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DTC独特の技術で刻印された
「Forever Mark」を入れた天然ダイヤモンド。

DTCの日本代表であるディビット・W・ラドリン社長に「2006年度のダイヤモンド戦略について聞いてみました。
今年も、年間20%近い伸びを示しているトリロジーを核にした様々なキャンペーンを展開するそうです。それに加え、進化する「合成ダイヤモンド」との区別をする為に、今年からダイヤモンドに「Forever Mark」を入れて、「安心してダイヤモンドを買ってもらえる環境を作りたい」。これは、「業界のためになる導入です」と言い切っていました。「今年こそダイヤモンドを売るチャンスです。ダイヤモンドでのリターンは大きくなるはず」というラドリン社長が強調したのは「売る側の情報開示をしっかりしないと信頼を失います」と言う事でした。

天然と合成ダイヤモンドの差別化戦略
(マニファクチャード・ダイヤモンド)

Q
「Forever Mark」 導入について
 

 2003年の9月から香港をテストマーケットにして展開していた「Forever Mark」でしたが、昨年の4月までの成果をみて、導入する時期に来たとして、今年から日本を含むインド、中国、ペルシャ湾岸諸国でDTCのサイトホルダーを通じて販売されるダイヤモンドに、この「Forever Mark」を付けることにしました。

Q日本ではどのような形の導入になるのですか?
 日本の場合、ダイヤモンド需要の多いブライダルマーケット用のダイヤモンドを中心とした0・3カラット以上のサイズの石から「Forever Mark」を入れます。
 DTCがサイトホルダーに売ったダイヤモンド原石をカットした後、DTCのロンドンにある「メイディンヘッド」に研磨済みダイヤモンドを戻して「Forever Mark」を入れます。「プラズマエッジング」というDTC独特の技術で刻印します。ただ、品質は何でもいいから入れるというのではありません。ピケ石に入れるとインクルージョンが目立って逆効果になります。

Qその作業にはかなりのコストがかかるのでは
 確かにコストアップになります。まずは、マークをつける前に各種の検査をしなければなりません。
このダイヤモンドがDTCから販売された石であるかどうか、ダイヤモンドの動きをトラッキングしなければなりません。その為には大きな石から小さな石まで、1個単位でダイヤモンドの流通管理が必要となります。
 いわゆる「トレサビリティ」(ダイヤモンド原石の誕生から流通に係わったバックトラッキングシステム)が必要となってきます。
 DTCでは、安定性を持たせコンスタントに供給するためのシステムとして、各鉱山から買い入れたダイヤモンドをバランス良く分けてサイトホルダーに売る仕組みとなっています。このシステムは、DTCが永年培った優れたシステムです。

Q何故今の導入になるのですか?
 ダイヤモンド産業にとってHPHTやトリートメント、製造石(合成ダイヤモンド)の出現は大変な問題です。
 業界全体が情報開示をしなければならないことですが、メーカーはじめ各販売店が正確な情報を伝えることにより消費者から信頼を得られることになります。
 その為にも“安心して買えるダイヤモンド”にするためにこの「Forever Mark」は必要になります。業界のためになる導入です。

Q進化する「合成ダイヤモンド」との区別は
「天然と合成ダイヤモンドの違い」を学ぶ
 いくら進化している合成ダイヤモンドでもDTCの研究センターが開発した「ダイヤモンド・シュア」(約百万円)という鑑別機材を使うと98%の判別が出来ます。あとの判別できない2%は、その上の機材「ダイヤモンドビュアー」(約6百万円)を使用すれば百パーセント鑑別可能です。扱い方は難しいですが、調べる仕組みが出来れば問題は解決です。進化する製造石を扱うという事は、このぐらいの出費を覚悟しなければならないということです。

Q0・3ct以下のダイヤモンドの見分け方
 DTCサイトホルダーは、処理されていない完全な天然ダイヤモンド以外を販売するには、必ず情報開示することが条件になっています。
 ただ販売店の場合は、安いからといって仕入れたダイヤモンドが合成であることが分かった場合、信頼を失います。これは大きな損失です。だからこれからは、信頼できるメーカーから仕入れることが一番です。これは、ダイヤモンド業界だけではなく、どの産業でも同じ事です。「安物買いの銭失い」をしないことです。何よりも信頼関係が大切な時代になっていますから。




DTC日本代表 ディビット・W・ラドリン社長


インタビュアー 本サイト・藤井正義代表取締役


「ダイヤモンドシュア」で98%判別可能


《合成ダイヤモンドのサンプル画像》
最新の鑑別器材で分析された蛍光イメージです。
天然のダイヤモンドの特徴である年輪の
模様を見ることが出来ます。


Q合成ダイヤモンドは “売れない”
 香港の一流デパートで合成ダイヤモンドを販売した結果、1個も売れませんでした。店員の話を総合しますと「値段が結構高く、それくらい出すなら天然ダイヤモンドのほうがいい」という結論に達したということです。
 ただ合成ダイヤモンドを生産する企業でも真面目に情報開示して販売するメーカーはあります。その2社のメーカーは、合成石であることを明示したマークを入れて販売するそうです。

Q2006年度のDTC戦略 トリロジーを核にした様々なキャンペーンを展開
 今年もトリロジーをメインに展開します。
トリロジーと3ストーン市場は、昨年の10月、前年対比で28%アップしており、1年間では約20%近い伸びを示しています。マーケットシェアとしても15%、千6百億円を占めており、調査結果でも女性の10人にひとりしか持ってないという非常に高いポテンシャルを持っています。
 商品的にも3ストーンは、カラー、シェイプなどデザインバリエーションも多くなり、販売単価が高くなっています。1千万円を越える商品が売れるようになって来ました。
 一番心配なのは、3ストーンにユーザーが飽きる前に、流通させる業者が飽きることです。6年前に導入したアメリカ市場では未だに売れています。
 二番目が「Forever Mark」の導入です。安心してダイヤモンドが売れる市場を作っていきます。
 次が「ダイヤモンドライン」、それとサイトホルダーが提案する「マーケティング・プログラム」の実施でしょう。
 例えば、プルチェニックの「エスカーダ」や、オーバーシーズダイヤモンドが展開する「Isee2(アイ・シー・ツー)」、エステールの「サトゥバァ」、柏圭の「ブラウンダイヤモンド」のように、ユーザーにとってダイヤモンド業界が華やかで面白い産業であることを印象付けることが大切です。
 それに加え、スーパーブランドなどファッション業界がダイヤモンド業界に参入、スケールの大きなイベントやPRをすることにより、業界全体に大きな刺激を与え、ますます発展する産業となるでしょう。

QDTCのダイヤモンド鉱山への投資が減っているのでは
 90年代に目覚しい発展を遂げたのが「ボツワナ」です。毎年平均9%の伸びを示しています。今年の5月か6月にボツワナで大きなイベントを行う予定です。そのほかロシア、カナダ、アンゴラなど鉱山への投資が進められています。
 特にインド、中国、アフリカへの投資は多くなるでしょう。コストはかかりますが、それなりの需要が見込まれます。

Q日本市場への期待
 まだ最も大きなポテンシャルを持っている市場です。ここ2年間で2〜3%づつ伸びており、経済が良くなってきたので、今期は5%を越えてもおかしくない状況になっています。
「経済が悪いからダイヤモンドが売れない」という考えを捨てて下さい。現にトリロジーが平均20%前後伸びているのです。今こそダイヤモンドを売るチャンスです。ダイヤモンドでのリターンは大きくなるはずです。今年こそ本物のダイヤモンドブランドが育つ年だと思います。
人類が生まれ、今までに磨いたダイヤモンドは、大型バス1台にしか満たないことを知ってください。“ダイヤモンドは地球の宝物”です。ダイヤモンドを欲しがらない女性はいないのです。