心を寄せている。売り上げの一部などを寄付などに回す対象商品が増えている。
 焼き菓子の一種、プレッツェルの専門店「アンティ・アンズ」を運営するプレツェルジャパンは「フレッシュレモネード」の売り上げをすべて義援金に充てるキャンペーンを実施した。
 ブックオフコーポレーションは、中古本などを買い取る際、客が希望すれば、買い取り金額を義損金に充てることができる「売って支援プログラム」を始めた。
 参加した消費者は、「街頭募金よりも信用できる」と語っている。今回こうした行動は唐突に発生したわけではなく、近年、若者を中心にエシカル的発想がジワリと浸透してきた下地がある。
 「エシカル消費」の認知度が高まったきっかけは、売上げに応じて、アフリカに清潔な水を送るといった飲料メーカーによるミネラルウォーターのキャンペーンである。
 エシカル消費のメリットは、自分に負担をかけずに、普段の消費行動の中で自然に社会貢献できるといった点が挙げられる。
 人や社会・自然環境に配慮した素材(フェアトレードやリサイクルの素材)を使用して作るジュエリーは「エシカルジュエリー」と呼ばれている。自粛ムードが漂う中、エシカルジュエリーをPRし、収益の一部の寄付などで被災者を応援するキャンペーンを展開することにより、消費の喚起が被災者支援につながる。エシカル消費が今後も広がるものと予測する。
■『リサイクルよりアップサイクル』−67− ■2011年4月4日 月曜日 16時9分14秒

 アップサイクルという言葉が、環境に関係しているものづくりなどで注目されている。
 リサイクル(再生利用)には大きく分けて3種類がある。 
 いったん使ったものを再活用するものをリサイクルという。アルミ缶をアルミ缶というように、元の物質に戻る再生利用のこと。
 リサイクルのうち、元のものより質や価値を高める事例がアップサイクルである。
 アップサイクルとは、「らせん階段を上る」イメージで、質の向上をともなう再利用のことである。
 アップサイクルの逆がダウンサイクルで、「らせん階段を下がる」イメージで、もとの物質より質を下げてしまう再生利用のこと。
 “アップサイクル”を分かりやすく言うと、廃棄物や役に立たなくなった製品を新しい材料、またはより良い品質の高い製品、より環境価値の高い製品に変えるプロセスのことである。
 このアップサイクルは、「古い製品がより多くの価値を与えられるリサイクル」という意味で、1994年、ライナー・ピッツ氏によって初めて使われた言葉といわれている。
● ●問題やエコを推進していこう
と、アップサイクル・プロジェクトが各方面で立ち上がっている。
商店街の使用済みフラッグをアップサイクルしたトートバッグにして販売したり、ヨットの帆デバッグを仕立て、アップサイクルバッグとして販売している。
単にかっこいいものを作るより、各地の「特産ごみ」をデザインの力で再生する方が、やっていて面白いと企画者は語っている。
自分のデザインセンスを社会に生かしたい。そうした商品を選びたい、使いたいと世界各地でアップサイクルの言葉に注目が高まっており、ごみとなる木材や皮で作ったアクセサリーや家具が展示会で並んでいる。省資源型の消費は今後も広がると予測される。(以上)
■『市場シェアから私情シェアへ』−66− ■2011年4月4日 月曜日 16時6分46秒

 市場とは、顕在的な買い手、潜在的な買い手のすべてからなる集合を指す。
 それに対して、売り手のことは「産業」と呼ばれる。
 製品を市場に投入する際は、市場環境や競争相手を考慮してターゲット市場を選択することが必要である。
 その為に企業は市場規模を高めることの戦略を色々と実施してきた。
 しかし、今日は市場の縮少、競争激化など経営環境の変化から、これまでの新規客の開拓が主流のマーケティングから顧客維持型のマーケティングが重視されるようになった。
 即ち“市場シェア型”から“私情シェア”へ移行している。
 私情とは、受け手の個人に訴えかけることが重要になっている。 
 私情の情は、情報、情況、感情などで戦争型競争と恋愛型競争の違いにも通じるといわれている。
 資生堂がブランド再構築に取り組んだ戦略では、美容部員のノルマを撤廃する一方、再来店率や来店客数を重視した固定客作りを優先し、個人客の獲得に磨きをかけた。
 クリームで12万円する「シネルジック」では、購入客に最新機器を使った30分間のエステを施すなど顧客との接点を深めた。
 市場シェアをとっていくより、私情シェアをつかむ事に力を入れたのである。
 お茶の間で人気を博しているジャパネットたかたの高田社長は、説明力やアフターサービスなど価格プラス〇の価値が重要と私情の開拓に余念がない。
 人の脳には、行動への意思決定のために「論理的判断」に司る分野と「情緒的判断」を司る分野があり、相互に作用するが、最終的には「情緒的判断」を司る分野の方が納得しなければ行動は起こさないと言われている。
 モノはいいのになかなか売れないのは、市場型であり、私情型になっていないからである。
■「はやぶさ≠ノ学ぶこと」‐65‐ ■2011年4月4日 月曜日 16時5分43秒

 昨年の最も明るい話題の一つは小惑星「イトカワ」から表面の砂を持ち帰るという任務を成し遂げた「はやぶさ」である。
 通信やエンジンなどのトラブルで絶望的なピンチを乗りこえ、7年もの歳月をかけて世界で初めて小惑星への往復航行を成し遂げた。
 映像で燃え尽きた姿に多くの人が感動したのではないか。
 困難や失敗があってもあきらめないで、逆境に立ち向かうことの必要性をあらためて知らされたと人々は感想を述べている。
 2011ヒット商品番付の中でも殊勲賞に選ばれている。
 快挙の裏側には状況に応じた最善策を行った研究者の不断の努力があった。
 進化論で有名なダーウィンの言葉に「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもなく、唯一生き残るのは変化できる者である」と述べている。
 何事でも変化に対応するしなやかさがなければ生き残れない。
 「はやぶさ」の偉業を我が身に置き換えてみて、実践してみてはどうか。
 人間は困難にぶつかると逃げようとする。しかし、苦しみに真正面からぶち当たること以外に、苦しみから逃れる道はない。
 逃げれば苦しみはもっと強い苦しみになって追いかけてくる。
 低迷する消費者市場に打ち勝つには、人頼りの姿勢をやめて、自分が主体にやる気にならないことには始まらない。
 人頼りの姿勢の特徴は必ず相手のせいにする。環境が良くないといって、グチや不平をたらたらと言うことである。
 たとえどんな状況になっても、言い訳は商売には許されないのである。
 厳しい環境に耐える強い精神が必要なのである。人間のやる事にはみな大差はなく、事を成し遂げるか、逃げるかの違いである。
 逆境にも逃げないで努力することである。
■「縁起を上手に担ぐ」−64− ■2010年12月23日 木曜日 8時19分53秒

 ある調査によると「縁起を担ぐためによく実践している方法がありますか」と聞くと、回答者600人の9割以上が食べ物や数字、色などに願いを託す自己流を持っている。
 縁起とは「万物は固定した実体を持たず、多様な条件(縁)から成立している」という、仏教思想の「因縁生起」のこと。
 縁起ということばは、現在ではもっぱら「縁起がよい、悪い」というように「ものごとの起こる前ぶれ、前兆」の意味で用いられている。
 しかし、もともとはそのような意味ではなかった。縁起とは「よって起こること」で、具体的には「苦しみは、なんらかの原因・条件によって起こり、その原因・条件がなくなれば苦しみもなくなる」ということである。
 人は幸運を手にしたがる欲張りな動物でもある。待ち受けているのは幸運か不幸か自分に何が起こるかを知りたがる。
 こうした不安を振り払おうと、人は努力をする。それでも想定外の事態は起こる。
 「将来の運不運までは見通せない。だから人は縁起を担ごうとする」
 商売繁盛を願う人々が好んで店先に飾った日本独特の縁起物に「招き猫」がある。
 右手を挙げている猫は金運を招き、左手を挙げている猫は人(客)を招くとされる。
 両手を挙げたものもあるが、“欲張り過ぎると”「お手上げ万歳」になるのが“落ち”と嫌う人が多い。
 招き猫は近年は東南アジアでも人気があり店先に飾っている店も多い。
 また一般家庭にも家内安全や合格祈願の意味で浸透している。
 不安を和らげたり集中力を高めたりできる自分なりの方法ならば、担いだらいい。「生活リズム」を作る知恵として活かすこと。
■上野延城のとれたてカエル −63− ■2010年11月15日 月曜日 2時43分23秒

『ペットビジネスの最新動向』

 ペットの数が子どもを大きく上回っている。
 総務省の人口推移では、15歳未満の子どもの数は、2010年4月1日時点で1694万人。一方ペットとして飼われている犬猫は合計で2234万頭を上る(ペットフード協会、09年推計)。
 子どもは29年連続で減少しており、ペット大国化が今日の現状である。
 ペットビジネスのキーワードは「家族化」と「長老化」である。
 「自分にとってペットは何か」というアンケート調査によるとベスト3は「家族(59・3%)」、「癒し(16・1%)」、「友達(7・7%)」である。
 ペットを家族の一員と考える飼い主が増えている。
 ペットフードの高品質化、医療技術の進歩によって、犬や猫の平均寿命は延びている。
 一般的に7歳以上が高齢化とされるが、その比率は犬で5割弱、猫で4割弱になる。
 ペットの平均寿命は急伸しており、2009年は犬が15歳、猫が16歳となっており1985年に比べ1.5倍前後に延びた。
 2009年度のペット関連総市場規模は矢野経済研究所の調査によると1兆3706億円で前年比1.3%増となっている。
 退職期に入った団塊世代やペットに癒しを求める単身者、中高年層を中心に、安定した需要は続くと見られている。
 ジュエリーの犬猫周辺も拡大しており、可愛いペットとお揃いで、ちょっぴり贅沢でお洒落なペットジュエリーのフルオーダーのペンダントやリングが人気である。
 ジュエリービジネスも今後はペットを愛する人に向けた商品開発をすることにより、新しいマーケットが生まれ、ジュエリーの総需要が増えてくるものと予測している。
■『高齢者の経験を活かせ』―62― ■2010年10月22日 金曜日 0時37分53秒

 サラリーマンは一昔前までは60歳で定年して引退というコースが当たり前だった。
 昨今では60歳以上でも就業し続けることが一般化している。
 東洋経済新報社の調査によると、今や「働くのは60歳」までと考える人は少数派で、全体の約半数の人が60歳代後半から70歳以上まで働くことになると予想している。
 2006年時点で65歳以上の男性の29・2%、女性の13・0%が働き続けている。
 65歳以上人口の割合の推移を見ると、1950年以降を追って上昇し、1985年には10・3%と初めて10%大を超えた。その後毎年0・5ポイント程度ずつ上昇し、平成15年に19・0%と総人口のおよそ5人にひとりの割合になっている。
 65歳以上の人口の割合は今後も上昇を続け、平成27年(2015年)には、総人口の26・0%とおよす4人にひとりが65歳以上になると見られている。
 高齢者が経験、蓄積してきた知識や知恵は“知的資産”である。こうした豊富な「経験知」をもつ高齢者という資源を企業はもっと活用すべきである。
「年齢は背番号、人生に定年なし」という方針の60歳〜70歳の専門技術者フォーラム、潟}イスター60は、中小企業庁の投資育成法に基づく投資第一号になった。
 採用された高齢社員は技術力、仕事に対する意気込みについても若手社員と比べて何の遜色もなく働いており、定年70歳になったものでも、その時点で体力も、働く意欲も充分にある社員は、さらに70歳を超えても雇用するという方針である。
 この企業では、技術に通じた高齢者が戦力になっており、技術力を伝承するにも役立っている。高齢者の眠る力を引き出すことが成長につながるのである。(以上)

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