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ジュエリーデザイナー松崎真苗のコラム

■一女子物申すvol.3 ■2008年6月2日 月曜日 6時1分14秒

「フリフリカワイイは自己解放?」By 松崎マナ

最近の若い女の子のファッションはなんだかカワイイ系が目立ちます。数年前からフェミニンなディテールやアイテムは多かったのですが、今年の春から夏にかけてカワイイが加速。通り越して甘ったるくて「幼稚」にも思えるような方向性が目立つような気がします。

例えば、本来スポーティーなはずのパーカーやショートパンツにもやたらとフリフリやリボン、レースが付いていたり。キュートな小花柄、ハートや星形のプリント、懐かしの「スマイル君」も大人気。このように80年代にもてはやされた「ポップでフリフリな感じ」がリバイバルで今の気分なのでしょうか。同時に、女の子の大好きな「スイーツ」をモチーフにしたパステルカラーのアイテムも花盛り。Q-pot.というアクセサリーブランドが人気で、マカロンやチョコの実物大食品サンプルにラインストーンやリボンを付けたものがそのまんまペンダントやリングになっているものがヒット商品に。また、キティちゃん等のサンリオキャラクターも様々なコラボレーションをして安定した人気を得ています。こういった幼い可愛らしさを押し出したデザインが成人女性の心を掴む現象は興味深いものです。これも私達が辿って来た時代背景の影響ではないかと考えてみました。

誰でも幼い頃に夢中になったアニメやアイドルには影響されるもの。私達アラサー(30歳前後)世代は、聖子ちゃんが一世を風靡した80年代を記憶。アイドル達は皆制服の様にミニスカートでフリフリの大げさな衣装を纏ったものです。それと同時に「ミンキー・モモ」「クリィミー・マミ」といった「魔法少女系」のアニメも鮮烈な思い出に。少女が魔法でアイドル等の憧れの職業に変身して活躍、みんなに愛されるというお話です。当時の女の子はファッションやメディアを通して「愛されブリッ子」願望を肯定されていたのです。そう、女の子はキャピキャピ・フリフリして愛されるべき存在だと。

しかしアラサー世代がティーンになった頃には、フリフリした可愛さに陰りが。サンリオ等のいわゆる「ファンシーグッズ」はだんだんとタブーに。アメカジと呼ばれるスポーティールックがガーリーで甘ったるいものを一掃し始めます。90年代半ばになるとファッションもデザイン的にもシルエット的にも大人っぽくシンプル化を辿ります。アニエス・ベーのフレンチシック、また、雅子様ブームのせいもあってコンサバ系ファッションが主流に。プラダやジルサンダーのミニマルなデザインも台頭。そうやってファンシー系の装飾過剰なフリフリカワイイは受難の時代を迎えました。

一方、今現在の二十歳を中心とする若い女の子達はまさに「セーラームーン」世代。「美少女戦士もの」という新しいジャンルを築いた大ヒットアニメです。それまでの「魔法少女系」との大きな違いは、主人公の少女が魔法で戦士に変身して悪と闘い世界を守るという壮大な設定です。それに熱中した彼女達は「女の子だって闘うんだ!そういうのがカッコイイんだ!」という摺り込みを受けたはずです。そして彼女達世代のアイドルと言えば安室ちゃんやSPEED。決して昔のアイドルのようにフリフリなんて着ない、クールで媚びない個性的なダンサー系のアイドル達からファッションのヒントを得ていたはずです。女子高生ブームも去り、彼女達の世代には以前のようなスポットライトは当たりませんでした。相対的に自立して媚びない女性が増殖し始めた時代、彼女達は女の子だったら誰もが自然に抱く「愛されブリッ子」願望と相容れないサッパリとした空気の中で少女期を過ごして来た事でしょう。

そういったフリフリカワイイを知らず、むしろ否定された時代の中育った彼女達。本能的に持つ「フリフリしたお姫様」願望が抑圧され、くすぶっていたのかもしれません。そしていざ大人になってみると不景気で見通しの暗い社会となっていました。そんな時代に敢えて「セーラームーン」みたいに頑張って闘うよりも、やっぱり女の子なんだから可愛くして誰かに愛され保護されて居る方が賢いと悟ったのでしょうか。ここ数年若い女性誌でやたらと「モテ系」「愛され系」という言葉が飛び交っていたのもそのせいで、大きくなってからやっと素直に「私達もお姫様になりたい!」と自らを解き放てたのかもしれません。

今の若い女の子の憧れの職業の上位に「キャバクラ嬢」が入っているそうです。それもきっと、フリフリしたドレスを着てお姫様みたいにきらびやかで、男性からアイドルのようにちやほやされたいという願望の現れなのでは。今は何でも「二極化」という言葉が使われますが、女子も不景気だからこそ生き残りをかけて「独りでも強く生きて行ける自立派」と「カワイイで男性に媚びて依存派」に分かれている気がします。そう考えると女子はいつの世も空気を読んでさっさと時代に適応していくものなのだなぁと思います。(ジュエリーデザイナー・松崎真苗:tn-mz@axel.ocn.ne.jp)
■秋からは「カワイイ」から「大人の女性」へ ■2007年9月11日 火曜日 17時1分12秒

クーラーも効かなかったあの茹だるような暑い夏も懐かしく、この肌寒さがちょっと心寂しい気分です。しかしながら、我々女性には心踊るファッションの秋!街のブティックには秋冬物が出揃い、今がニューアイテムの豊作期と言えるのです。年々女性の間ではブーツ解禁日が早まっているようですが、今年は9月1日だった、いや8月の第4週だったと言い切る人も多かったようです。

さて、ここのところ席巻していた「フェミニン」な装いがこの秋からは今迄通りでは通用しない様子。春から夏にかけてはフリフリ、ヒラヒラで花柄や水玉。バルーンスカートやコクーンワンピ(風船や繭のような膨らみのある形)等のぽってりとしたスタイルが主流で、どちらかというと少女趣味一辺倒なトレンドだったのです。しかし、今期は成熟した大人の女性のスタイルに注目が集まっているようです。色っぽいけど「ハンサム」という言葉が相応しいような、凛とした強さと美しさをたたえた女性。
フリフリで媚びた甘さにちょっと飽きて来た今、ボティコンシャスなシルエットに敢えて「マスキュリン」なスパイスを加える事で女を一層薫り立たせる。そんな方向性が注目されています。

メンズライクなジャケットやベスト、ハードな黒いレザーライダース、スポーティーなシャイニー素材のダウン、更にはワーカー調のこなれたフィールドコート等をフェミニンなワンピースとわざと組み合わせてみる。ウエストは太いコルセットベルトでギュっとマークし砂時計のようなシルエット。スカートもカーヴィ−な女性らしさを強調するハイウエストなタイトが定番化。また、シャネルジャケットに代表されるノーカラーのツイードセットアップや、白いシャツ&黒いボトムの何気ない組み合わせを「きちんと」着こなすキリリとした大人の「王道スタイル」も新鮮です。夏迄はマタニティーウエアそっくりなエンパイアシルエット(胸の下から切り返しのある形)のチュニックやコクーンワンピのユルユルファッションで体型は誤魔化せましたが、もうそうはいかないよう。話題のエクササイズ「ビリーズブートキャンプ」も秋冬ファッションのせいでまだまだ売れるかもしれません。

去年から引き続いているブームとしては、足首を美しく見せるブ−ティー(踝丈ブーツ)&大胆なオーバーニーブーツ(膝上丈ブーツ)。メンズテイストな乗馬ブーツも引き続き人気です。ざっくりとしたバルキーニット。そして女性らしいラインの変型トレンチ。セクシーなレオパードやリュクスなクロコダイル。艶やかなエナメル素材。フューチャリスティックなシャイニー素材や小物も秋冬シーズンに明るさを加えます。
また最近のシャネル復活劇も過熱しながら継続中。タンスの奥底からシャネルバッグを取り出して来た女性も多かったのでは。また、ヴィクトリア=ベッカムやニコール=リッチー等のお洒落セレブがエルメスのバーキンを日常使いしている姿がくり返しパパラッチ。同時に「王道スタイル」ブームも手伝ってか、にわかにバーキンも再注目株。バブル末期を経てから近年まで「定番過ぎる」「なんだか仰々しい」と思っていたアイテムは、今こそ通用するのです。

目新しいブームは、秋冬なのにヴィヴィッドな色合いでしょうか。パープルやレッド、グリーン、イエロー、フクシア等ぱっと目を引くフルーツカラーも多数見かけます。また、意外な裏ブームとして「ノルディックスタイル」。ステラ=マッカートニーのコレクションで見られた暖かみのあるノルディック風セーターは実際にリアルクローズでもマーケットに浸透しているよう。また、バレンシアガのコレクションで発表されたのは衝撃的な「ワールドミックススタイル」。プレッピー風のジャケットにジョッパーズという男性的な組み合わせを基調に、様々な国の民族調テイストを取り入れたアイテムをわざと付け足すというかなり高度なハズし技です。夏から存在するヒッピースタイルの進化版とも、はたまたグランジテイストのワールドワイドな亜種の再来とも。

アクセサリーやジュエリーにおいては、シルバーもゴールドも混在という感じ。大振りの半貴石やプラスチックを使ったジャンクなデザインも注目されていますが、やっぱり定番は小振りなモチーフ物で本物素材を重ね着け。ただし本物素材と言っても若者向けには14Kや10Kも多く、価格も数万円に押さえたものが主流です。その一方で「代々受け継がれました」的なダイヤや貴石、パールの「きちんと」したジュエリーの良さも再評価されています。やっぱり良いものは良い、クラシック趣味なトレンドと同時にジュエリーの真の価値や質というものも見直されているのかもしれません。

そんな訳で、この秋からは本物嗜好の大人の女性が街を闊歩する事になりそうです。シンプルで定番が故、アイテムの品質の良さこそが問われる「王道スタイル」。チープな素材や造りのアイテムでは太刀打ち出来ず痛々しいトレンドです。プリプラ(プリティープライス=可愛いお値段)アイテムを大人買い(まとめ買い)も良いけど、そろそろ本当に良いものを清水買い(清水の舞台から飛び下りるつもりで大枚叩いて買う事)しても良いのかな、そんな若い女性の声もちらほら。消費者の目も段々と肥えて来るのではないでしょうか。(ジュエリーデザイナー・松崎真苗:tn-mz@axel.ocn.ne.jp)
■松崎マナ:初夏のファションレポート「欧米か」な棲み別け(前) ■2007年6月5日 火曜日 16時9分11秒

〜デパート、カスタマー双方が双方を選ぶ時代〜

昨今、様々な若者向けファッション誌掲載品を眺めていると「そう言えば随分とモノの値段って安くなったなぁ」と思うのです。例えば私が大学生の頃(12年前)と現在を比較すると、掲載商品の平均単価が絶対的に下がっているのが分かります。あの頃はバブルの最期、誰もがエルメスのバーキンに憧れた時代。学生向けの雑誌ですらエルメス特集が良くみかけられたものですし、値段の安い服なんて!という風潮が確かにあったのです。しかし現在は「安リッチ(安い値段だけどリッチに見える)」「プリプラ(可愛いお値段)」という見出しが目につきます。そう言えば、私もあの頃はコートを買うとなるとドメスティックブランドでも7万円以上は当たり前、ボトムスも2万円が妥当だと思っていたのです。今はというと、デザイン重視で可愛いのがあれば3万円以下のコートでも全然平気だし、ユニクロのデザイナーズコラボでフィリップ=リムやG.V.G.V.の服を3900円で購入して喜んでいるのだから自らを振返っても「時代は変わったなぁ」と思うのです。本来年齢が上がるごとに購入する洋服の価格帯が上がるべきなのに、逆行しているのは私だけでしょうか?ユニクロ、ZARA、GAP、TOPSHOPの登場によりバブル以降の若者の価値観は大きく変わったと思うのです。「安くて何が悪いんだ」と。更には近々H&Mも日本に上陸するそうで、プリプラファッション戦争は加熱する一方と思われます。

「アラサー(30歳前後の団塊ジュニア世代)」は相変わらずどっち着かず

一方、最近はバブル経験者40代女性をターゲットにしたリッチな雰囲気漂う雑誌も創刊ラッシュでした。「マリソル」「グレース」「プレシャス」等大人のラグジュアリー感を押し出した雑誌が多く見られ、掲載されているモノも20代向けとはかなりの格差。読者の年齢は限らずも「シュプールリュクス」「ロフィシェルジャポン」等高級志向のモード誌も増えているのは事実です。バブルの匂いだけ知って育った私達世代、いわゆる「アラサー(30歳前後の団塊ジュニア世代)」は相変わらずどっち着かずで高級ブランドも安い服でも何でもアリなミーハーな勢いです。この雑誌における世代間の格差は当たり前なのですが、こういった現象がデパートという現場で明らかに起こっているのです。今回、私の地元である新宿では伊勢丹を筆頭に高島屋、三越アルコット、丸井、ルミネがこぞって様変わりを遂げました。

デパートも売り場を再編、高級路線に

伊勢丹や高島屋は高級路線に絞っています。伊勢丹は1階のブランドごとの壁を外してNYの某高級デパートを模している感じ。一方高島屋はスーパーブランドをエントランスにブティック形式に区切って並べ、空間の広さを活かして更に高級感を出しています。私の大好きな靴売場を例にとってみましょう。伊勢丹では例のごとくブランドごとの壁を取り払いつつどの商品も平等に仲良く並んでいるのですが、平均単価が恐ろしく上がっているようです。何も考えずに手に取ったら8万円のパンプスだったりする事がザラです。高島屋は逆に従来の「だだっ広く並べてみました」方式を止め、見やすいように仕切りをつけてカスタマーの集中力を煽っている感じ。しかしここでも平均単価がやや上がっているのを感じました。昔ならば双方13000円台のパンプスも多量にあったのですが、今はぐっと少なくなりました。同じく双方のストッキング売場でもいわゆる量販店で売っていそうな一般商品は姿を消し、海外製品やブランドものばかりが目につき中には「ちょっと非現実的かも」というお値段まで。1000円以下のパンストが買いたかったらここではないという事なのだと思います。しかしながら、特に反響が大きいのはリニューアルした伊勢丹地下食料品売場のよう。「お高い」セレクションが目立ち、「庶民には手が出ないわ〜」という声もちらほらと聞きます。(ジュエリーデザイナー・松崎真苗:tn-mz@axel.ocn.ne.jp)
■松崎マナ:初夏のファションレポート「欧米か」な棲み別け(後) ■2007年6月5日 火曜日 16時8分9秒
ジュエリーに関しては、回転の早いアクセサリー売場に

ジュエリーに関しては、特に高島屋は宝飾品や高級時計の売場よりも単価が安くて回転の早いアクセサリー売場に力を注いでいる傾向があります。伊勢丹は海外高級ジュエリーブランドのカジュアルなコーナーを1階にも併設、売場全体の格を上げつつもブティックには入りづらい若者が気軽に立ち寄れるようにしています。また、双方アクセサリー売場にリペアやリフォームショップを併設するなど、「ありそうでなかった」サービスを新たに加えている事は評価すべきでしょう。ファッションに関しては、高島屋はかなりモードを意識したラインナップに思いきり転向し、上層階に行けば行く程ディープな商品構成であると感じました。伊勢丹4階もオリジナルセレクト「リ・スタイル」も場所を広げてファッションマニアにも十分に応えられる品揃えを保っています。しかし、全体のコンセプトとしてはどちらも「ごくごく普通の現代の二十歳代のコ」が安心してお買い物をするには個性的な上に痛々しい値段が目立ち、そういうカスタマーはここには「見に来るだけ」で終わるのではないかという感想を持ちます。勿論若者向けにお値段を押さえた売場もあるのですが、以前と比較して年々縮小されまとめられてしまっている印象が拭えません。
総評として、今回のリニューアルでデパート側が「ウチはこうですから、それ以外は他店様へどうぞ。」と言わんばかりに客を選んでるな…というのがカスタマーにも伝わってしまっている気がするのです。伊勢丹と高島屋の二店鋪を見て歩き、なんだかちょっと「非現実世界」に浸った感じになるカスタマーも増えた事だと思います。デパートはいわゆる団塊ジュニア〜新富裕層の40代以上に的を絞り、堅実な金銭感覚で育ったバブル以降の若者はあまり重要視されていないような気がするのです。

若い世代はルミネや丸井に定着していく傾向が

一方、デパートの帰りに足を運んで「ホッ」とするのが遅く迄営業しているルミネや丸井だったりするのです。かつてルミネと言えば「どうせ駅ビルでしょ?」というイメージがあり、店鋪もノンブランドばかりで安っぽい感じがしていたのは確かです。しかし伊勢丹や高島屋には無い「低価格ながらトレンドを牽引する人気ブランド」の誘致に力を注ぎ、見事に無くてはならない存在に変身しました。私もここのところルミネ率がグンと上がり、プリプラのお洋服を大人買いするのが楽しいのです。最近では良くミセスの姿も見かけたりします。新しくなった丸井は落ち着いた雰囲気に。以前の「いらっしゃいませぇ〜っ」という店員さんの黄色い声も無く、大人が行っても気恥ずかしく無い感が漂っています。置いてある商品の値札を見てなんだか「現実的」で「安心」する…。総合的な利便性も含めると、若い世代はルミネや丸井に定着していく傾向が以前にも増して行くのではないでしょうか。

階級社会というか「棲み別け」がいよいよ日本でも幕開けか?

団塊ジュニアを境に、デパートもカスタマーも双方が双方を選び「棲み別け」を明確にする時代なのだとひしひしと感じます。かつて日本のデパート・百貨店は誰でも足を運んで良くて、老若男女あらゆる人が欲しいと思うものが均等に揃っている便利な場所でした。それは、このごく平和な資本主義の中に隠された社会主義的要素の分かりやすい具現だったと思うのです。そういう意味でも流行りのコントじゃないですが、この現象は「欧米か」なのかなぁと感じます。欧米はデパートやホテル、店鋪には明確な「ランク」があり、出入りする人も「そういうクラスの方々」しか本来許されないのです。そういった階級社会というか「棲み別け」がいよいよ日本でも幕開けなのかと。でも、どの業界でも二極化に傾倒し過ぎて「若いカスタマーを育てる」という将来への見通しを忘れてはいないだろうかと心配になります。何にせよ価格帯を落とし過ぎても、上げ過ぎても、いずれしっぺ返しが来ると思うのです。「カスタマーを育てる」事をしないと、彼等は「勝手に育ってしまう」。そうなると後々マーケティング本位の仕掛けが中々手難しくなるのではないか、私はそう思います。(ジュエリーデザイナー・松崎真苗:tn-mz@axel.ocn.ne.jp)
■松崎マナ:2007新春ファションレポート第二弾(上) ■2007年3月12日 月曜日 15時7分28秒

この春、最新トレンドは「ペッカペカ」小物です

暖冬の影響からか、今年の春のファッションの出だしは何だか勢いが良いような感触です。最新トレンドのキーワードの一つが「フューチャリスティック(未来的)」である事はもう周知の事実になっています。しかし、コレクションや広告写真で見られたような非現実的なデザインや素材はあくまでもコンセプチュアルなショーピース。
シーズン前から騒がれている割に、いざフタを開けてみるとリアルクローズ(市販の服)では具体像が見えて来ない不思議なトレンドです。確かに「フューチャリスティック」と言われても漠然としたイメージしか湧いて来ないのが実情では・・。

スイートでクラシカルなイメージが支持を得ています

そうなると、このトレンドは手に取って見て分かりやすい形ではなく、曖昧なムードやエッセンスとして成り立って行くのではないでしょうか。例えば素材。「ラメやグリッター」「シャリ感のある光沢」「透け感」「メタリックな輝き」「パンチングやメッシュ」といったものはチラホラ見かけますし、シルエットもコクーン(繭のようなぽってりした形状)やバルーン(風船のように膨らんだ形状)が引き続き目新しさを保っていますので、それらを上手に取り入れれば良いのでは・・。
直球勝負でコスプレばりに「フューチャリスティック」というよりも「そんな雰囲気を楽しめれば」という軽いノリが本音だと見受けます。むしろ今でもやっぱり気になるのが「フェミニン」なデザイン性。シーズンが変わっても「フリルやリボン」「パフスリーブ」「ミニ丈」「柔らかなシフォン」「花柄や水玉」等のスイートでクラシカルなイメージは幅広い年代に根強い支持を得ています。

小物を併せるだけで「フューチャリスティック」なムード

しかしながら、アパレルよりも新しいトレンドに傾倒して元気が良いのがバッグや靴などの小物類。昨年末ルイ・ヴィトンが「ミロワール」という、文字通り「鏡」のような光沢のメタリックシルバー&ゴールドにモノグラムが型押しされたビニール素材バッグを発表したのを皮切りに、今シーズンは「ペッカペカ現象」が起きているのです。まさに「アルミ缶」や「金の延棒」を彷佛とさせ、「ピカピカ」という言葉では収まり切らない衝撃的なド・インパクト。故に私は敢えて「ペッカペカ」と表現しています。それに追随してエトロ、グッチ、トッズ、フェンディ等様々なメゾンでも独自のデザイン性を活かしながら、共通のペッカペカ素材でバッグや靴を続々発表しています。まるで本物のメタルで出来ているかのような眩い光沢、特にシルバーが大本命。また、プラダやミュウミュウでは落ち着いたメタリックカラー、エナメル素材のシャーリングバッグ(クシャクシャした形)が看板商品になっており、フェンディやシャネルではクリアなビニール素材を押し出したバッグが発表され話題のようです。そのシャネルも定番のチェーンバッグ「マトラッセ」にメタリックやパンチングレザーを起用、リバイバル人気に拍車をかけています。服は定番でもこういった小物を併せるだけで「フューチャリスティック」なムードは満喫できそうです。

ボリューミーなインパクトアクセに人気が集まりそう

総じて、この春のトレンドは全体的にエッジィでかっちりした強い印象よりも、ふんわりしていて曖昧、優しい雰囲気の中にメタリック系小物でスパイスを効かせる方向性が正解なのかなと思います。ふんわり、というイメージからアクセサリーもちょっと子供っぽいものが大人の女性の間でも注目されています。その代表はケネスジェイレーンのイチゴやどんぐりモチーフのペンダント。海外セレブが愛用した事から大ブレイク中です。
NYで学生時代、彼のオフィスに見学に行った事があります。アクセサリー界の大御所である事は知っていたのですが、お爺ちゃん世代の彼がここまで世界的にファッショニスタからのラブコールを浴びるとは意外でした。「大人可愛くありたい」欲求を満たす為か、そういったジョークの効いた可愛らしいコロッとしたデザインが人気なのです。実際80年代風バングルも注目株で、増々カラフルでキャッチー、ボリューミーなインパクトアクセに人気が集まりそうです。

本物素材のジュエリーは一点ならぬ「一粒豪華主義」

一方、本物素材のジュエリーは一点ならぬ「一粒豪華主義」という感じ。肌に馴染み、華奢で小粒なものをさりげなく身に着けるのが今の気分のよう。一粒ダイヤのプチネックもすたれたかと思いきや、モデル達がボティジュエリー(日常的に24時間着けっぱなし)として愛用している事からリバイバルを予感しています。また、アクセサリーの影響からコロッとした大きめでカラフルな半貴石を用いたキャンディリングも裏ヒットの可能性が。
地金はやはりシルバー系統の色味がメインに移行して行くのは確実視して良いでしょう。モチーフとしては、クロス、クラウン、イニシャル、フェザーが定番化した今、更に個性的で面白みのある新たな救世主の登場が求められているのが現状。こうなると「さりげなくおとなしめ」か「奇抜で挑戦的」両極端のどちらかが成功の鍵のように感じます。上流下流の二極化社会等と良く言いますが、ジュエリーのデザインにおいてもこんな風に二極化が進んで行くのではないでしょうか。(ジュエリーデザイナー・松崎真苗:tn-mz@axel.ocn.ne.jp)
■松崎マナ:2007新春ファションレポート第一弾 ■2007年2月1日 木曜日 13時55分41秒
「団塊マダムとアラサー娘のセット消費事情」

ここ数年、メディアで注目を浴びているのが「母娘消費」です。つまり、団塊世代のマダム達とその娘さんがお友達感覚でセットになって買い物や旅行に出かける事が非常に増えているのです。そういった理由から、また実際に自分達と照らし合わせても、二大消費マーケットである「団塊マダムとアラサー娘」の行動パターンを無視してはならないのではと思います。

“バブル”も“就職難”も分かっているのが『アラサー』世代

このセット消費、まさに私自身と母が面白い程当てはまるなぁと実感するのです。自分達の事ですから、良く分かります。私は団塊ジュニアであり、今注目を浴びている『アラサー世代』(アラウンドサーティ=30歳前後)です。私達の世代は人数が多いだけでなく、積極的な消費行動で注目されているようです。どっぷりバブルでもないけれどあの時代の空気は思春期になんとなく知っており、かと言ってチープでキッチュなコギャル世代にハマった訳でもなかった。ちょっと中途半端だけど「バブルという夢」も「就職難という現実」も両方分かっているのが『アラサー』なのではないでしょうか。
ひと昔で三十路ならば「そろそろオバサンだからファッションも落ち着かないと」と思ったのでしょうが、今の私達は「まだまだ守りに入りたくない!」というのが本音。しかも、他人事では無いのですが私達の独身率や初婚年齢がグンと上がって、お洒落や旅行、エステ等にかけられる精神的、物理的余力を持っているのです。今の30歳は、実際のところ25歳くらいの感覚。今でも109、ZARA、GAP等で安くて可愛い流行のアイテムを見つけたりする。一方でちゃんとしたブランドの良さも分かっているから、デパートや高級ブティックでバッグや靴、コート等「一点豪華主義」な高額商品も平気で購入。自分磨きでアロマセラピーを楽しんだり、趣味のスクールにはお金を惜しまなかったり。そんな「出すとこ出して、締めるとこ締める」バランス感覚の良さに注目しつつ、トレンドへの好奇心を刺激する『アラサー』向けの雑誌(グラマラスやジゼル、グリッター等)も創刊されて定着しました。

「一卵生母娘」スタイルでお友達感覚なのが『アラサー』の良さ

一方私の母の世代はまさに団塊であり、あらゆる意味で「上得意さん」になり得る大注目株です。60歳を迎えたらそれこそ「赤いちゃんちゃんこ」ですから、昔で言えば「もうお婆ちゃん」だったかもしれません。ところが今の母の世代は想像以上に若いのです。『アラサー』のように、20代が買い物をするエリアに平気で出没する元気さもあります。そんな団塊マダムとアラサー娘が「一卵生母娘」スタイルでお友達感覚なのが今の風潮なのです。マダムは、頭の堅い面倒くさがりなダンナ様と出かけるよりも、同性で色々な気持ちやお洒落心をシェアできる娘さんと一緒にいた方が楽しいのでしょう。ブティックやパーティーに出かけるのも、旅行やエステに行くのも、母娘の方が気兼ねが無いのです。さて、この注目の2大消費マーケットがセットになってやって来るのですから、これ程有り難い事は無いのでは。
団塊マダムの感覚が若くなっているのは娘さんと共に行動するからです。二人が一緒にデパートに行けば、普段行かない若者向けの売り場にも付合う事になります。すると「お母さんもコレ似合いそう」等と娘さんが説得力のあるお勧めをしたり、「こんなモノがまた流行っているのね。お母さんが若かった頃もね…」なんて新しいトレンドの発見もあるでしょう。若者向け商品ですから、当然お値段も可愛いもの。マダムは味をしめて「大人買い(まとめ買い)」「色チ買い(色違いで同じ物を購入)」をする事も。
また、娘さんもマダムと一緒ならばちょっと甘えて普段よりも背伸びしたお店に行ってみたり、更にそこでお財布の口が緩くなる可能性も。確かに30そこそこの私達が高級ブティックやレストランに自分達だけで行くよりも、マダムと一緒の方がお店側からの扱いが良いというのも事実です。それで思わず気が大きくなってしまう、などという事もあるのです。

『アラサー』世代にターゲットを合わせた企画も

一方マダムも「どうせ貴女に譲るのだから」とか「貴女と兼用できるわよね」等とつぶやきながら、高額のお買い物に踏み切る自分自身やダンナ様への「言い訳」もバッチリなのです。「私だけの為に買うのは勿体無いけれど、二人で使えるのなら思い切れる」そんな台詞を良く母の口から聞くのですが、実際「娘の私が自腹で買うには高いが、感覚的には若々しい品物」を母が購入し、私も借りたりする事が本当に多いのです。
このように、母娘がセットになる事で更なる消費行動をもたらすのは自分達で実証済みです。特にジュエリーはアパレルと違って残る品ですから、余計に彼女達のセット行動を無視してはこの先成り立ちません。昔は「そのうち娘に譲る」という感じでマダムのみで来店し自分の好きなものを選んでいたかもしれません。しかし最近では母娘セットで来店して娘さんの意向も取り入れながら「今から一緒に兼用できるもの」を選ぶのではないでしょうか。実際にお財布を出すのはマダム側でも、商品選別の決定権が娘さんに譲られている事も多いのです。商品構成だけでなく、お店の伝統や信頼を損なわずに店内のインテリアやパッケージをスタイリッシュにする事も欠かせません。展示会なども絶対セットで来場してもらう事が大事だと思います。展示会と言うと、これまでのターゲットは主にマダム層だけだったと思います。渋いディナーショーやトークショー等マダム好みな内容。そういった従来の形式以外にもリフレッシュした、20〜30代の娘さんが一緒に来ても楽しめるような若々しい雰囲気作りや商品、企画をして行く事も欠かせません。このままで娘さん世代に「なんかダサい、オバちゃんぽい」と思われてしまったら、次に繋がっていくのがなかなか難しいでしょう。セットで来場してもらうように工夫する事で、私達のような娘さん世代にもこの展示会という日本独特のシステムが定着して行くのではないでしょうか。ただでさえ若い時から海外ブランドに馴染み、ハイセンスで流行に敏感な娘さん世代です。日本の宝飾業界も彼女達の感覚を無視して団塊マダムばかりに気を取られていると、この先益々「将来の潜在顧客」を海外ブランドに奪われてしまいます。「ちょいワルオヤジ」の消費行動も注目されていますが、最も消費の実権を握っているのは団塊マダムとその娘さん『アラサー』である事を忘れてはならないのではないでしょうか。(ジュエリーデザイナー・松崎真苗:tn-mz@axel.ocn.ne.jp)
■松崎マナの【ファションレポ-ト第3弾】 ■2006年10月13日 金曜日 10時42分43秒
ネットオークションで消費者のリアルな価値観を知る  

 昨今ネットオ-クションが話題になっています。実は、私自身も7年くらい前からネットオ-クションを活用しており、不要なモノや探しモノの売り買いに役立てています。また、用も無しにただペ-ジを見ているだけでも色々な出品物があって愉しいものです。
そして、最近になって売り買い目的というよりもトレンド浸透力や消費者のリアルな価値観を知るツ-ルとして、この上なく便利なシステムであると思えるようになってきました。
 この7年の間に沢山の取り引きがありましたが、その経験から出品する際にどんなモノを出せば高く売れるのか、また、どんなタイトルをつけると落札者(消費者)の目を惹く事が出できるのか等、自分なりの法則ができてきました。オ-クションでは自分の出品しているモノがどれだけ多くの人に検索されて見られたか、また、ウオッチリストに入れてもらえたか等を即座に見る事が可能なのです。
すなわち、自分の商品にどれだけの「反響」があるのか見事に分かってしまうのです。また、他人の出品している商品でもどれだけ多くの入札があったか、どれだけ高い価格で落札されたか等から、それらがいかに人気があるか無いか分かってしまうのです。
また、人気商品というのはそれ相応の数が出回っているはずです。それも検索してしまえば一目瞭然で、商品の出品数で今何がウケてるのかが良く分かります。

注目を浴びるのは、やはり「雑誌掲載商品」

 ファッションの分野で言うとやはり注目を浴びるのは「雑誌掲載商品」でしょうか。「何々の何月号に掲載され、モデルの誰だれが着用」というタイトルはいいアピ-ル力があるようでした。それだけでなく、出品するものが有名ブランドや有名メ-カ-である事は検索に引っ掛かる率をぐんと上げてくれるのは当然です。そういった雑誌掲載商品を出品するのなら、雑誌の掲載直後は検索率がかなり上がるそうです。また大まかな流れで言うならば、シーズン始めよりも中盤になると「そろそろこういったアイテムが欲しい、安く見つけられないだろうか」と、多くの消費者がネットに流れて来るので全体的にシーズンアイテムが品薄になり、高値を引き出す事が出来るようです。
 例えば去年の秋の事です。モンクレールのダウンジャケットを現地で購入した私は、日本で幾らくらいするものなのか、興味本位でネットオークションで調べるました。10月頃では1年落ちの新品が半額以下で出品されており、あまりの安さにショックを受けたものです。しかし、12月〜1月のハイシーズンになる頃には需要が高まり、元の定価に近い高値で幾つも落札されていたようでした。これによって、いつ頃実際に消費者がシーズンアイテムを購入しようとするのかを掴む事が出来ます。

オークション上での価値と本当の人気度を確かめる

ネットオークションの基本原則は消費者側が購買価格(落札価格)を決めるシステムです。(中には『即買い』と言って、予め買価で出品されているものもありますが)つまり「本当は幾らだったら買うのか」という消費者の「本能」が見えて来ます。そのあたりは出品者と落札者との微妙な駆け引きも存在し、オークションの一番の醍醐味なのかもしれません。また、別の消費者の「本能」がリアルな価値観を左右する場合もあるのです。ある友人が「雑誌で見て物凄く欲しいデニムがあったけど、オークションで安値が付いていたのを見たら急に欲しく無くなった」と言っていました。逆に「デパートで見たブランド靴がオークションでは品薄だからと高値が付いてた。それを見たら買った方が得な気がして思わず購入した」という人もいます。「他人がその商品をどう評価しているのか」が生で見えるのがネットオークションです。実際私も雑誌で見て良いなと思うアイテムを店頭で購入しようとする前に、一応オークション上での価値=本当の人気度を確かめてしまう事もありました。

メディアが発するトレンドの真偽を確かめる

例えばあるバッグが雑誌に掲載されて「物凄い人気!」のように書き上げられていたとします。しかし、実際ネットオークションでは高値で落札されない、または定価を切る値段なのに再出品をくり返しているのであれば、それは本当の意味で消費者に受け入れられていないと判断をされても仕方がありません。確かにオークションというのは、タイミング等もあるので一概に決めつける事は出来ないのですが、一般消費者がいかにシビアであるか手に取るように分かってしまいます。どれだけ雑誌が「人気!品薄!入荷待ち!」と謳っても、実際ネットには出回っている事も多いですし、それでも価格がネックで売れないケースも多数見ています。メディアの発するトレンドの真偽は、リアルな消費者とぶつかり合う事で露呈してしまうのです。

トレンドの輪廻が加速しているのを実感してます

それでも雑誌掲載後1ヶ月程はかなりの影響力があるようで、品薄なモノはプレミア価格(実際の定価よりも高い値段)で取り引きされる場合もあるようです。しかし、7年間オークションの動向を見て来て思うのは、その「高値で取り引きされるモノのカリスマ性」というのが前程長続きしていないという事です。消費者が目移りする間隔がどんどん早くなり、次から次へと発信される新しいものに興味を惹かれているようです。ついこの前までは雑誌を賑わせていた最新アイテムが、2〜3ヶ月するともう値崩れを起こし始めていたりするのです。これは私がオークションを始めた頃にはありえなかった事です。トレンドの輪廻が加速しているのを実感する出来事です。

需要と供給のバランスから「分相応」の落札価格に

また、昔のように出品物に対して高値がつきにくい時代になって来ました。ネットオークションだけでなく、ネットショッピング・マーケットそのものが拡大し「消費者が検索し、購入できるモノの数」が絶対的に増えているのです。それゆえ消費者の持つ選択肢も増え、需要と供給のバランスから「分相応」の落札価格がつくようになったのでしょう。7年前ならばちょっと古いデザインやアイテムでもブランドの名前が付いているだけで予想以上の高値で落札される事が多かったのです。今はあまりそのような事を期待せずに、不要品がそこそこの値段で売れればなぁという気持ちでいる方が賢明かもしれません。
 ネットオークションでも多くのジュエリーが出品されています。それを見ていると、一体幾らまでなら現物を見ずに購入しようと思うのか。その商品のクオリティーならば幾らまで出そうとするのか。消費者のリアルな動向、彼等の「本能」が見えてくると思います。まだネットオークションを体験されていない方は、ぜひともご覧になる事をお勧めします。ただしミイラ取りがミイラになるようにのめり込んで寝不足になったり、挙げ句に余計なモノまで落札なさらぬようどうか御注意を…!(ジュエリーデザイナー・松崎マナ)
■松崎真苗のファッションリポート  『トレンド発信源の移り変りとトレンド戦国時代』 ■2006年8月10日 木曜日 12時34分37秒

ファッション・トレンドは、海外セレブが発祥

昨今は「セレブブーム」。ファッションのトレンドを見るに、その起源は全て今をときめく海外セレブです。ヒルトン家の令嬢パリスやニコール・リッチー(ライオネル・リッチーの娘)といった二世タレント、シエナ・ミラーやリンジー・ローハンといった女優、そしてファッションアイコンと呼ばれるケイト・モス(スーパーモデル)。彼女達のプライベートスナップは毎月必ず多くの雑誌に取り上げられ、持ち物、服装や愛用品、ライフスタイルまでこと細やかに紹介されるのです。そういった海外セレブ特集の掲載商品は問い合わせが殺到、すぐに売り切れてしまうとか。現在のヨガブームも、彼女達のようなセレブが発祥です。(つづく)

■遠い憧れの存在に近づきたい ■2006年8月10日 木曜日 12時34分3秒
この現象は、90年代前半の「スーパーモデルブーム」とどこか同じ様相を漂わせています。当時はシンディ、ナオミ、ヘレナ、クリスティといった超大御所スーパーモデルのスナップが毎月誌面を賑わせ、「何処どこのバッグを愛用」「何処どこのコスメを愛用」等細かい情報に女性達は非常に敏感でした。今では懐かしい記憶ですが、NYのデパート『ヘンリ・ベンデル』のストライプ柄のオリジナルバッグやスタジオ用のマイナーコスメだった『マック』が大ブレイクしたのも、全部彼女達のおかげでした。『コントレックス』というダイエット用ミネラルウォーターが出回り出したのも、彼女達が愛飲していたからでした。遠い憧れの存在だけれど同じものを愛用する事でちょっとでも近付きたいという思いは、いつの世でも女性にはつきものです。(つづく)
■短命に終わった「エディターブーム」 ■2006年8月10日 木曜日 12時33分24秒
その後90年代後半からはそういった「遠い憧れの存在」というのが段々と消えていく時代でした。むしろ「読者モデル」「カリスマ店員」など、等身大で身近だけどちょっとお洒落な「普通の女の子達」に注目が集まりました。有名読者モデルが雑誌に連載を持つなど彼女達の動向は常に読者を惹き付け、トレンドを牽引していたようです。その次には「エディターブーム」。海外有名ファッション誌の編集者やスタイリスト達のファッションが注目を浴びました。しかしまた時代は巡り、等身大な彼女達よりも「遠い憧れの存在」である海外セレブが今現在のファッションを司る時代が到来したのです。(つづく)
■トレンドも短命で飽きられるサイクルが早い ■2006年8月10日 木曜日 12時32分49秒
しかし前回の「スーパーモデルブーム」との違いは、消費者はより多くの選択肢をマーケットから読み取っており、全員が全員右に習えで一つのトレンドを追い掛ける訳ではないという事ではないでしょうか。12年前と比べると海外との距離もより密接になり、沢山の種類の「モノ」が流入し、消費者は目が肥えてきているのだと思います。様々なファッションスタイルが確立されており、流行に翻弄されるというよりも「それはそれ、これはこれ」と自分に見合ったものを賢く取り入れる。また、ピックアップされるトレンドも「何処どこの何なに」といった風にピンポイントである事は似通っているがその傾向がより一層強く、トレンドも短命で飽きられるサイクルが早い。そういった事を感じ取れます。(つづく)
■ブランドの品番や型番がより重要になっている ■2006年8月10日 木曜日 12時32分11秒
「スーパーモデルブーム」当時は、その裏でカリスマブランドも存在していました。「シャネラー」という造語まで生み出したシャネルブームに始まり、プラダ、グッチ、そしてヴィトン。以前はそういったブランドのモノならとにかく何でも良い!という風潮がありました。しかし今はそういったブランド自体にカリスマ性があるのではなく、上に挙げたように「ピンポイント」で「モノ」そのものにカリスマ性があるようです。クロエの『パディントンバッグ』、アレキサンダーマックイーンの『スカル柄スカーフ』、ダイアンVファステンバーグの『ラップドレス』、クリスチャンルブタンの『ウェッジソールパンプス』等、「御指名買い」と呼ばれる消費傾向はブランド名そのものでなく、その品番や型番がより重要なのです。消費者はよりフラットな価値観で「そのブランドが好きか」よりも「そのモノが好きか」どうかで動く。つまり、ブランド名という表面だけに踊らされるのではく、きちんとモノそのものを見る力が養われつつあるのではないでしょうか。こういった事からブランド側は常に革新的で消費者の心を掴むような商品の開発を迫られ、あぐらをかいていられる時代ではなくなって来たようです。(つづく)
■まさにトレンド戦国時代、トレンドから目が離せない ■2006年8月10日 木曜日 12時31分35秒
さて、同じ事がジュエリーの世界でも言えるのではないでしょうか。有名ブランドのだからという理由だけで売れる時代は終わりました。裏を返せば、何処の何が売れるか作っている本人達でも分らない。モノそのものに魅力とカリスマ性があれば、ヒットのチャンスは平等に恵まれているという事ではないでしょうか。まさにトレンド戦国時代。トレンドが広く浅く濫立し、素早く回転するようになって来た中でどの勢力に追随するか。また、自ら新しい勢力を立ち上げるのか。これから季節の変わり目にかけてセレブの動向も含め、トレンドから目が離せないようです。(おわり)
■『メジャーかマイナーか』@ ■2006年5月17日 水曜日 13時55分13秒
【時代と共に成長する消費者の二択】 昨今面白いと感じるのは、族に言う「ジュエラー」だけでなくグッチやディオール、ヴィトン等の一流ブランドがこぞってジュエリーを発表している事です。しかし、最近更に衝撃的だったのがアルマーニ、ヴィヴィアン=ウエストウッド、そしてコム=デ=ギャルソンといった純粋な「服飾ブランド」までがアクセサリーでなくジュエリーを発表している事です。
アルマーニと言えば、カーザアルマーニという総合ショップを銀座に建築中です。彼はインテリア、チョコレート、フラワーショップ等も手掛けていますが、去年くらいから今迄の雑貨ではない本物の素材を使った大胆なジュエリーを発表していました。また、ヴィヴィアンはパンクやゴスロリの象徴的な大御所デザイナーですが、彼女独自の王冠モチーフやスカルを本物のダイヤやゴールドをふんだんに使ったシリーズで発表しています。ギャルソンはこの春始めて本物の素材を使用したジュエリーを発表。パールの色合いで魅せるシンプルなネックレスです。(ジュエリーデザイナー・松崎真苗)
■『メジャーかマイナーか』A ■2006年5月17日 水曜日 13時54分31秒
【新たな富裕層は「分かりやすいリッチ感」】また、先日久々にクロムハーツの広告を見ました。それも、アメリカンエクスプレスの会報誌です。クロムと言えばシルバーのはずが、その広告では全て22K素材でダイヤ、ルビーやサファイア等の色石をあしらったものばかりを掲載していました。15年くらい前から流行しだし、今でも不動の人気を誇るクロム。単なるシルバーブランドからジュエリーの世界へアピールを広げたい意図が感じられます。そもそも、この現象は80年代にアルマーニやギャルソン、ヴィヴィアン等に馴染み、愛好していた購買層が本格的にジュエリーを買えるようになって来たからではないでしょうか。
また、クロムもあれから15年経って第一世代も30〜40歳代に突入しました。そういった彼等の「いつまでもシルバーでは…」という、入門編の若者とは差別化を図りたい心理を上手くついているのではないかと思います。
ここで問題になるのが、潜在的なジュエリー購買層が我々ジュエリー業界から離れ、そういったファッションブランドの宝飾品をアクセサリーの延長で購入する傾向がこの先増々強まって行くのではないかという事です。これまでの団塊の世代とは全く違ったアプローチ無しに、次世代を我々ジュエリー業界の主力購買層に引き入れる事はかなり難しいのではないかと強く思います。ITバブルと言われる30歳代を中心とした新たな富裕層は「分かりやすいリッチ感」を好みますし、早くからブランドに慣れ親しんで来た分、ブランドへの忠誠心も堅いのかもしれません。そういった新有力購買層をいかにこちらに誘うか、それが課題です。
しかし一方で、ブランドというブランドがありふれ、出尽くした感もどことなく漂っているのは確かです。あまりにも分かりやすいブランドという冠をかぶっている事が、かえって気恥ずかしくも思える風潮が確かに存在している事は否めません。今更、大学生でも使っているようなものを本物志向の人達が好むとは思えないのです。分かりやすさの対極にある「玄人好み」「カスタマイズ」「知る人ぞ知る」「オリジナル」「マニアック」そういった本物志向が別口で太い道筋になって行くというのが、この先の少子化や格差社会という現象を考慮しても、濃厚なのではないでしょうか。(ジュエリーデザイナー・松崎真苗)
■『メジャーかマイナーか』B ■2006年5月17日 水曜日 13時53分46秒
【ブランド飽和の今、“エディターズバッグ”と呼ばれる新しい流行現象】ファッションの世界で分かりやすい例を挙げると、実際10年程前と比較してみると三角マークの付いたナイロンのプラダやロゴ全面のグッチのような、「分かりやすいブランド品」はあまり売れていないように感じます。私の周囲でも最近使っている友人があまりいないのです。唯一、一人勝ちと言われるのがヴィトンです。それは彼等が毎シーズン良い意味で期待を裏切るような新作を発表し続けている一方、ヴィトンならば「変わらない価値」があると老若男女幅広い層の消費者に認められているからだと思います。
プラダは一世を風靡したため、逆に自分の首を絞めるハメになったようです。今は流行に左右されない独自の世界を築き上げる手法に転じ、以前のモデルを復刻させたりしています。エキセントリックな個性派の地位を保つ意味で、他のブランドが決してしないであろう大胆なデザインだったり、職人的細工に走ったりして、「ナイロンバッグ」イメージからの脱却を図っているようです。
また、グッチは伝説的デザイナーのトム=フォードから新しく若手女性デザイナーに世代交代しました。従来のシンプルでスタイリッシュなラインを裏切らない見事な引き継ぎでしたが、この先グッチのロゴに見飽きた消費者をどうつなぎ止めて行くのかが見どころで
はないかと思います。
ネームブランド飽和の今、「エディターズバッグ」と呼ばれる新しい流行現象があります。海外の有名ファッション雑誌のエディター達がこぞって持っているバッグが注目されているのです。彼女達のようなファッションピープルは他人と持ち物がかぶる事を嫌うので、当然そういったネームブランドよりも「知る人ぞ知る」モノに注目が行くのです。
今はクロエやマルベリー、ルエラ、そして大ヒットのバレンシアガ等の方が「ツウ好み」で人気、しかも絶対販売数が少ない為に常に品薄です。そしてその品薄である事実が更に消費者に火をつけてしまうのです。値段もヴィトンの人気モデルよりも高いものが多いのですが、その「実はこう見えて高いのよ!」という絶妙な価格設定も「選ばれた者にしか手に出来ない」ステータス感を煽っているのです。どちらかというとマイナーなモノが、マイナーであるが故、「希少性」を武器に転じてメジャーになってしまう面白い現象です。街でもバレンシアガやクロエの偽物を持っている人が非常に多いのも事実です。
「リーズナブルである事」それが生き残るのに一番です。(ジュエリーデザイナー・松崎真苗)
■『メジャーかマイナーか』C ■2006年5月17日 水曜日 13時52分54秒
【ブランド品は「理にかなっていない」値段】極めてメジャーかマイナーか。そうなるとこの先中途半端なモノは本当に淘汰されて行ってしまう気がします。中途半端でも、値段が安ければ価格競争という意味で勝ち組でいられるかもしれません。しかし、価格競争で言ったら、中国やタイ、動き出したインドにはどうしてもかなわないでしょう。そこで私が思うのは、「リーズナブルである事」それが生き残るのに一番大事なのではないかという事です。リーズナブルとうと、日本語では「お値打ち」とか「お手頃」という感じで使われていますが、ここでの真意は「理にかなっている」という事なのです。つまり、カスタマーが「この造りの良さ、こだわり、デザイン、品質ならばこの値段を出したとしても理にかなってるな」と思い、納得して購入してくれるようなモノを造ると言う事です。
そもそも、ブランド品は「理にかなっていない」値段ですし、要はそのブランドの名前にお金を出しているだけの話です。そういったブランドネームが無い我々ジュエリーデザイナーはどうすべきか。中途半端なモノであれば「コレだったら、カルティエ買った方が良いよね〜」と流されてしまいます。目が肥えて来たカスタマーに対し、だんだんと誤魔化しがきかなくなって行きます。「とにかく売れりゃあ良い」という姿勢や、単に人気ブランドの売れ筋モデルの跡を追うだけの「二番煎じ」では、カスタマーはブランドに取られてしまいます。真摯な態度でいれば、目が肥えているからこそ逆にこちらの存在に気付いてくれる人も多いのでは無いでしょうか。私はそう信じて止みません。
ファッションは勿論の事、デザインやアートの世界でも広く興味を持たれ、文化的に一目を置かれる存在となったJAPAN。私達だからこその「JAPAN発」技術力と感性を、今一度本気で見直してみる時期なのかもしれないと思っています。(ジュエリーデザイナー・松崎真苗)
■『メジャーかマイナーか』D ■2006年5月17日 水曜日 13時52分7秒
【首回り事情に異変】ここ数年で、微妙にネックレスやペンダントの長さに変化が見られていました。徐々にですが、ピッタリめよりもちょっとルーズな長めのタイプに人気が移行しているようでした。雑誌NIKITAで「乳間(ニュウカン)ネックレス」なる60〜70センチ程のタイプが取沙汰されたのも象徴的でした。ところが、今シーズンの様々なファッション誌やブティックでは明らかにロングが流行しているのが分ります。それまでの乳間どころか、100センチレベルの長いチェーンやパール、シェル、ビーズなどを用いた大振りなものまで目立ちます。この夏はレトロ風の上品で女性らしいワンピースやふんわりしたスカートの流行もあって、胸元の演出には個性的で大胆、かつフェミニンなものが好まれるのだと思います。
特に現在は先シーズンからトレンド再燃「金ボタン」の影響もあってか、断然ゴールドカラーが人気のようです。どこか80年代〜90年代初頭を思わせるような華やかで「きちんと感」のあるファッションがこれからの気分で、それまでのジャージ、パーカーにクラッシュ(穴空き)デニムといった西海岸的なルーズなファッションは影を潜めそうです。これから秋にかけて本格的にスキニーデニム(スリムジーンズの事)やレギンス(スパッツ、カルソンの事)の流行が定番化してくると、同じようなトレンドがあった80年代や90年代半ばを意識して、上半身には自然とボリュームの出るアクセサリーが好まれる続けるであろうと思われます。
渋谷や原宿で10歳代の女の子がジャラジャラとジャンクなアクセサリーを重ね付けしている姿がモードに影響を与え、今やそれを逆輸入という状態です。今度はこのトレンドが幅広い層で定着しはじめると、大人の女性までも上質素材でボリュームのある「本物ジュエリー」を身につけるようになるのではないでしょうか。例えば品のあるプレーンなYGのロングチェーンを入門編として、ジュエリーでもそういったトレンドを追求するようになるのではと思います。
実際今年になってから、カルティエやブルガリ等の有名ジュエラーでも人気モチーフを所々にあしらって、お腹まで届くようなゴージャス且つシンプルなロングチェーンネックレスを投入してきています。これまではロングネックレスというとマダム世代向け一辺倒というイメージでしたが、これからは20〜30歳代の女性でも気軽に出来るシンプルでフレッシュなデザインを意識した方が良さそうです。(ジュエリーデザイナー・松崎真苗)
■『メジャーかマイナーか』A ■2006年5月17日 水曜日 13時50分3秒
【新たな富裕層は「分かりやすいリッチ感」】また、先日久々にクロムハーツの広告を見ました。それも、アメリカンエクスプレスの会報誌です。クロムと言えばシルバーのはずが、その広告では全て22K素材でダイヤ、ルビーやサファイア等の色石をあしらったものばかりを掲載していました。15年くらい前から流行しだし、今でも不動の人気を誇るクロム。単なるシルバーブランドからジュエリーの世界へアピールを広げたい意図が感じられます。そもそも、この現象は80年代にアルマーニやギャルソン、ヴィヴィアン等に馴染み、愛好していた購買層が本格的にジュエリーを買えるようになって来たからではないでしょうか。
また、クロムもあれから15年経って第一世代も30〜40歳代に突入しました。そういった彼等の「いつまでもシルバーでは…」という、入門編の若者とは差別化を図りたい心理を上手くついているのではないかと思います。
ここで問題になるのが、潜在的なジュエリー購買層が我々ジュエリー業界から離れ、そういったファッションブランドの宝飾品をアクセサリーの延長で購入する傾向がこの先増々強まって行くのではないかという事です。これまでの団塊の世代とは全く違ったアプローチ無しに、次世代を我々ジュエリー業界の主力購買層に引き入れる事はかなり難しいのではないかと強く思います。ITバブルと言われる30歳代を中心とした新たな富裕層は「分かりやすいリッチ感」を好みますし、早くからブランドに慣れ親しんで来た分、ブランドへの忠誠心も堅いのかもしれません。そういった新有力購買層をいかにこちらに誘うか、それが課題です。
しかし一方で、ブランドというブランドがありふれ、出尽くした感もどことなく漂っているのは確かです。あまりにも分かりやすいブランドという冠をかぶっている事が、かえって気恥ずかしくも思える風潮が確かに存在している事は否めません。今更、大学生でも使っているようなものを本物志向の人達が好むとは思えないのです。分かりやすさの対極にある「玄人好み」「カスタマイズ」「知る人ぞ知る」「オリジナル」「マニアック」そういった本物志向が別口で太い道筋になって行くというのが、この先の少子化や格差社会という現象を考慮しても、濃厚なのではないでしょうか。(ジュエリーデザイナー・松崎真苗)
■『メジャーかマイナーか』 ■2006年5月17日 水曜日 7時6分58秒
【時代と共に成長する消費者の二択】 昨今面白いと感じるのは、族に言う「ジュエラー」だけでなくグッチやディオール、ヴィトン等の一流ブランドがこぞってジュエリーを発表している事です。しかし、最近更に衝撃的だったのがアルマーニ、ヴィヴィアン=ウエストウッド、そしてコム=デ=ギャルソンといった純粋な「服飾ブランド」までがアクセサリーでなくジュエリーを発表している事です。
アルマーニと言えば、カーザアルマーニという総合ショップを銀座に建築中です。彼はインテリア、チョコレート、フラワーショップ等も手掛けていますが、去年くらいから今迄の雑貨ではない本物の素材を使った大胆なジュエリーを発表していました。また、ヴィヴィアンはパンクやゴスロリの象徴的な大御所デザイナーですが、彼女独自の王冠モチーフやスカルを本物のダイヤやゴールドをふんだんに使ったシリーズで発表しています。ギャルソンはこの春始めて本物の素材を使用したジュエリーを発表。パールの色合いで魅せるシンプルなネックレスです。(ジュエリーデザイナー・松崎真苗)

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