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  1月10日から4日間、ヴェネティアンマカオ コタイストリップ コンベンションアンドエグジビションセンターにおいて、「マカオジュエリー&ウオッチフェア」が初開催される。主催はCMPアジア。
  このフェア開催に向けて、CMPアジアでは新しいジュエリーショーのコンセプトとして“ラスベガス・コンセプト”を打ち出した。会場となるヴェネティアンマカオ コタイストリップ コンベンションアンドエグジビションセンターは、国際展示場、高級ホテル、カジノ、ショッピングセンターなどを配した、昨年秋にオープンしたばかりのマカオ初の国際コンベンション総合複合施設であり、マカオの穏やかな気候とともに、来場者・出展社に快適な滞在を提供することができる。
  この施設が完成したことで、自由貿易港であるマカオへの国際トレードショー開催地としての国際的関心が高まり、開催決定からこれまで3回にわたって展示スペースの拡大が行われている。出展社数は当初の予定を大幅に上回る約500社1000小間となり、日本からも約40社が参加することになっている。このうち17社の真珠企業によるジャパンパールパビリオンも形成される。
  参加各国の状況をみると、イスラエルとベルギーがダイヤモンド企業によるナショナルパビリオンを設置するほか、韓国、タイ、台湾、アメリカ、イタリアといったジュエリー産業の主要国がパビリオンを形成することになっている。マカオジュエリー&ウオッチフェアへの国際的な関心は、開催が近づくにつれさらに高まりを見せており、本格的なトレードショーの新たな誕生に大きな期待が集まっている。


 

  マカオは総面積27・3平方メートルという小さな島。1999年12月にポルトガルから中国に返還された。そして植民地時代の遺産でもあるカジノが、マカオの主な集客力の源となっており、収入源でもある。


  2002年の規制緩和によって、長年にわたりスタンレー・ホー経営の「マカオ旅遊楽有限公司」が独占してきたカジノ産業へ香港系とアメリカ大手が参入したことにより外国からの投資が増え、それにともなって観光客も倍増した。
  また、2003年に中国政府が個人旅行解禁をしたことが大きな要因となり、2000年には227万人だった中国からの渡航者が2003年には1046万人へ急増した。この数字はマカオへの全観光客の6割弱を占めるものとなる。カジノ全体の売り上げも上昇、2006年には、ついにラスベガスを抜き、売り上げ世界一を記録した。

 日本からの渡航者も年々増加しており、マカオ観光局によると、昨年1月に日本からマカオへ訪れた人は約2万4千人で、前年同月比では5割近い大幅な伸びを示した。これは2004年4月から34カ月間連続での伸びとなる。
  現在は関西空港から週に2回の直行便が就航しているが、今後は東京を始めとする各国際空港からの直行便導入が検討されており、マカオへのアクセスがさらに便利になることが予想される。