時計美術宝飾新聞社 LINK ジュエリー情報 WATCH情報 BASEL/SIHH情報 お問合せ ご購読のご案内 ごあいさつ


イタリア悠々紀行



イタリア共和国―トスカーナ州「フィレンツエ」の街並を一望する

グッチ、ブルガリ、プラダ、ジャンニ・ヴェルサーチ、ベネトン、ジョルジオ・アルマーニ・ジャン・フランコ・フェレ、トッズ、フェラガモ、バレンティノ、フェラーリ、マセラッティ、ランチア、・・・いったいいくつのブランド名が出てくることやら。日本でのファッション事情を物語るかのように、イタリアンブランドは、日本でもお馴染みで多くのファンをもちます。久しぶりに私宛に届いた幾多のメールには、このたび“イタリアの様子をもう少し知らせてほしい”等のご要望が寄せられました。筆者の私としましては、こんなメールをいただけると、俄然嬉しくなってしまうものでして、「それじゃあ!手持ちの自己流ショットをお披露目しなくちゃ」とばかりに、イタリア第三弾が続きます。
2002年に、イタリアの通貨(Lira)リラから、(EURO)ユーロに変わり、ヨーロッパの旅が一段と便利になりました。ここ、北イタリアのトスカーナ地方を代表する芸術都市フィレンツエは、ルネッサンス発祥の地。この景色は市内を一望できミケランジェロ広場から。フィレンッエの街並みはまるで一枚の絵画のように、眼下に広がっていました。向こうに見えるルネッサンス建築の丸い屋根のドゥオモが、アクセントのよう収まります。 

もうひとつのフィレンツエ名物
「ポンテヴェッキオ橋」

橋の内部には多くの金細工芸品店が並びます。この橋が夕暮れのオレンジ色に染まる頃、フィレンツエの輝きはもうひとつの顔を見せてくれます。



イタリアの首都「ローマ」を象徴する
“コロッセオ”

連日多くの観光客で賑わう遺跡都市ローマの「コロッセオ」。昨年、歴史的亡命から帰郷を遂げたサヴォイア王家の子孫が結婚されたのは、なんだかとても感動的でした。


今日も 誰もが「ローマの休日」スペイン階段

ローマっ子も観光客も、そして“多くのスリ”も、誰もがみ〜んな、「ローマの休日」を、ここ、スペイン階段に腰を下ろして楽しみます。16世紀末から18世紀にかけて栄え、総合芸術と賞賛される「バロック」建築は、宝石の真珠(真円以外)にもたとえられる“変形、ゆがんだ”などの意味を持つ様式で、楕円形やねじれた様子などを表す表現から生まれたものです。

ゴシック建築の最高傑作、
ミラノの「ドゥオモ」

13世紀初頭から14世紀末にかけて栄えた「ゴシック」建築は、ベニスのドゥカーレ宮殿にもみられる、石造建築の最高傑作です。この建築の一番の特徴は、圧倒されるほど、どこまでも高くそびえるその高さと、アーチの頭が尖っている「尖頭アーチ」や、天井同士の交差が美しいアーチと空間を描く「リヴ・ヴォールト」、」そして「フライング・パットレス」と呼ばれる壁の外側からリヴ・ヴォールトを支える役目の梁。この3種の建築構造の組み合わせが基本とされています。

建物に施されたステンドグラスなどから取り込まれる採光も加わり、人間が生み出す壮大な技術と芸術には、絶賛する言葉が見つかりませんでした。意外と知られていないドゥォモの建物の東側。実は一番の造形美を誇っているポイントなんです。

アールヌーボー様式が美しいミラノの
「ヴィットリオ・エマヌエレ2世ガレリア」アーケード

工業化の進むミラノはNY、パリと並び、世界三代ファッションの地。ドゥオモからわずか数秒歩いた場所に、ゴシック建築とは対照的なアールヌーボー様式(一言で申せば、曲線的デザインで、ジュエリーの世界にもこの様式は見られていますね)が美しいアーケード内は、黒とゴールドで統一されたおしゃれなカフェやお店が並びます。なんともシックゴージャスな景観です。あのマクドナルドでさえも黒とゴールドの店構えには驚きでした。全てに美意識が統一された街づくりに、日本もどうかこのセンスを取り入れてほしいものですね。

 

 
| BACK |