機械式か、電波式か
ともに捨てがたい

<機械式時計と電波時計、どちらがお好みですか>
(2項目から選択)

「機械式時計」47.7%、「電波式時計」52.3%。
 クオーツの隆盛から機械式の復権、そして電波式の登 場・浸透、そうした流れのなかでの質問。機械式が持つ“雰囲気”、電波式が有する“利便性”、どちらも捨てがたいというところだ。

 

デザイン重視が8割
価格は意外?5割強

<腕時計を買う際に重視するポイントは>
(10項目から選択。複数回答可)

 あらかじめ挙げてある10項目から選んでもらった。
 「デザイン」が断然トップで81.5%。「価格」53.6%、「ブランド」42.5%が上位を占める。この後、「見易さ」31.1%、「サイズ」23.1%、「素材」18.9%、「電波受信機能」17.5%、「ソーラー充電機能」15.4%、「耐衝撃性」13.6%、「クロノグラフ」5.1%と続く。
 デザインの重視を挙げた人が8割。デザインなど、と言う 人もいなくはないだろうが、順当に頷ける数字だろう。価格の5割、ブランドの4割は、意外と言えなくもない。価格を気にせず、ブランドにこだわらず、好きな時計、気に入った時計を手に入れたいという、時計ファンが多いということか。
 見易さは、実用性・必要性の高い人には欠かせない要素だ。デザインなどとの関係もあるのだろうが、「もう少し見易い、時字の大きい時計が欲しい」と言う声はままある。サイズは、腕の太さ(細さ)や服装との兼ね合いもあるだろうが、小振りが受け入れられたり、大振りのものが持て囃されたり、流行もある。選択項目にはないが防水性や軽さ(重量)も挙がった。

 

旅行ですら8割程度
デートでは半分以下

<どんなシーンで時計を着けますか>
(5項目から選択。複数回答可)

5項目のなかでトップは「オフィス」の83.2%。ほとんど同じ割合で「旅行」80.8%、さらに「ショッピング」67.6%と続く。「休日」は56.3%、「デート」は43.4%だった。
 時刻を知るだけならスマホやケイタイがある、街中の電光掲示や公園の時計と大抵は不自由がない。回答者の全てが現役のサラリーマンや学生ではないことを考慮すれば、オフィス8割強は順当か。
 旅行には必需品かと思いきや、回答者の2割は時計を着 けて行かない。「時間に制約されずに旅を楽しみたい」なんて声が聞こえてきそうだが、“時代”のなせるところだろうか。
デートの4割強も「楽しい時空を野暮な門限に邪魔された くない」と旅行と同様か。一方、風呂・就寝以外はいつも時計を着けているという回答もあった。
 いずれにしても、特殊な職業等は別にして、「時を知るだけのための時計」はいまや、ありえないと言うことができるのかも知れない。



 

定番の黒・白・シルバー
「バーゼルの青」は?

<時計の文字盤の色で好きな色は>
(9項目から選択)

 「黒」35.7%、「白」28.5%、「シルバー」12.7%、「ピンク」8.9%、「紺」4.7%、「青」3.9%、「グリーン」1.4%、「水色」1.2%、「赤」0.9%。
 アパレルの世界(に限らないが)には流行色というのがある。時計もケース・バンド、文字盤でトレンドがある。今年のバーゼルワールド(3月下旬〜4月上旬、スイス)ではグレー系や鮮やかな青色系が目立ったようだ。
 黒、白、シルバーは定番ともいえるカラーで、毎回のアンケートでも上位を占めている。ただ、ここでも、「時計はファッションの重要なアイテム」という流れを表して好みの色は多様だ。バーゼルで傾向のひとつとして見られた青も挙がっている。9色を設定しての質問だったが、このほかにゴールド、オレンジ、黄なども回答にあった。

 

落ち着くところか
ここでも定番の丸型

<時計で好きな形は>(3項目から選択)

 「丸型」58.6%、「角型(スクエア・トノー)」28.2%、「オーバル型」9.0%。
 ジュエリーのように小さなところでも様々形状が可能と いうわけにはなかなかいかない時計。定番の丸型が強い。

 

電波式時計に“勢い”
これに機械式が続く

<時計の好きな機種>(5項目から選択)

 「電波式」41.6%、「機械式」33.0%、「ソーラー」8.8%、「3針」6.8%、「カレンダー付クロノグラフ」5.3%。
 今回のアンケートでは最初に「機械式か電波式か、どち らが好きか」と限定して聞いている。その結果と比べると、選択肢の多い「好きな機種」では電波式、機械式が上位を占めてはいるものの、その割合に差が出た。電波式時計はいま勢いを感じさせる。

 

アンケート調査は今年1〜3月に本紙ウエブサイトで行なった。回答は2916人。年齢は15歳以下から61歳以上まで、職業は会社員、公務員、教職、自営業、自由業、パート、派遣社員、主婦、学生など幅広い。 http://www.e-tkb.com/


時計美術宝飾新聞社調べ




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