時計美術宝飾新聞社 LINK ジュエリー情報 WATCH情報 BASEL/SIHH情報 お問合せ ご購読のご案内 ごあいさつ


  益々上質を求められる女性の真価。外見から期待される女性像とあなたとの間には隔たりがないでしょうか…?

  私のセミナーのテーマは、「アウトヴィジュアル」。目に見えるもの(ヴィジュアル)を超えたもの(アウト)という意味で、外面の美しさだけでなく、内面からも磨きをかけ両面で充実することを目指しています。目標としているのは、「インターナショナルな女性」。世界に通用する凛とした美しさを備え、マナーもわきまえていることです。さらに人柄が良ければ言うこと無しですね。モデル時代を経て、10数年前から開催している講演やセミナーも定着し、一歩先を進んでいたカリキュラムもようやく世間が求めている女性像と重なり合ってきました。




  一昔前は、何か一つ秀でた点があれば納得してもらえましたが、最近ではそうはいかなくなりました。女性美のレベルが向上し、可愛いや綺麗が街中で溢れだしたにも拘らず、その彼女達全てが素敵な女性かと問いかけられるとそうとも言いがたいからです。

  見た目が良くても話をしたらがっかりした、食事の仕方が下品に感じたなど時間を経ると内面がでてしまうものです。時間だけではなく距離の問題もあります。1m美人、3m美人、10m美人というように…近くで見ると綺麗でも少し離れると着こなしが良くなかったり、またもっと離れると立ち姿が見っともないなど全身のバランスに問題がある場合や、逆に歩く姿はかっこいいのに、近くに寄るとメイクが下手だったりという至近距離が駄目なケースもあります。やはりトータルで美しくなるためには、自分自身を冷静に客観視する必要があるのではないでしょうか。そのためには、手鏡と全身が映る姿見との両方を駆使しなければなりません。また、信頼できる人に忌憚のない意見を言ってもらうことも方法の一つとなります。そう、女性美には、時間と距離も関わっていたのですね。

  今年も残すところ後わずか、年末に向けてのパーティシーンも多くなります。大勢の中でも視線を引き付けられる一際輝く女性がいるかと思えば、何度会っても思い出せない人もいます。その差は存在感だけでしょうか。好印象を裏付けるのは、姿勢や顔の表情、手のしぐさなどに加え、挨拶を交わす際の声のトーンや話し方にも及んできます。

  そしてオーラを放つといわれる女性には、眼差しが潔い、口角がバランス良く上がっている、差し出した手にエレガンスが溢れている、凛とした背筋に無駄がない。さらにドレスによって隠れている膝さえもがすっと伸びているなど、ディテールに拘りがあります。それと同時に目には見えない一種独特の空気感で廻りを魅了しつつ、決して土足で踏み込ませない高貴なイメージをも備えもっています。尚且つ動線が美しいこと。(シンプルであって初めて動線美を極めることができます。)