時計美術宝飾新聞社 LINK ジュエリー情報 WATCH情報 BASEL/SIHH情報 お問合せ ご購読のご案内 ごあいさつ

BASELWORLD
世界最大級の規模でウオッチとジュエリーの最新トレンドを紹介する「バーゼル ワールド2006」は、今年で34回目を迎えた。世界的に認知度が高く、見所も多 い。毎年3月から4月にかけ開催され、日本からも多くの出展社があり、また多くの バイヤーなどが商談に訪れる。今年の出展社数は2,127社、来場者数は昨年より 5%増加の94,200人を記録し、国際見本市として注目度の高さが伺えた。また、 「出展社が満足のいく商談が行えた」と主催者側からの発表があったように、広い 会場に設けられた際立つブランドブース内では活気ある商談が行われていた。

TREND WATCH etc・・・
昨年はトゥールビヨンの機械式が至るところにずらりと並び、ケースサイズが大きく、ダイヤ入り、白色が話題となったバーゼルワールドだったが、今年はそれに比べ控えめなフェアとなった。控えめとはいえ、技術は進み新技術や新デザインが披露され、各ブランドの独自性が光った。ブランドのポリシーを継承しつつ、新技術を搭載したモデルなどが多かった。
メンズモデルは、クロノグラフなど多機能モデルの人気が高く、新モデルにも多く登場した。パワーリザーブなどのフライングバック機能、GMT、デイトなど機能面の充実ぶりが著しかった。色においてはトレンドと言えるまでは定着していないが、ブラウンが新色として増えたところが多かった。また、ブラックダイヤルは根強く人気となっていた。
レディスモデルでは、昨年より続くファッションウオッチ化の強い流れを持ち、宝石を更なる魅力として施すモデルが多く登場した。ダイヤモンドに限らず、サファイヤ、ルビーなどバリエーションが増えた。文字盤にはパールを使用するのは今や主流ともいえ、今後は新素材やパールの新色など、新しいものが増える傾向にあると言える。また、レディスにも自動巻きといった機械式が搭載されたモデルが登場し、裏蓋もシースルーで見て楽しむラグジュアリーモデルがいくつか登場していた。色は定番であるが人気の高い白色、ピンク色が断然多く、各社独自のスタイルで取り入れていた。またカラー の豊富さも目立った。
素材面では、イエローゴールド、プラチナにピンクゴールドが新素材として加わる傾向が目立った。また、軽くて傷のつきにくいチタンやカーボン素材を取り入れたモデルが増え、さらにラバーやサテンといった素材が各所に使用されるようになっている。
全体的にデザイン、素材、機能などの種類が豊富となり、その充実ぶりが今 年の特徴と言えるだろう。





| HOME |