時計美術宝飾新聞社 LINK ジュエリー情報 WATCH情報 BASEL/SIHH情報 お問合せ ご購読のご案内 ごあいさつ






fashion color/発行:日本色研事業(株)/TEL:03-3265-7091

 

 2007年の春夏インターカラーでは、「ナチュラリズム」(自然であること)を大きなテーマに、「静かで穏やかな」色が主流で、ホワイト・オフホワイト・シルバー・カラードグレイといった、繊細な色が基調となります。
  また、今シーズンの特徴としましては、「ブルー系」の提案があります。穏やかな基調色にモダンでシャープな印象のブルー系を合わせることにより、クールで引き締まったイメージを演出します。全体としては知的でクールな印象の中にも「素朴感」(例えば生地やシルエットに)を漂わせるのが今季流のコツのようです。そしてブルー系の補色である「イエロー系」がアクセント・カラーとしてたくさん登場しています。
  その他には、「ナチュラル」のイメージから派生した「あたたか味のあるアースカラー」(土壌の色)や、少し色褪せた印象のブライトカラーもこの春夏に向けて市場を賑わすことでしょう。
  こうした流行色をカラーストーンで表現すると、どんな宝石が最適でしょうか?今年のインターカラーの中からインスピレーションしてみてください。
  まずはブルーサファイアのグラデーションですね!ピンク系ならピンクサファイアかピンクトルマリン、コーラルの色味だとコンクパールかパパラチャサファイアですし、イエロー系ならイエローサファイアやぺリドットが映えます。ブルー系ならパライバトルマリンやアクアマリンを合わせたいですね。

1973年


1990年

1994年

1995年


1996年

2002年


2003年


2004年

2005年
大阪府出身、有名百貨店・専門店に卸す、宝石輸入卸商の三代目として生まれる

ニューヨーク留学

相愛女子短期大学 英米語学科卒業

ジャパンジュエリービジネススクール卒業
MJB資格取得

自社、株式会社北野商店入社

NHK文化センター「ジュエリーエレガンス」
講座〈帝国ホテル大阪ほかにて開催〉講師をつとめる

パーソナルカラリスト資格取得(カラリストスクール・ワム I.C.I卒業)

自社ファーストブランド「ジャルダンプランタニエ」創設

NHKドラマ「ダイヤモンドの恋」に作品を提供

  そして、粋なブルーでおすすめなのは、スピネルです。まさにシャープでモダン。今シーズンにぴったりです!私は早速、かねてより手にしてみたかったイエローサファイアでリングを作りました!
  こんな風に、ファッションの流行色からヒントをもらうと、毎年新しいコーディネイトが完成します。

「カット」という人の手が入ってこそ光り輝く宝石
  真の宝石の価値とは、希少かどうかばかりではありません。そのカラーストーンがいちばん美しく存在するための、人の手が施されているかどうかだと思います。
  原石をいかに上手くオリエンテーションして、素質を活かせるようなフェイスアップの形とプロポーションに仕上がっているかどうかではないでしょうか。そう、愛情を持ってカットされた色石はそのファセットから格別の輝きとテリを放ってくれます。
  カラーストーンはとかく色の濃い方が良い石だと思われがちですが、決してそうではありません。淡目の石であっても素質がよければ、愛情たっぷりにカットを施すと、それはそれはこの上ない美しいピースになります。宝石の持つ素質とそれを引き出すカットの力、これを併せ持ったカラーストーンに私は真の魅力を感じます。
  私が心より信頼するカッターは、仕事のよろこびをこう語ってくれました。
  「カッターとしていちばんの楽しみは、誰よりも先に宝石のその美しく輝く瞬間を見られることです」と。