天井には屋外の開放的なイメージを再現する為に青空の絵が描かれていて、とにかく荘厳なホールで、足を運んだ者なら誰でも感嘆の声を上げるでしょう。
リサイタルの前に中庭でレセプションがあり、ワインを片手に地元イタリアの方々は勿論、この日の為にはるばる日本からも多くのお客様が見受けられました。
開演時には、ゾッカイ社のジーノ・ゾッカイ社長、そして栄光時計の小谷年司社長からご挨拶がありました。
この日のドレスは打ち掛けをリメイクしたア・ラ・ジャポネーゼスタイルで小林さんが登場、会場を沸せます。
艶やかな存在感は決してホールに負けること無く、堂々とした演奏が開始されました。
演奏は、全てシューマンです。
まずは「パガニー二の奇想曲による練習曲集」から、そして後半は「謝肉祭」で様々な表情を披露しました。
約2時間に及ぶリサイタルは、アンコール「トロイメライ」で締めくくられました。
小林さんの端正な演奏に引き込まれて行った聴衆からは聞き入る「殺気」のようなものすら感じ、中には彼女の演奏に感動して畷り泣く人までいました。
全ての演奏が終わるとワッ!と拍手が沸き起こり、地元の方からはスタンディングオベーションもありました。
その後は興奮覚めやらぬなか小林さんのサイン会があり、多くのお客様が長い列を作っていました。
まさに大成功という言葉が相応しいイベントになりました。
(来る7月11日には東京文化会館で当日と同じプログラムで小林さんのリサイタルがあります。ご都合が宜しければぜひともお出かけ下さい)
写真(上)は、荘厳な舞台で演奏する小林五月さんです。 |