ダイヤモンド市況概況

2018/01/30
大量の原石が市場に流入、研磨石の生産量増加

【1月30日】
◆インド:研磨石市場はやや静か。
宝石商はすでに中国旧正月用の仕入れを完了しており、東アジアからの受注が鈍化。
品不足とディーラーの需要により研磨石の価格が維持されている。
0.50-2ct、F-H、VS-SIへの注目度が高まっている。
新しい原石が大量に市場に供給されたため、研磨石の生産量が増加。
De Beersサイトの期間中、原石需要が堅調。

◆香港:旧正月の小売りシーズンに期待が高まる中、2018年の出だしは好調。
中国の宝石商は委託による商品を増やしている。
0.30〜0.50ct、E-G、VS-SI(3EX、蛍光なし)に底堅い需要がある。
D-G、VVSの売行きが好調。
宝石商は干支に因み、犬をモチーフとしたジュエリーを推進している。

◆RapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2)改善。
ベストプライスは、3.0ctのみ-1.5%と下落、他はすべて上昇。
平均価格は、0.3ctが14.2%、0.5ctが10.5%、0.7ctが5.6%、1ctが3.6%、1.5ctと3.0ctが1.5%と上昇、2.0ctのみ-0.2%と微減。

Rapaport Diamonds.netより、一部抜粋
提供:潟lットジャパン https://www.net-japan.co.jp/market/2018/01/post_199.html

2018/01/23
低価格帯への需要加速、研磨業者は小粒ダイヤの研磨に移行

【1月23日】
◆インド:GIA dossier付VS-SI及びG-J、SI1-I1のGIAレポート付ダイヤ需要が良好、取引は上向き。
中国と香港のバイヤーの仕入れは積極的。
ディワリ以降、研磨石の生産量減少に伴い一部商品が品薄状態。
多くのカッターが小さなサイズの研磨に移行している。
原石需要が堅調。

◆香港:研磨石の価格が堅調に推移、取引は安定している。
GIA付RapSpec A2+ (3EX, 蛍光性無し)、0.50-2ct、D-G、SI需要が堅調。
中国の旧正月での販売、特にハイエンド商品への販売期待が高まっている。
中国の一人っ子政策により花嫁が不足する中、大きくより良質なダイヤモンドの購入は花婿としての立場を優位にしている。
カスタムジュエリーの人気高まる。

◆RapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2)改善。
ベストプライスは、3.0ctが-0.6%と下落率が緩和、他はすべて上昇。
平均価格は、0.3ctが14.9%、0.5ctが10.2%、0.7ctが5.8%、1ctが3.9%、1.5ctが2.5%と上昇、他は微増。

Rapaport Diamonds.netより、一部抜粋
提供:潟lットジャパン https://www.net-japan.co.jp/market/2018/01/post_198.html
2018/01/16
中国でジュエリーの特別注文の人気高まる

【1月16日】
◆インド:取引は比較的静か。米国と欧州のディーラーがクリスマス・新年の休暇から徐々に戻りつつある。
中国や韓国、イスラエルの外国人バイヤーが商品を探している。
色甘商材が品薄の中、1ct、I-L、VS-SIに安定した需要がある。
0.70ctの需要鈍化。
研磨石の生産量は研磨業者の生産能力を下回っているが、今後の原石の供給次第で増加することが予想される。

◆香港:取引は安定しているが、クリスマス以前ほどの勢いはない。
中国本土で宝飾品の小売りが新たな成長を遂げており、中国旧正月での売上見通しは明るい。
1ct、D-G、VS-SI需要が堅調。
中国のミレニアル世代の間でジュエリーの特別注文の人気が高まっている。

◆RapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2)回復基調。
ベストプライスは、3.0ctのみ-0.8%となり、他はすべて上昇。
平均価格は、0.3ctが14.1%、0.5ctが10.0%と上昇、3.0ctのみ横ばいで他はすべて上昇。

Rapaport Diamonds.netより、一部抜粋
提供:潟lットジャパン https://www.net-japan.co.jp/market/2018/01/post_197.html
2018/01/09
RapNet Diamond Index改善、厳しい環境からの脱却を示唆

【1月9日】
◆2018年のダイヤモンド市場は楽観的。
研磨業者の研磨量が生産能力を下回り、需要のある商品の品薄感により研磨石の価格が支えられている。
2017年の1 ct. RAPIが-5.3%と下落する中、12月は+0.3%と上昇、昨年の厳しい環境からの脱却を示唆。
今月後半のAlrosaとDe Beersによる原石販売時、原石需要が高まることが予想される。
最近の株式市場の上昇により、高級志向の消費者マインドが高まっており中国旧正月(2月16日)は好調の見通し。
Titan CompanyはDiwaliでのジュエリー・セールスの2桁成長を報告している。
◆インド:中国の旧正月需要に支えられ市場は安定している。
休暇期間中、米国とヨーロッパは静か。
ムンバイ滞在のアントワープのディーラーが商品を探している。
ディーラーは、インドや米国、中国の消費者の買い意欲に注目している。
流通市場での原石価格が堅調に推移する中、原石の取引は静か。
研磨量は安定しており、新たな研磨石は少しずつ市場に出てくる。
◆香港:研磨石の取引は鈍化しているが、市場心理は肯定的。
ディーラーは、香港と中国での小売販売の成長復活に伴い、中国旧正月に向け楽観的。
0.30-0.60 ct、H-L、VS1-SI2に安定した需要がある。
1 ct、F-J、VS-SI、RapSpec A2+ の需要が堅調。
バイヤーの予算が厳しさを増す中、仕入れは低品質商品へと移行している。
香港での11月の宝飾品や腕時計、高級品の売上高は8%増の7億8,300万ドルと改善。
◆RapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2)は、回復の兆し。
ベストプライスは、3.0ctが-1.7%、0.7ctが-0.3%と下落したものの、0.3ctが1.7%と上昇し他も微増。
平均価格は、ほぼすべてが上昇、2.0ctのみ横ばい。
Rapaport Diamonds.netより、一部抜粋
提供:潟lットジャパン https://www.net-japan.co.jp/market/2018/01/rapnet_diamond_index.html
2017/12/26
「世界経済成長への期待感から、2018年の取引は楽観的」

【12月26日】

◆ディーラーは、中国の新年の需要に着目。
30年ぶりとなる米国の大幅な税制改革による世界経済成長への期待感から、2018年の取引は楽観的。
カッターは、原石価格上昇による利益率低下を懸念している。
米国の10月の研磨石輸入は18憶ドルとなり14%減、輸出は12憶ドルと5%減少した。
◆インド:中国旧正月の受注は1月中旬まで続くと予想される。
市場に流入した小粒で安価な大量の原石により研磨業者は工場を維持している。
カッターは、現在の原石価格での利益率に懸念を抱いており、原石取引は静か。
インドの11月の研磨石輸出は18億ドルと50%増、原石の輸入は19憶ドルと64%増加した。
◆香港:1ct、F-H、VVS2-SI2(3EX、蛍光なし)のダイヤモンド需要が堅調。
カラー・ダイヤモンドの需要が高く、特に大粒のファンシー・ピンクダイヤモンドが人気。
中国人観光客は、海外より国内優先意識が強く、香港よりも中国本土の小売りが好調。

◆RapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2)は、全体的に弱含み。
ベストプライスは、1.5ctが+0.1%と微増、2.0ctが横ばい、他はすべて微減。
平均価格は、3ctが+2%、1.5ctが+1.1と増加、1ct、0.3ctが微増、他は微減。

Rapaport Diamonds.netより、一部抜粋
提供:潟lットジャパンhttps://www.net-japan.co.jp/market/2017/12/2018_1.html
2017/12/19
2018年最大の懸案事項は合成ダイヤモンド

【12月19日】
◆クリスマスの駆け込み注文と旧正月の準備により市場は活況。
米国では株式市場の記録的な高値更新など経済成長により消費者心理が上向いている。
休日需要と、研磨量の減少により研磨石の在庫量が減少。
合成ダイヤモンドは2018年の最大の懸案事項であり、銀行融資が縮小され製造利益を圧迫する。
原石市場は、12月のサイトが4.5億ドルと安定している。

◆インド:研磨石の取引鈍化にもかかわらず市場心理は肯定的。
研磨業者は、年末まで減産体制を維持。
第4四半期のメレ需要が改善。
原石の取引は安定している。
ディーラー市場での利益率がやや改善しているものの、研磨業者の利益は減少。

◆香港:大手小売業者が中国旧正月用に準備を進めており研磨石取引は安定している。
季節柄、消費者心理改善に伴い小売期待が高まっている。
1ct、D-H、VS-SI、RapSpec A2+の商品需要が堅調。
GIA ドシエ需要が良好。
中国の消費者や観光客は、地元での消費にシフトしており、香港より中国での販売が良好。

◆RapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2)は、全体的に弱含み。
ベストプライスは、1.5ctのみ横ばい、他はすべて微減。
平均価格は、0.3ct、3.0ctが微増、1.5ctが横ばい、他は微減。

Rapaport Diamonds.netより、一部抜粋
提供:潟lットジャパン https://www.net-japan.co.jp/market/2017/12/2018.html
2017/12/12
モバイルでのダイヤモンド販売が急増

【12月12日】
◆ダイヤモンド市場は楽観的だが、研磨石の価格は弱含み。
1ct、D-F、IF-VVS商品需要が減少、11月のRAPIは-0.9%と鈍化。
モバイルデバイスでのダイヤモンド販売が急増、ホリデーシーズンがプラス思考を牽引。
小売業者は、ノートパソコンから店舗に顧客を誘導する方法を模索している。

◆インド:米国と中国の需要に支えられ市場心理が改善。
研磨業者は工場維持のため、需要のある小粒石の必要十分な量の確保に着目している。
研磨量は工場の生産能力を下回っており、休日用の注文が満たされると在庫量は徐々に減少。
カッターは第一四半期の販売増加への準備を進めており、原石需要は安定している。

◆香港:ディーラーやジュエラーの売上が増加、市場は安定している。
0.30〜1ct、G-H、VS-SI(3EX、蛍光性なし)の需要が堅調。
B2C香港ショーでディーラーの受注は少量に留まる。 
中国の旧正月での小売期待が高まる中、宝飾業者は中国での事業を拡大している。

◆RapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2)は、弱含み。
ベストプライスは、0.3ct、0.5ctのみ微増、他は微減。
平均価格は、1.0ct、1.5ct、3.0ctが微増、0.3ctが横ばい、他は微減。

Rapaport Diamonds.netより、一部抜粋
提供:潟lットジャパン https://www.net-japan.co.jp/market/2017/12/post_196.html
2017/12/05
香港での小売り好調、研磨業者の稼働率60〜80%

【12月5日】
◆インド:市場は安定しているが、Diwali以降やや控えめな状況。
中国からの注文を満たすため、外国のバイヤーはムンバイで商品を探している。
0.30~0.50ctと1ctのG-J、VS-SI GIA dossier需要が堅調。
研磨業者は工場を維持し利益率を高めるため、小粒石の生産に移行している。
ワーカーがDiwali休暇から戻り、工場の稼働率は推定60〜80%に上昇。

◆香港市場は小売売上が好調のため楽観的。
B2C Hong Kong International Jewelry Manufacturers' Showは、多くのディーラーが出展者ではなくヴィジターとして参加しており、週末の売上に期待が寄せられている。
安定した需要がある1ct、G-H, VS-SI, RapSpec A2+ は品薄状態。
GIA Dossier付商品の売行き好調。
宝飾業者はクリスマス・中国旧正月に向け準備を進めている。

◆RapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2)は、弱含み。
ベストプライスは、3ctが+1.8%、0.7ctが+0.3と上昇、他は微減。
平均価格は、3ctが+1.0%、0.3ctが+0.4となり、他は微減または変わらず。

Rapaport Diamonds.netより、一部抜粋
提供:潟lットジャパン https://www.net-japan.co.jp/market/2017/12/6080.html

2017/11/28
クリスマス・中国旧正月を前に市場心理が改善

【11月28日】
◆インドでの取引が改善。
米国では1ct、G-H、VS2-I1、中国ではGIAの簡易鑑定書dossier需要が堅調。
Diwali休暇以降、研磨石の在庫量が減少。
研磨量は増加しているが、Diwali前の水準には達していない。
カッターは現在の原石価格での低収益性を懸念している。

◆香港市場は堅調。
中国の宝石小売業の回復がダイヤモンド取引拡大への期待感を生み市場心理が改善。
0.30-2ct、D-H、VS-I1、RapSpec A2+ダイヤモンドの需要が堅調。
ダイヤ市場は、クリスマスと中国の旧正月を前に楽観的。
中国ではピンク、イエローなどファンシーカラーダイヤモンドが人気。

◆11月22日付のRapNet Diamond Index(前月比、D-H,IF-VS2)は一部を除き下落。
平均価格は、0.3ctが+0.6%の微増となった以外はすべて下落。
2.0ctが-1.7ct%と下落率が最も高く、1.5ctの-1.1%、0.7ctの-1.0%と続き、他は微減。
ベストプライスは1.0ctと0.7ctが-0.7%、0.5ctが-0.5%と下落。
3.0ctのみ+2.4%と高い。他は微増。

◆香港の第3四半期研磨石輸入が増加
DFHKのデータを基にRapaportが推計した9月30日までの第3四半期の香港の研磨石輸入は47.1億ドルとなり0.6%増加。
重量ベースでは500万ctで3.4%減、平均価格は934ドル/ctと4.2%増加。
一方、研磨石輸出は35.9億ドルとなり2.2%増加した。

Rapaport Diamonds.netより、一部抜粋
提供:潟lットジャパン https://www.net-japan.co.jp/market/2017/11/post_195.html

2017/11/21
クリスマスや中国の旧正月を前にダイヤ需要が改善

【11月21日】
◆インド:ディーラーは米国と中国の休日向けの受注に対応しており、Diwali以降取引は通常に戻っている。
研磨石の在庫レベルが高いまま推移しているにもかかわらず、原石需要は安定。
Diwali休暇以降、工場は研磨石を増産している。
新たなGST税制のため、ゴールドジュエリーの需要が第3四半期に鈍化したとWorld Gold Councilが報告。
Diwali期間中の売上高は平均的。

◆香港:クリスマスや中国の旧正月を前に、小売業が好調に推移。
253億ドルに達した11月11日の「独身の日」のAlibabaの売上は、ホリデーシーズンに向け携帯端末からの膨大な購買力を示唆している。
宝石商はホリデーシーズンを前にオムニチャンネルの提供を準備している。
1ct、D-H、VS-SI1(3EX、蛍光無し)の需要が堅調。
ファンシーカラーダイヤモンド、特にピンクとブルーが人気。

◆11月15日付のRapNet Diamond Index(前月比、D-H,IF-VS2)、市場はDiwali以降、需給バランスが改善し上昇期待が高まっている。
平均価格は、3.0ctが+1.5%と上昇、他0.3ctが+0.6%、2.0ctと1.0ctが+0.3%、1.5ctと0.5ctが+0.1%と微増。0.7ctが-0.8%と下落。
ベストプライスは3.0ctが+3.2%と上昇率が高く、他は微増。
0.7ctが-0.7%、1.5ctが-0.4%の下落となった。

◆De Beers、11月の原石取引は4.55億ドル
11月のDe Beersサイトは4.55億ドルの売上となり前年同月比4%減少した。
原石市場は難しい局面ではあるが安定している。
Diwaliにより今年の最低売上となった10月のサイトと比べわずかに改善したが、サイトホルダーの収益性は依然低い。
流通市場での利益は見込めず、原石ディーラーやサイトホルダーにとって厳しい時期となっている。

Rapaport Diamonds.netより、一部抜粋
提供:潟lットジャパン https://www.net-japan.co.jp/market/2017/11/post_194.html
< 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 >

- W&J WEBSITE -