「アンティーク・ジュエリー」とは
1800年〜1930年頃までの英国を中心に語られるのが常識で、1930年代よりも前に制作されたものをいいます。
また近年では、1930年代以降のアンティークは「レトロ」または「エステートジュエリー」として取り扱われています。
時代背景には
★「ジョージアン」1800年〜1837年代の制作
王侯貴族だけのもの。大半が手作り。金が薄く使用。
★「ヴィクトリアン」1837年〜1901年代の制作
英国女王ヴィクトリアにちなんで名づけられた。
女王として在位63年間英国を支配する。その最盛期にジュエリーの技術が発達する。
このころ、デザインモチーフとして医術のシンボル「蛇」が女王が好んで使用したことから流行する。
デザインの基調は花、鳥、木、リボンなどロマンティックな物が多い。
★「エドワーディアン」1880年〜1915年代の制作
白を基調とした上品な貴族的製品。今までの金主流からプラチナ主流に変る。
18世紀までプラチナの存在は知られてはいませんでした。
★「アールヌーボー」1890年代〜1910年代の制作
エドワーディアンと並行に誕生。日本文化の影響が色濃くデザインに入る。
エナメルの花モチーフが盛ん。製品の曲線が非対称が大きな特徴。
★「アールデコ」1920年〜1940年代の制作
第一次世界大戦後のジュエリー。女性の社会進出により、単純でシンプルな使いやすいジュエリーが誕生。幾何学的文様や直線的デザインが主流。女性が自らジュエリーを買う時代に突入。 |