タージェエンタープライズ
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■ 小川 和郎
  タージェエンタープライズ

国立近代美術館(ムンバイ)の館長と小川氏


ジュエリーによる新たな分野の開拓を目指す
ムンバイの国立美術館で
Wings of Loveを展示
第2の故郷・インドで
さまざまな可能性に挑戦

 小川氏がデザイン・制作するジュエリーは、世界各国の文化や伝統を反映させたものであり、ジュエリーを通じ多くの交流を生み出している。これまで、ヨーロッパ、アフリカ、エジプト、インド、オーストラリア、中国、そして日本など、様々な国をテーマにした作品を発表してきたが、中でも、ジュエリーデザイナーとしての新たな道を歩むきっかけとなった「インド」と氏の関係は、非常に深い。

 今、インドは、中国と並んでジュエリーマーケットとして、世界が注目している。インターナショナルブランドが次々に参入する昨今、宝石大国として比類なき歴史を誇るインドでオリジナルブランドのデザイナーとしての確固たる地位を築くのは容易なことではない。その中で小川氏はムンバイ最大の宝石商トリボヴァンダス・ビムジ・ザベリのチーフデザイナーとして、インド全国でのブランド「エンプレス」を発表、また、プラチナジュエリーの普及のために、プラチナ・ギルド・インターナショナルの依頼により、インド初のプラチナジュエリーのデザインはもちろんのこと、技術協力も行なった。更には、バンガロールで最も歴史ある宝石商「ガンジャム」でのブティック展開など、これまでにもインドの宝飾産業に貢献してきた。そして、昨年2004年11月には、ムンバイの高級住宅地アルタ・マウントロードの一角に念願のサロンをオープン、その活躍は更に進化している。


Wings of Love コレクション

 その小川氏のコレクション 「Wings of Love」が、今年一月、国立美術館(ムンバイ)に展示された。この展覧会は、タージュエンタープライズとバードライフ・アジアが共同して2003年から展開しているチャリティプロジェクト、“Wings of Love”の一環として特別開催されたもので、「鳥と環境」をテーマに、氏の宝飾品の他、日本の伝統芸術品が展示された。国立美術館で、宝飾品が展示されるのは初めてのこと。この企画の実現からも、インドにおける小川氏のこれまでの活動がいかに高い評価を受けているかを知ることができる。
 「Wings of Love」プロジェクトでは、これまでにイベントや、コレクションの売上げの一部を「アジア野鳥基金」に寄付しているが、今年も、5月26日に、ヒルトン東京にて、チャリティガラディナーの開催が決定している。
 今年で3回目を迎えるこの会で披露されるプレゼンテーションのテーマは、「シルクロード」。日本とインドを代表する楽器の生演奏により、言葉の壁を越えて人々の心に響き渡る音楽を軸に、ダンス、ファッション、ジュエリーなど幅広い芸術を融合させて、美しい大自然の美を表現。小川和郎氏ならではの、スケール感に満ちたステージが繰り広げられる。ガラディナーチケット売上げの40%を寄付するが、今年は、その一部を昨年末の津波による自然災害復興のためにも寄付することになっている。
 このように小川氏の活動は、ジュエリーを軸に、国際交流、文化交流などにも目を向け、「ジュエリーによる新たな分野の開拓」という文化的役割も担っている。今後、氏の第二の故郷でもある「インド」での、さまざまな可能性への挑戦が期待されている。