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金・金・金
 
香港探訪記  香港流ゴージャスは「金 VS 翡翠」

所狭しと飾られる「金・金・金」香港の人々はことさら「金」をお望みのご様子である。
冨の象徴と、日々の相場で売買が成立する「資産性」も関係する由縁であろうか。
日本ではあまり見ることのない金一色の光景には圧倒されます。

★ここでちょっと、「金」についてのお話。
金、つまりゴールドの発見はいまから約7,000年前といわれています。ゴールドの主な産出国は南アフリカを中心に、アメリカ、カナダ、ロシア、中国、オーストラリアなど大陸を主とする国々の金鉱山から産出されています。僅か3g〜5gの純粋な「金」を採るにはなんと1トンもの金鉱石が必要となります。

ちなみに、3gってジュエリーにするとどれくらいのお品物になるのでしょうか。
はい、答えは「マリッジリング」です。
(日本ではプラチナが主流ですが、あの指輪サイズがおおよその目安です。)
あらあら、ご自分のゴールドジュエリーの重さを量っているあなた、何グラムありましたか?それには何トンもの金鉱石が採掘されていたのですね。

■ 問屋街

沢山の人々で賑わう香港の街
東京の約半分の面積に、人口690万人が住む国際都市・香港。正式国名を中華人民共和国香港特別行政区とするその国は、一国両制(一国ニ制度)、社会主義と資本主義が併存する多宗教国家でもあります。漢民族が98%を占めるも仏教、道教、キリスト教、回教、ヒンドゥー教、ユダヤ教、シーク教など、あらゆる宗教と民族の習慣を寛容に受け入れる文化が融合する事で、独特のマルチカルチャー都市としての魅力を放ち続けています。

注目のスポットが目白押しの街、中環(セントラル)や、百貨店、大型ショピングセンターが密集する一大商業エリアのコーズウエイ・ベイ、香港最大の繁華街、チムシャツオイ、そして今や若手デザイナーの登竜門とも言われる利時商場(レイシーションチョン)では、欧米各国にも進出するなど活躍のヴィヴィアン・タム等を初めとする個性的なファッションにも出会えました。東京の新宿とお正月の浅草の賑わいを一緒にしたようなエネルギッシュな街・香港では今、レトロブームです。アンティーク、オリエンタル、ビンテージなどをコンセプトにしたファッションやジュエリーが人気で、レトロブームにモダンをアレンジした製品が店頭を飾っています。

■ 翡翠

「翡翠」といえば香港、香港といえば「翡翠」。でも皆さん、翡翠の産地は香港ではありません。翡翠の産地はミャンマーの「カチン州」だけです。それにしても美しい瑠璃色ですね。
それからついでにもうひとつ、ミニミニ知識として、「翡翠」は岩石の仲間で、宝石の大半が結晶から成り立っているものとは異なります。
★岩石とは・・・2種類以上の異なる鉱物の集合体からなり、大半が不透明な宝石で、ラピスラズリなども同じ仲間です。



香港ジュエリービーズSHOP

ここ、香港でも若い女性たちに大人気の「ジュエリービーズ」に「香港製スワロフスキービーズ」店。個々のアイデアが自らの創作で、可憐で美しいジュエリーに生まれ変わる瞬間が喜びに変わり、そのことが多くの女性を今も尚、とりこにし続けているのでしょう。思わず私もつられて購入してしまいました。
文化、習慣の違いはあれど、私たち日本人と、姿、形の似ている香港人のジュエリーセンスが気になる日々でした。

対岸を望む

歩きつかれて一休み。ボーっと対岸を望む瞬間にパチリ。アレッ?ここはどこだったかしらと、写真を眺めて思いを馳せたつかの間でした。真珠や珊瑚を育む海。
海は地球の表面積の7割を占めます。この地球上で97%が海水です。残りの3%は淡水ですが、私たちの生活水は恐ろしいほどに僅か0,8%しかないのです。今月、
「6月5日は環境の日」です。ジュエリーも環境問題と無縁ではありません。

香港NIGHT

久しぶりの香港の喧騒。夜はまた別の顔がのぞきます。
さてと、今日もよく歩きよく食べました。ワンパターンといわれようがいつもの定宿、立地も便利でお買い物にも便利なエリアの「香港ペニンシュラ」ホテルへ帰宅します。
それではどうぞ、次回の探訪記をお楽しみに!

 
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