2001年ウオッチの販売動向
時計美術宝飾新聞社・スイス時計協会(FH)の共同調査
厳しさの中に明るい兆しも
「輸入時計」高額品に少し活気
「国産時計」依然苦戦が続く
時計美術宝飾新聞社はスイス時計協会(FH)と共同で、全国の時計専門店・百貨店を対象に2001年のウオッチの販売動向に関するアンケート調査を実施した。ここ数年続く「国産苦戦・輸入健闘」の構図に変化は無いが、高額品が少しずつ動き始め、販売単価が上昇傾向にあるなど、やや明るさの兆しが見える。
■販売単価は上昇傾向
=時計の販売金額・数量=
01年の時計の販売金額が00年に比べ、プラスとした回答社は51%、マイナスは45%、同じく販売数量はプラスが34%、マイナスが63%。金額・数量ともにプラスとした回答社の割合は、1年前に比べて増えている。金額では5割、数量では3割強がプラスと回答していることから、時計の販売単価アップが考えられる。
国産・輸入別に見ると国産時計の販売金額はプラス回答社が16%、マイナスが82%。同じく販売数量はプラスが29%、マイナスが68%。数量ではプラス回答社の割合がやや持ち直しているものの、金額ではプラス回答社は2割にみたず、国産時計の厳しい状況が続いている。
輸入時計の販売金額はプラス回答社が60%、マイナスが31%。同じく販売数量はプラスが53%、マイナスが42%。金額・数量ともにプラスとした回答社が5割を超えた。国産時計の不振を輸入時計でカバーしていることは明らかで、1年前の調査に比べ、金額でのプラス回答は下降気味、数量でのプラス回答はやや上向きとなっている。