9月7日から11日まで、香港コンベンション&エキシビションセンターでアジア最大となる「香港ウオッチ&クロックフェア」が華やかに開催され、昨年同様1万6千人を超えるバイヤーなどが訪れ、華やかなうちに幕を閉じました。出展数は、17の国と地域から800社以上となり、時計・クロック・部品・コンポーネントなどあらゆるものが展示されました。

 オープニング・セレモニーに際し、フェア実行委員会会長のひとり、Luther Wong氏は、「今年7月までの上半期、香港の時計産業は安定し、輸出量が米jで32億に達しました」と、香港の時計産業に対する競争力が国際的に認められ始めたことを強調していました。また「集客も昨年で1万6千人を越え、ブランドネームギャラリーの参加者も5年前に開始してから3割アップの80社となり、自社ブランドの立ち上げが増えています」と世界マーケットに対する競争力を養うことを強く意識していました。

 香港貿易発展局(TDC)理事会会員、David Turnbull氏は、「昨年、香港は時計とクロックの輸出において世界第2位となり、米jにして60億近くにまでなりました。今年も上半期は成長率を延ばし、昨年比スイスが29%アップ、アセアンが10%アップ、そしてオーストリアとインドが40%と18%の伸びをみせていることは大変重要です」と、厳しい業界のなかで香港はマーケットのリーダーであることを示唆し、品質、デザイン、生産量において十分な対応で競争力の維持を保っているとしています。

 また、成長率が伸びているのは、香港産業がOEMからODMへと方向転換をしていることが大きな理由のひとつとしてあげ、今後も世界マーケットへの競争力維持のために、TDCや香港時計産業連盟、香港時計産業協会などの協力を得て、時計産業の開拓と開発、研究を続けていくとしています。