ダイヤモンド市況概況

2018/06/19
中国、宝飾品の輸入関税引下げ

【6月19日】
◆ラスベガスショーでのジュエリー販売が好調であったため、米国での研磨石市場は安定している。
中国の小売りも改善し、2018年後半も好調維持出来るとの見方。
0.50ct SIの需要が堅調、0.7ctの動きも良い。
2億8,800万ドルと少額だったAlrosaの5月の原石販売以降、原石取引は安定している。
研磨業者は利益率低下を懸念。
中国は貴石を用いた宝飾品の輸入関税を35%から10%に引下げる。

◆インド:ラスベガスショーの結果を考慮し、ディーラーは今週の香港ショー(6月21日〜24日)の準備を進めている。
中国の深圳Rough Diamond取引所にて、22社がIndia Diamond Weekの交流イベントに参加した。
ムンバイには海外のバイヤーはわずか。
高値で5月の原石仕入れが減少したため、研磨石の生産はやや減少。

◆香港:取引は先週よりも良好。
今週開催される香港ショーの盛況が期待されており、中国の宝飾業者間で景況感が高まっている。
0.30-0.50ct、F-G、VS-SI (3EX、蛍光無し)のダイヤモンドに安定した需要がある。
ファンシーカラーダイヤモンド、特にイエローは多くの宝石商が宝飾品に用いるなど人気を集めている。
小売は引続き改善している。

◆RapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2) 、ベストプライス・平均価格共に大きな変化無し。

Rapaport Diamonds.netより、一部抜粋
提供:潟lットジャパン https://www.net-japan.co.jp/market/2018/06/post_214.html
2018/06/12
「周大福増収増益、香港・中国本土の小売改善」

【6月12日】
◆JCKショーは参加者が少ないと見られていたが取引は堅調。
大手ジュエリーブランドや独立系企業は小売環境に順応、2018年の成長を望んでいる。
サプライヤーは1ct upの価格を維持している。
De Beersの合成ダイヤモンド販売への参入はJCKショーで大きな話題となり、業界は困惑している。
Forevermarkはオンライン販売でのオムニチャンネル戦略を発表。
周大福の会計年度の売上高は75億ドルで15%増、利益は5.36憶ドルとなり33%増加した。

◆インド:5月の夏休みが終わり、ディーラーがラスベガスから戻ってきているが、取引はスロー。
研磨量は安定しており、研磨石の在庫量が増加。
GIA dossier需要は堅調、メレーはやや弱い。
研磨業者はタイトな利益率を懸念している。

◆香港:ダイヤモンド取引は静か。
サプライヤーは6月の香港ショーに向け準備を進めている。
香港と中国本土の小売環境が改善。
周大福は中産階級やミレニアル世代の増加、都市化が進むことにより消費者の嗜好が変化することを指摘している。

◆RapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2) 、ポインター価格わずかに上昇。
ベストプライスは先週同様大きな変化無し。
平均価格は0.3ctが2.5%、0.5ctが2.4%、0.7ctが1.3%とポインター価格がわずかに上昇。

Rapaport Diamonds.netより、一部抜粋
提供:潟lットジャパン https://www.net-japan.co.jp/market/2018/06/post_213.html
2018/06/05
De Beers、合成ダイヤを用いたジュエリー発売

【6月5日】
◆ディーラー取引と価格は安定している。
De Beersは、低価格帯の合成ダイヤを用いたジュエリーの販売を始めると発表。
ファンシーシェイプはオーバルが人気でペアー、クッションも良好、マーキース、プリンセスは弱い。
供給が限られていることから、良質の6-10ctのオーバル、ペアー、エメラルド カットに安定した需要が見られる。
東アジアの消費者は、手頃な価格のファンシーシェイプを探しており需要が堅調。
カットの悪いファンシーシェイプは、大幅値引きでも販売が難しい状況。

◆インド:多くのディーラーがLas Vegasショーのため渡米、
一部ディーラーはいまだに休暇中のためムンバイでの取引は静か。
市場では外国人バイヤーの姿はわずか。
現地のディーラーは、不安定なルピー対ドル為替レートに懸念を抱いている。
Nirav Modi詐欺事件以降、銀行融資が制限されておりダイヤ業者の資金繰りが悪化。

◆香港:研磨石市場は閑散期のため小康状態。
0.30-1.99ct、H-J、VS1-SI2 RapSpec A2+ダイヤモンドの需要が安定している。
消費者の低価格志向に伴い、ファンシーシェイプへの関心が高まっている。
小売売上高は、地元消費者の購買意欲向上と中国人観光客の回帰により増加。

◆RapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2) 、ポインター価格やや上昇。
ベストプライスは大きな変化無し。
平均価格は0.3ctが3.3%、0.5ctが2.8%、0.7ctが1.2%とポインター価格がやや上昇。

Rapaport Diamonds.netより、一部抜粋
提供:潟lットジャパン https://www.net-japan.co.jp/market/2018/06/de_beers_332.html
2018/05/29
銀行のダイヤモンド業界離れ加速

【5月29日】
◆ラスベガスショーを前に市場心理が改善。
サプライヤーは、値下げ圧力下も研磨石の価格を維持している。
Tiffany & Co.の第1四半期の売上は10憶ドルと9%増加、利益は1.42億ドルと53%増加した。
銀行の融資引締めが懸念される中、原石の取引は堅調。
ABN Amroはダイヤモンドへの貸付を減らし、米国とドバイの支店を閉鎖する予定。

◆インド:一部のディーラーは休暇中であり、市場は静か。
大手サイトホルダーは、JCKショーでブランドの強化を図ることが予想される。
あらゆるサイズでSIの需要が高い。
サプライヤーは、2018年のホリデーシーズンに向け第3四半期での商品不足を予想しており、
現行の研磨量を維持している。原石需要は堅調。

◆香港:研磨石の受注が減少する中、ディーラーは6月の市場活性化に期待。
0.30-0.40ct需要が堅調。0.50-1ct、D-H、VS-SIの売上良好。
バイヤーは消費者の少ない予算に対応するため、カラー・クラリティが低い商品に移行している。
地元住民や観光客へのジュエリー販売が好調。

◆RapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2) 4/23-5/23、ポインター価格上昇一服。
ベストプライスは0.3ctが-0.5%、1.0ctと3.0ctが-0.6%とわずかに下落、他はやや上昇。
平均価格は0.3ctが0.3%、0.5ctが1.3%、0.7ctが0.5%とポインターがやや上昇、1ct以上はわずかに下落。

Rapaport Diamonds.netより、一部抜粋
提供:潟lットジャパン https://www.net-japan.co.jp/market/2018/05/post_212.html
2018/05/22
5月の取引低迷、値下げ圧力高まる

【5月22日】
◆ディーラーは、5月の取引が低迷しているにもかかわらず、ラスベガスショーを前に楽観的。
2018年の見通しは、2017年より明るい。
De BeersとAlrosaサイトでの原石価格は底堅い。
Alrosaの第一四半期の売上高は、15億ドルとなり14%増加、利益は5.33億ドルで40%増加した。

◆インド:研磨石市場は、夏休み中のため静か。
ムンバイの外国人バイヤーは少数。
取引低迷により値下げ圧力高まる。
0.50-1ct、G-J、SIの売上良好。
スター、メレの需要鈍化。
研磨業者は原石市場の安定を背景に、一定の研磨量を維持している。

◆香港:ディーラー市場は閑散期のため鈍化。
6/21-24開催の香港ショーに、市場改善が期待されている。
0.30ct及び1ct、D-H、VS-SIに安定した需要がある。
0.40-0.99ct需要鈍化、バイヤーは大幅値引きを要求。
3ct以上の大粒石の動きが鈍い。

◆RapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2) 4/16-5/16、ポインターの平均価格続伸。
ベストプライスは3.0ctの-0.1%を除きすべて上昇。
平均価格は0.3ctが+7.5%、0.5ctが+5.2%、0.7ctが+2.5%と続伸、他1.0ctと1.5ctがわずかに上昇、2.0ctと3.0ctがやや下落。

Rapaport Diamonds.netより、一部抜粋
提供:潟lットジャパン https://www.net-japan.co.jp/market/2018/05/5.html
2018/05/15
インド企業倒産の噂に不安募る

【5月15日】
◆ディーラーはラスベガスショーの準備を進めている。
取引鈍化に伴い、研磨石の在庫量が増加。
研磨石の価格は堅調だが、バイヤーは支払条件の緩和やより多くの商品委託を求めている。
中国の第1四半期の金、銀、宝飾品の売上が117憶ドルとなり8%増加、消費者マインドが改善している。

◆インド:様々な倒産の噂が流れ、不安が募っている。
ムンバイの外国人バイヤーは少数。
全てのカテゴリーでGIA dossier需要が堅調。
一部、0.50ct Iクラスへの関心が高まっている。
スターとメレ需要が鈍化。
原石取引は良好だが、研磨工場の生産量は減少。

◆香港:ディーラー市場は静か。
中国ではより低いカラーグレードの商品に移行している。
一部のバイヤーは良質なSIが品薄のためVSにシフトしている。
1ct、G-H、VS-SIの需要高まる。
小売は改善しているものの、地元の宝飾業者は、低価格帯の商品を扱う通販業者との競争に晒されており、差別化を図るためオーダーメイドの製品に転換している。
ファンシーカラーとファンシーシェイプは、ラウンドの無色のダイヤモンドより利益率が高い。

◆RapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2) 、ポインターの平均価格上昇。
ベストプライスは0.3ct、1.5ctがわずかに下落、他はわずかに上昇。
平均価格は0.3ctが+5.5%、0.5ctが+3.5%、0.7ctが+2.0%とポインターが上昇、1.0と1.5ctが+0.6%、3.0ctが+0.5%とわずかに上昇、2.0ctのみ-0.2%と下落。

Rapaport Diamonds.netより、一部抜粋
提供:潟lットジャパン https://www.net-japan.co.jp/market/2018/05/post_211.html
2018/05/08
原石取引安定、プレミアム4%ダウン

【5月8日】
◆ベルギーとインドのディーラーは、メーデーから長めの休暇を取っており取引はスロー。
香港での休暇中の宝飾品売上は、観光客の消費意欲によるところが大きい。
研磨石の価格が安定。
4月のRapNet Diamond Index(RAPI™)に大きな変化は見られない。
米国と中国の小売市場は上向き。

◆インド:週末を挟む長い休暇と春休みのため研磨石市場はスロー。
工場の生産量は季節的に低い。
銀行の融資引締めによる資金繰り悪化が懸念材料。
国内のバイヤーは、ルピーが1月1日以来INR1/$66.67と5%下落、コスト上昇に伴い仕入れを控えている。
原石は、二次卸の段階でプレミアム価格が4%ダウンし取引が安定している。

◆香港:ディーラー間取引が低迷する中、楽観論は薄れている。
取引はより低グレードのカラーにシフトしている。
5月1日の祝日の売り上げがプラスとなり、その後宝飾品の小売が回復。
0.30-0.60ct、J-M、VS-SIレンジの売れ行き良好。
宝飾品、時計、高額贈答品の3月の売上高が23%上昇。

◆RapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2) 、0.3ctの平均価格下落。
ベストプライスは0.5ct、1.5ct、3.0ctがやや上昇、0.3ct、0.7ct、1.0ct、2.0ctがわずかに下落。
平均価格は0.3ctが-3.2%、0.5ctが-0.8%、1ctが-0.7%、3.0ctが-0.3%と下落、0.7ct、1.5ct、2.0ctはわずかに上昇。

Rapaport Diamonds.netより、一部抜粋
提供:潟lットジャパン https://www.net-japan.co.jp/market/2018/05/4.html
2018/05/01
市場は季節的に静か、香港での宝飾品小売改善

【5月1日】
◆ダイヤモンド市場は季節的に静か。
研磨石の価格は安全しているものの、利益率は4月の原石価格引上げ後圧迫されている。
研磨石の取引は、原石の研磨よりも収益性が高い。
米国の宝飾品部門は、第1四半期に343社が事業を中止しており縮小。

◆インド: Bharat Diamond Week開幕後も取引はスロー。
外国のバイヤーがイベントに参加したが、現地のディーラーからの反応は弱い。
多くの業者は夏休み期間中、休暇を取る予定。
0.30-0.50ctのGIA dossier、1-1.50 ct., G-J, VS-SI需要が堅調。
業界の代表は資金繰りの懸念が残っているため、銀行との会合を計画。

◆香港:市場は夏の閑散期が始まり鈍化。
部分的な品薄感と一部の需要に支えられ価格は安定している。
1ct、G-H、VS-SI、RapSpec A2+ (3EX、蛍光無し) の受注が堅調。
0.30-0.40ct、G-H、VS-SIの販売が良好。
中国での金の販売と観光客の購買増加が、宝飾品の小売を牽引。
六福珠寶の第4四半期の同店舗売上が16%増加。

◆RapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2) は小康状態。
ベストプライスは0.3ct、0.5ct、1.5ct、3.0ctがやや上昇、0.7ct、1.0ct、2.0ctがわずかに下落。
平均価格は0.3ctが-0.4%、3.0ctが-0.9%と下落、他はわずかに上昇。

Rapaport Diamonds.netより、一部抜粋
提供:潟lットジャパン https://www.net-japan.co.jp/market/2018/05/post_210.html
2018/04/24
原石価格上昇、ダイヤ取引鈍化

【4月24日】
◆4月、ダイヤ取引鈍化。
De Beersサイト(売上5.2億ドル)において原石の平均価格が1〜2%上昇、研磨業者は利益率圧迫を懸念。
銀行によるダイヤモンド融資への再調査は、インド企業の資金繰りを圧迫。
De Beersは南アフリカ選鉱センターへの供給を増加している。
ラスベガスショーを前に米国需要への期待上昇。
Chow Tai Fook の第4四半期の売上高は中国で13%増加、香港とマカオで11%増加した。

◆インド:サプライヤーは資金繰りに懸念が残るものの価格を維持しているため取引はわずか。
Bharat Diamond Week(4/23〜25)期間中、市場活性化への期待高まる。
小規模な研磨業者は学校の夏季休暇に合わせて一時休業予定。

◆香港:研磨石市場は安定しているが、季節柄スロー。
0.30〜0.50ct、I-M、VS-SI商品の在庫量豊富。
2018年、中国人観光客の支出が改善。
主要宝飾店は売場を拡大、eコマースの成長を見込む。

◆RapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2) 、平均価格の下落率高まる。
ベストプライスは0.3ct、0.5ct、0.7ct、1.0ctがやや上昇、1.5ct、2.0ct、3.0ctがやや下落。
平均価格は0.3ctが-5.5%、0.5ctが-2.7%、1.0ctが-0.6%、1.5ctが-0.7%と下落、2.0ct変わらず、3.0ctがわずかに上昇。

Rapaport Diamonds.netより、一部抜粋
提供:潟lットジャパン https://www.net-japan.co.jp/market/2018/04/post_209.html
2018/04/17
「銀行融資引締めによりダイヤ価格下落の可能性」

【4月17日】
◆米中貿易戦争が起きると人民元の切下げにより中国国内でのダイヤ価格が上昇するとの懸念から、中国人ディーラーは仕入れを強化している。

◆インド:米国とアジアのバイヤーが市場を牽引。
0.30-0.60ctと1ct、J-M、I1-I2需要が堅調。
大きな与信枠を持つ研磨業者は、銀行の厳しい監視に直面しており、在庫調整のため価格を下げる可能性がある。
Bharat Diamond Week(4月23日〜25日)に取引が改善すると期待されている。

◆香港:先月の香港ショー以降、取引はやや鈍化しているが一年前よりは良好。
GIA Dossier付商品の動きが良い。
2-3ctのI-Mなどローカラー商品の受注が安定している。
観光客の消費増大及び雇用の改善は市場心理を牽引する。
中国元の下落は観光客の消費減少につながる。

◆RapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2) 、平均価格やや下落。
ベストプライスは0.3ct、0.5ct、0.7ct、1.0ctがやや上昇、1.5ct変わらず、2.0ct、3.0ctがやや下落。
平均価格は0.3ctが-2.4%、0.5ctが-0.8%、1.0ctが-0.1%、1.5ctが-0.4%と下落、0.7ct、2.0ct、3.0ctがやや上昇。

Rapaport Diamonds.netより、一部抜粋
提供:潟lットジャパン https://www.net-japan.co.jp/market/2018/04/post_208.html
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