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隠れ家のような地下室で小さな小さな展示会も

春夏秋冬、日本への憧憬を新作で表現    
 
 今年1月、新作展「日本への憧憬 春夏秋冬inイスタンブール」を明治記念館で開催した松井久子さん。10年以上にわたってイスタンブールという東西文明融合の地からインスピレーションを得てデザイン活動を展開、作品を発表してきた松井さんだが、今回の新作はそうした時間の中で芽生えた“日本への憧憬”をジュエリーに昇華、美しい風景や花々を意識したデザインで表現している。
 「海外に出てみてはじめてわかる日本のすばらしさってありますよね。ワビ・サビといった独自の文化やさまざまな情景、とくに私は長崎の出身ですが、子供の頃に見たいろいろな、そして小さなシーンまでが思い浮かんでくるんです。そうしたひとつひとつを今回の新作ではテーマとしました」と松井さん。
 春、夏、秋、冬。それぞれの季節感をカラーストーンによるグラデーションなどで巧みに表現。新たに展開しているシリーズ「For You」においても、カジュアル&エレガンス、そしてスタイリッシュなデザインが注目を集め、人気となっていた。


松 井 久 子 さん
10年以上にわたり、トルコ・イスタンブールに魅せられ、イスタンブールから発信するデザインの新作ジュエリーを発表している。2003年の“日本におけるトルコ年”には大使館後援のもと、記念作はもとより、トルコのジュエリー企業とのタイアップで初のトルコメイクのジュエリーを発表した。
彫金講師、企業デザイナーを経てコレクションを国内外に展開し、1993年にはデビアス主催のダイヤモンドデザインコンテストでグランプリを受賞。
その他受賞歴多数。ビエンナーレなど海外のジュエリーショーやアート展にも数多く出品し、高い評価を得ている。
(社)日本ジュウリーデザイナー協会会員
(社)日本ジュエリー協会会員

<写真左から>
「桜舞う」

桜の花びらが舞う様を3色のカラーゴールドで華やかにデザインしたジュエリー

「日本への憧憬”わび“”さび“」
イスタンブールに咲く紫色のモクレンを漆黒で表現したジュエリー

「草花ロマン」
大自然の中、四季折々に咲く草花を優美に表現した作品
 

 東京四谷にあるヒコジュエリー本社の地下1階。これまで“未公開”だったこのスペースには、松井さんお気に入りの家具やさまざまなガラス製品、置物などが並べられている。ジュエリーのみならず、あらゆる造形に興味があるという松井さんが海外各地で見つけてきた調度品に囲まれていて、隠れ家的なムードが漂う。
 「ここで小さな小さな展示会をしたいなと思っているんです。個展の日にスケジュールが合わなくて来られない遠方の方などもいらっしゃるので、そうした時などにゆっくりお茶でも飲みながら私のジュエリーの世界を感じていただける、そんなスペースにできたらいいなと。またここから歩いて2〜3分のところにあるオテル・ドゥ・ミクニ本店でお食事もできますし」


明治記念館で開かれた新作発表会で。


ユーザーフェアや新作発表会などとは一味違う松井さんの世界が、今後ここでは楽しめそうだ。 カメラが入ったのも今回が初めてというその部屋で、ジュエリーデザイナーとしてのこれからの方向性を松井さんが語ってくれた。
 「イスタンブール発のデザイン活動を10年以上行ってきて、ソルマズウナイドゥントルコ大使をはじめ多くの方と交流を持つことができ、2003年には“日本におけるトルコ年”ということで大きなイベントもありました。トルコ、そしてイスタンブールとの関わりは今後ももちろん続けていきますが、いま頭の中にはもうひとつ“スペイン”という国があるんです」。
 「イスタンブールが万華鏡のような美しさにあふれた街ならば、スペインは情熱の国。そこで自分の新しい一面を見つけてみたい。いつも目標や夢を持っていたいんですよ。夢があればそれがまた力になりますからね」。

 


本社地下にあるギャラリーには松井さんお気に入りの家具や置物などが数多く揃っている。

●問い合わせ
(株)ヒコジュエリーデザインアート
東京都新宿区四谷1-7第3鹿倉ビル6F 
TEL.03-5312-1170
(担当・木村、佐藤)

         アトリエ   ドゥ  ビジュー  クゥ
本社ギャラリー Atlier des bijoux 「Coo」
TEL.03-3341-5400

http://www.hikojewelry.co.jp