本紙ホームページ「e-tkb.com」(時計美術宝飾新聞社)は、業界のより良い 商品開発と販売に資することを目的に、多様化する消費者意識・行動をWE Bアンケートで定期的に調査している。昨年暮れに行なった調査は、「時計 購入時に、どこから情報を得るか」。9点の情報源を挙げ、選んでもらった(複 数回答可)。
回答は20代から70代(平均46歳)の男性82人、女性55人の合 計137人だった。この調査はオリエント時計鰍フ協賛を得て行なったもの。
■<質問>時計を購入する際、 どこから情報を得ますか
■メーカーのホームページ
男女ともに7割以上

男性は71%、女性は78%の回答者が「メーカーのホームページ」を利用している。いまやホームページを持たないメーカーは皆無に等しいし、7割、8割の消費者がそこから情報を得ていることは当たり前ともいえよう。逆にホームページでしっかりと情報を発信していなければ、多くの購買予定者を逃がすことにもなるだろう。改めて言うまでもなく、様々な視点からの情報をしっかり伝え、消費者の購買意欲を刺激することが肝要だろう。
■時計販売店のホームページ
意外と低い?店情報

男性13%、女性18%と、いずれも2割に届かない。届かないというよりは、この程度が妥当なところなのか。店頭ではしっかりした説明を受けることができるからか、あるいはすでにメーカーのホームページなどで情報を得ており、店頭で実物を確認するだけなのだろうか。
■店頭
男性40%、女性62%

その店頭情報を活用しているのは、男性40%、女性62%と、男女で開きがある。ともにすでに得ている情報をもとに装着感など実物確認が優先するのか。
だとすれば、女性の方が、購入商品に対してより慎重といえるのだろうか。
■メーカーのリーフレット
男女ともに3割弱

男性29%、女性25%。3人または4
人に1人はリーフレットを参考にしていることになるが、「紙」の強さはかつて程ではない。ここでもメーカーホームページの強さが目立つ数字だ。

■販売店のチラシ
見ることはあるが・・・

男性・女性ともに16%で、ここでも「紙」 情報のポジションは決して高くはない。生活用品などではチラシの効果が依然として高く、週末には時計や宝飾品もこれらのチラシと束になって新聞とともに宅配されることがあるが、このアンケート調査では、改めて電子情報の強さを感じさせる。

■雑誌
女性の活用は男性の3倍

男性13%に対して女性は38%。チラシを束ねたような雑誌もなくはないが、一般的に雑誌の場合、様々なシーンと連動させた情報や特定の分野での掘り下げた情報などもあり、そうした構成が、特に女性には受け入れられているのだろう。

■新聞
注目度は極めて低い?

一時ほどではないにしても、日刊紙にはほぼ連日のように時計の広告が掲載されている。しかし今回のアンケートでは、
そこに情報を求めるとした回答は男性2%、女性4%だった。ここで見る限り、新聞広告の存在感は極めて低いといえる。

■テレビ, ■その他
まさかのゼロパーセント

今回の結果で見る限り、テレビに情報を求めるとする回答は男女ともにゼロだった。そもそもテレビを見ない層が増えているのか、テレビでは一瞬の情報で役に立ちにくいと思われているのか。
以上8点に加え、「その他の情報」をあげた回答者が男性で2%、女性で4%あった。

   
   

時計美術宝飾新聞社調べ




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