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10/05(Wed) 東アジアで取引されているアメシストの25%は合成
天然・合成アメシストの鑑別

《CGL通信》 アメシストは2月の誕生石で、鉱物としても地殻上で長石に次いで多く産出する石英である。アメシストの主な産地はブラジル、ザンビア、ロシア、タンザニア及びナミビアなどである。合成アメシストは1970年代から、オートクレープを用いた熱水法で合成しており、ロシア、中国などで量産されている。特に1990年代に入って、旧ソ連が崩壊し、市場経済が発達するにつれ、ロシアの結晶育成技術が輸出用のジュエリー製造に向けられるようになってからは、大量供給に伴い合成アメシストの価格が急落した。更に、中国製との競合の結果、その価格はコランダムのベルヌイ製品並みにまで下落した。
宝石業界では、このような合成アメシストが天然アメシストの原産地において混入され、鑑別されないまま商品として流通する危険性が懸念され続けている。報告によれば、市場におけるアメシストの半分は合成であるとし、東アジアで取引されているアメシストの25%は合成のアメシストであるとしている。またヨーロッパのある鑑別ラボでは、1年間に持ち込まれた水晶類の70%が合成であったと報告している。このように「合成と気づかずに天然として売られている」というアメシストに対して、昨今の情報公開や消費者利益の観点からも天然・合成アメシストの鑑別に関する重要性は高まっている。
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10/05(Wed) 従来の濃度を比較するものに比べて判別分析を用いた手法が有力
LA-ICP-MSによる微量元素の分析結果

《CGL通信》 中宝研リサーチ室で用いたサンプルは、天然アメシスト50点、合成アメシスト49点である。天然アメシスト50点の中で、産地が既知のサンプルは、ブラジル産10点、ザンビアさん6点、日本産2点、ニュージーランド産1点、また合成アメシストは日本製5点、ロシア製4点を含め、ブラジルや国内市場で流通している市場性が高いサンプルを用いた。サンプルは全てファセットカットされており、ブラジル産天然アメシスト5点、ザンビア産天然アメシスト6点については、LA-ICP-MSで5点ずつLA-ICP-MSで分析を行い、そのほかのサンプルについて2点ずつ分析を行った。
天然アメシスト、合成アメシストについて、LA-ICP-MSによる微量元素の分析を行い、両者の鑑別法について検討した結果、従来の濃度を比較するものに比べて判別分析を用いた手法が有力であることが判った。またブラジル産、ザンビア産の天然アメシストを分別することにも判別分析は有効であった。宝石分野において判別分析を用いた研究例はまだ少なく、これから様々な問題を解決する手法として期待されている。
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04/01(Fri) コランダム系加熱の検出限界について
ルビー、サファイア等のコランダムは通常色の改善を目的とした加熱が行われています

ルビー、サファイア等のコランダムは通常色の改善を目的とした加熱が行われています。
加熱の温度は、淡色化あるいは濃色化等の目的に応じて異なりますが、一般的には1400℃
〜1700℃、時にはそれ以上の高温に曝されています。これらの加熱の検出には、宝石顕微鏡による詳細な内部特徴の観察、紫外・可視分光分析、FTIRによる赤外分光分析が必須です。さらに必要な場合には蛍光X線分析、ラマン分光分析およびレーザー・トモグラフィによる観察等が行われ、検査時点でのノウハウとこれらデータを総合して判断されます。
コランダムは地質学的な産出状況において異なりますが、通常800℃〜1200℃で生成す
ると考えられており、自然界において本来この程度の熱履歴を有しています。
この分析報告書においては上述の各種分析を世界水準で行い、加熱の検出を行っています。
しかしながら、生成温度以下の加熱等、検出不可能あるいは特別な条件下でのみ可能となるケースがあります。したがって、加熱の痕跡が検出できない場合においても、必ずしも
非加熱を保証するものではありません。
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01/15(Wed) グレーディング・レポート(鑑定書)と鑑別書の違いについて
は大きく分けて下記の3種類が挙げられます

ユーザーの方から『鑑定書と鑑別書は何が違うのですか?』という質問をよく頂きます。
宝飾品販売店やネットで目にするものとしては大きく分けて下記の3種類が挙げられます。
(1)グレーディング・レポート(鑑定書)
(2)鑑別書
(3)ソーティングメモ
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01/15(Wed) グレーデリングレポート(鑑別書)
4C(カラー、クラリティ、カット、カラット)をグレーディングした結果を記載

『鑑定』という言葉からは、一般的に訴訟法上の鑑定、美術品の鑑定、そして不動産等の評価を行う経済取引上の鑑定が思い浮かべられます。このような一般的な意味合いで捉えて考えた場合に、どうしても金額を査定するイメージになってしまう事から、日本の宝石検査機関では出来るだけ『鑑定』と呼ぶのを避け、英語のまま『グレーディング』(等級付け)と呼ぶようにしています。
グレーディング・レポートはダイヤモンドのみに用いられるレポートで、正しくは『ダイヤモンド・グレーディング・レポート』と呼ばれ、天然ダイヤモンドを対象に4C(カラー、クラリティ、カット、カラット)をグレーディングした結果を記載しています。
ダイヤモンドのグレーディングは、ダイヤ全体の観察や詳細なプロポーション測定が必要ですので、必ず枠に留まっていないルース(裸石)の状態で検査を行う必要があります。グレーディング・レポートに貼付されるダイヤモンドの写真は、ルースの状態だけでなく、宝飾品に加工された状態での写真が貼付されることもありますが、両者ともルースの状態でグレーディングされています。
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01/15(Wed) 鑑別書とは
『その物が何なのか?』の検査を行いその結果を記載したレポート

鑑別書は全ての宝石に対して発行されるレポートです。簡単に言ってしまえば『その物が何なのか?』の検査を行いその結果を記載したレポートになります。
例えば、赤色の石の検査を依頼された場合、その赤色石が『ルビー』なのか『ガーネット』か『ガラス』なのか等を科学的に分析します。仮に『ルビー』だった場合、その『ルビー』が自然界で形成された『天然ルビー』なのか、それとも人間が造った『合成ルビー』なのかを調べます。もし、『天然ルビー』という結果を得られたとしたら、次は何らかの人為的な処理が施されているか否かまで調べ、その結果を鑑別書に記載します。
鑑別書に記載される結果は、以下の3項目で表わされます。
(1)鉱物名 または生物学上の呼称およびその起源 (2)宝石名 または変種名 (3)開示コメント人為的に処理が加えられている場合にその内容を明記
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01/15(Wed) ソーティング・メモは2種類
双方ともにそれぞれの検査の内容はグレーディング・レポートや鑑別書と変わりありません

中央宝石研究所で発行しているソーティング・メモは2種類存在します。
1つはダイヤモンドのグレーディングを行い、その4C結果のみを記したダイヤモンド・ソーティング・メモ。もう1つは宝石ソーティング・メモと呼ばれる鑑別のソーティング・メモになります。
双方ともにそれぞれの検査の内容はグレーディング・レポートや鑑別書と変わりありませんが、異なるのはどちらも結果のみを記載したメモでグレーディング・レポートや鑑別書を発行する前の段階であるという点です。
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01/15(Wed) ダイヤモンドの発色要因についてT
実際はイエロー、グリーン、ブルー、ピンク等色々な色調のダイヤモンドが存在します

ダイヤモンドというと一般的に無色透明な石を想像すると思いますが、実際はイエロー、グリーン、ブルー、ピンク等色々な色調のダイヤモンドが存在します。以前、お客様よりダイヤモンドの色の原因について質問を受けましたので、説明をしたいと思います。ダイヤモンドの結晶構造は、1個の炭素原子を中心に4個の炭素原子がちょうど正四面体の頂点にくるような配置をした単位の繰り返しによって結晶が形成されています(図1) 。
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01/15(Wed) ダイヤモンドの発色要因についてU
青色の光だけが結晶を通過するため、その結晶は青く見えます

隣接する炭素原子同士は、結びつくために必要な電子を双方の原子が共有することで結合しています(共有結合)。それは模式的に二次元的に表すと図2(結晶格子)で示すようになり、各炭素原子がそれぞれ4本の結合の「手」を使って隣の炭素原子と結合しているように表わされます。このように炭素原子が正確に配列した結晶では、白色光線を構成する一部の波長(色)だけが吸収されることはないため、ダイヤモンドは無色です。
ダイヤモンドはほぼ純粋な炭素の結晶ですが、実際には不純物として窒素、水素、ホウ素等の元素が結晶格子に入り込んだり、結晶格子中に炭素原子の抜けた孔(空孔)を残していたり、結晶格子が外的圧力で歪んでいることもあります。ダイヤモンドに色がついて見えるのは、これらの欠陥が結晶格子中に存在すると、白色光のうち特定の波長をもった光だけが結晶を通過して私たちの目に届き、その結果、色が付いて見えます。例えば、ある欠陥によって赤色部と緑色部の光が吸収されると、青色の光だけが結晶を通過するため、その結晶は青く見えます。(図2)
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01/15(Wed) ダイヤモンドの蛍光について
なし加熱前

ダイヤモンドは、ほぼ純粋な炭素の結晶体ですが、ごく僅かな不純物として窒素が含まれます。
不純物の窒素を含むダイヤモンドにX線や紫外線があたると、X線や紫外線は目に見える光に変換されて放出されます。
この現象を蛍光現象と呼び、光を蛍光と呼びます。それぞれのダイヤモンドには構造的に違いがある事から、それぞれ異なる蛍光性を持っています。即ち、人間の性格と同じように固有の特徴(人間に置き換えれば個性)になります。ダイヤモンドの蛍光は、発光色の強弱により、None(無)、Faint(弱)、Medium(中)、Strong(強)、Very Strong(極強)の5段階に分類し表示されます。一般的にブルーの蛍光が多くを占めていますが、その他の色調では、イエロー、イエローイッシュグリーン、レッド、オレンジ、ピンクと様々です。蛍光の発色性の違いは不純物の種類や、欠陥の形成状態により変化するものだと考えられています。
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