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香港インターナショナル・ジュエリーショー 2008

 アジアの宝飾見本市を代表する「香港インターナショナル・ジュエリーショー2008」が、08年3月4日〜8日、香港の国際見本市会場、香港コンベンション&エキシビションセンターで開催される。主催=HKTDC(香港貿易発展局)。

  今年で25回目を迎える「香港インターナショナル・ジュエリーショー2008」は、40の国と地域から出展2000社を超える国際的な宝飾の見本市として知られ、世界各国から出展社とバイヤーが訪れる。最近では世界トップ3のジュエリー・イベントとして位置づけられている。

  昨年は過去最高の2185社(海外946社)の出展と、3万1004人(海外1万7378人)のバイヤーで賑わった、年々出展社と海外からのバイヤーの数字が伸びていることから今年も更なる盛り上がりに期待されている。

  昨年の主な出展国は、ベルギー、中国本土、ドバイ、ドイツ、インド、イスラエル、イタリア、日本、韓国、マレーシア、フィリピンなどがパビリオンを形成、プラチナパビリオンに、シンガポール、スペイン、台湾、タイ、トルコ、イギリス、各企業ブースにスイス、フランス、ロシア、ブラジルなど総計41カ国から出展があった。また、日本からは、日本ジュエリー協会や日本ジュウリーデザイナーズ協会、日本真珠輸出組合なども参加しており、日本からの各企業・ジュエリーデザイナー合わせて約120社が世界に向けた商談の場として活用している。(日本は、タイ・イタリアに続いて3番目に多い国)

  主催者であるHKTDCは、トレードミッションを毎年設けており、昨年は49の国と地域から71のミッションが遂行された。このミッションは、1759社から2784人の代表者で組織され、価値ある商談・視察が行われた。




 フェア開催に伴い、「香港ジュエリーデザイン大会」を開催している。今年で9回目となるデザイン大会は、回を重ねるごとに参加者が増えると共に、出品されるデザインの質と技術が向上してきている。
  大会は、オープングループと学生グループに分かれており、入賞作品がフェア開催初日に表彰される。表彰式が終わると入賞作品は、フェア開催中会場内に展示される。大会により、若い力を養い、次世代のジュエリーデザイナーやジュエリー関係者の育成に努めている。

  同見本市において、ハイエンドジュエリーから、ダイヤモンド製品・ルース、カラーストーン、パール、デザイナーズジュエリー、または時計まで様々なスタイルの製品を見ることが出来るが、ミッションでは商談するだけでなく、「これからのジュエリーのトレンドをいち早く見つけるために視察しています」とコメントするバイヤーや担当者たちも大勢いた。

  一部になるが「ウオッチ&クロックパビリオン」も存在し、アクセサリーウオッチやギフト商品などが展示される予定だ。


  会場は、6万6154・と広く、ホール1にファインジュエリー、デザイナージュエリーギャラリーが置かれ、JJDAもここに配置される予定となっている。ホール2は、イスラエル、イタリア、タイなどのインターナショナルパビリオンで形成。グランドホールにセミ・プレシャスストーン。ホール3に日本を含むパビリオンが形成される予定となり、視察には2日・3日必要だとされている。

  ラグジュアリージュエリーのためのスペース「ル・サロン・エクストラオーディネール」、スタイリッシュでファッショナブルなジュエリーが集まる「デザイナージュエリーガレリア」、高級時計からファッションアイテムまでが揃う「ウォッチ&クロックパビリオン」、高級ダイヤモンドや色石、世界から集められた貴石コーナー「トレジャーオブネーチャー」なども注目したい。

  また開催期間中には、セミナーやイベント、パレードなどが多彩に行われるので見所は満載だ。


昨年、世界最大の鉱山会社のひとつアルロサ社(ロシア)がフェアに初登場。アルロサ社は06年に初の香港支社を構えており、07年の同フェアにおいて、オークションを開催した。トータルで約5億ドルとなる裸石などを登場させ話題となり、20社以上がオークションに参加したと、同フェアのデイリーニュースで紹介されていた。アルロサ社は、IJTにも参加するので今後の活動に目が離せない。


日本からも多くの企業、協会、団体、デザイナーが出展しており、海外のバイヤーとスムーズな商談を行える場となっている。アジアを中心に日本製の人気も高くなりつつあり、価値ある時間を過ごせると毎年参加する企業が増えている。(写真=デザイナーズジュエリーガレリアに出展したデザイナーせきかず氏のブランド「パルティーナ」)

 香港貿易発展局では、様々なカスタマーサービスを提供している。社名・製品カテゴリー・国・地域などによって特定の出展企業と商談を結ぶ「ビジネス・マッチングサービス」などでバイヤー・出展社をサポートしている。
  また、電子メールのチェックやインターネットが可能なスペースを無料で提供し、文具販売からFAX、名刺の作成などが可能なビジネスセンターも完備している。

 お問合せ=香港貿易発展局
 東京事務所=03ー5210ー5850
 大阪事務所=06ー4705ー7030