時計美術宝飾新聞社 LINK ジュエリー情報 WATCH情報 BASEL/SIHH情報 お問合せ ご購読のご案内 ごあいさつ



男のピアス。
実は女性の90%以上が「嫌い」「あまり好きじゃない」


高感度No1はネック、ペンダント
“リング好き”の男性は30%未満?


 街中や電車の中などで耳にピアスやイヤリングをしている男性を見ても、以前ほど気にならなくなった今日この頃。ところがW&J(時計美術宝飾新聞)が6月に行ったメンズジュエリーに関する消費者アンケートの結果では、94%の女性が「ピアスやイヤリングをしている男性」は「嫌い」、または「あまり好きじゃない」と回答しています。ある程度予想された結果でしたが、それを大きく上回る数字となりました。
耳に光るものを見かけるのは若い男性が中心ですが、それでも「オシャレ」を自称する中高年がピアスをしている姿はテレビなどでも間々目にします。しかしながら今回のアンケート結果を見ると「オシャレとは何なのか?」と考えさせられてしまいます。
自称はあくまでも自称なのですかね。 
 
 
  男のピアスというと、数年前に巨人の清原がダイヤモンドのピアスをつけていたのを思い出します。清原がバッターボックスで構えるたびに耳元がキラリと輝いていました。そしてこれが話題となり、清原は翌年の国債宝飾展で日本ジュエリーベストドレッサーの男性部門に選ばれました。
もしかしたらこの時に「男のピアス」がブレイクしてもおかしくなかったですね。しかしそうはならなかった。なぜか。
そこには今回のアンケート結果のような「男がピアスをするのは嫌い」という“社会的認識”が働いたのでしょうか。

あれは清原だから許されたのかもしれません。
  アンケート結果でピアス・イヤリングと共に女性が「好きじゃない」としたメンズジュエリーはブローチ。87%とこちらも多数の女性に嫌われました。
「結果が保守的過ぎる」との意見もあるかもしれませんが、今回の結果はひとつの現実であります。しかしこれは“今日の現実”であって“明日の現実”ではありません。


ネック・ペンダントは、男女で“相思相愛”

一方、女性たちから好感が持たれているメンズジュエリーはネックレス・ペンダントで、60%が「好き」「わりと好き」と回答しています。2位は僅差でリング。57%が肯定的でした。
 またブレスレットも善戦し、51%が「好き」あるいは「わりと好き」と答えています。
 では男性側から見たメンズジュエリーはどうかというと、最も好まれているのが「ネックレス・ペンダント」で65%、次いで「ブレスレット」の48%でした(複数回答)。

ネックレス・ペンダントは女性側からの回答と“相思相愛”という結果になりました。





 リングにおいては「好き」と答えた人は29%で3割を割りました。これは意外といえば意外な結果ですが、結婚指輪などリングを身に着ける習慣が以前にもまして一般化しつつある今、あえて「好き」と答えるアイテムではなくなってきているのではないでしょうか。一般化したことによる逆効果がアンケート結果に作用しているのかもしれません。
 メンズジュエリーの売上げ拡大が市場活性化への一つのカギを握っているといわれて久しい。しかしながら、その道のりは今のところ険しい。おまけにこの景気の悪さも手伝って、男性にとってのジュエリーは女性のそれ以上に「手の届かない」あるいは「手を伸ばさない」存在となっているのかもしれません。
 しかしながら流行や好みや価値観ほど絶対的じゃないものはありません。男がエステに行く時代、女がボクシングをする時代、コンビニで薬を売る時代。男のピアスだって…。

時計美術宝飾新聞社調べ
 
 







| HOME |