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空気が重すぎる東京生活のストレス解消法

 

 

アルプスの最高峰、標高4810メートルのモンブラン

ヨーロッパでは、8月10日前後から初秋の気配が強くなります。イーダルでは朝の最低気温が10度ぐらいで日中の気温の上がり方が弱く6月や7月と同じような気温なんです。写真はアルプスの最高峰、標高4810メートルのモンブランです。日本の富士山よりも1000メートル以上高く、ヒマラヤと同じようにアルプスも10年で3センチづつ高くなりつつあります。大昔、インド洋の南方の孤島であったイタリアの島が、大陸移動で北上をつづけ、今のスエズ運河あたりが開いた海であった時代に、そのへんを通過してさらに北上をつづけてきて、やがてヨーロッパ大陸と激突し、その激突の衝撃でヨーロッパ大陸側の大地とイタリアの島側の大地が大きくもりあがってアルプスが誕生したんだそうです。イタリアの島の北上は今でもゴシゴシ大陸を押しあげており、それでイタリアの島が北上したいエネルギーの影響でアルプスはいまでもわずかに高く盛り上がりつづけているのだそうです。

そこがアルプスの核心部分の「屋根」になっています

左側の双頭の山がモンテローザです。やっぱり、絵葉書の写真の反対側から撮ってしまったからこんなに見えるのですが、ツェルマットの街の方面から撮ったら積雪で真っ白に輝き美しく目立つ大きな双頭の高峰です。上の写真と全く同じ場所から180度、反対側を向いて撮りました。この山がマッターホルン周辺のアルプスの核心部分の山塊の中心です。モンブランより標高の低い第2位の高峰の近くにアルプスの4000メートル以上の高峰の大スターたちが集中していて、そこがアルプスの核心部分の「屋根」になっています。

一瞬の晴れ間を撮影しました

同じ場所から、北を向いて下を見下ろして撮った写真です。スゴク横着をしていたみたいですが、今回の旅ではこの瞬間しか晴れた瞬間はありませんでした。これでも早朝から、この瞬間が出現する時間を計算して、その時間に合わせ調子が上がってきたスキーを中断して撮ったんですよ。中央がマッターホルン4478bです。右端に前回にご案内したマッターホルンの子供のクラインマッターホルンの黒い小さな岩峰が見えますね。そこがスキー場へのスタート地点であり、下への帰りのケーブル駅でもある事情が写真からお分かりいただけるでしょう。

自然環境に溶けこんだ建物

私の定宿の下方、定宿とケーブル・カー駅の間にツェルマット街の住人だった女性が自分1人用の隠居場所を新築しました。このあたりは、スイスでも特別な自然保護地域ですから勝手に建物を建てるのは厳禁です。特に、高さや面積などあるサイズを越えた建物は厳禁です。けど地元の住人で、しかもさまざまな条件を満たした人物がこのように自然環境に溶けこんだ建物を建てる場合には、許可がおりるケースもあるようです。屋根に細長い自然の岩を立てているのが面白いですね。このあたりの文化でして、あちこちの家で見られます。下に見える街がツェルマット街の上部の1部分です。規模だけで見たら、せまい谷間の中の小さな街です。

アルプスは私の天国

アルプスは私の天国ですから来る時には、うれしくてうれしくて、最短距離で喜び勇んで来るのですが帰るときがタイヘンなんです。アントワープの住人だった時代には、アントワープの街の空気は夏でも重くて暗かったですからね。そこへ天国から帰るのは、生理的にモノスゴク嫌だったですよ。帰れば、美味い海の幸も待ってるんだからとか、いろいろと自分に言い聞かせても、カラダもクルマもなかなかアントワープ方向へは向かいたがらなかったです。それで仕方なしに、逆の方向へ南進してシンプロン峠でアルプスの主脈を越えて、イタリアのコモの街でイタリア料理の海の幸の昼食を食べ、そこからアントワープへの「長い長い」帰路を冷静に組み立てました。

アルザスの「蝶」

アルザスの「蝶」です。アルザスは「コウの鳥」で有名ですが、「蝶々」もスゴイですよ。
めずらしい蝶々がイッパイ飛んでいる「蝶々館」もあります。

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宝石クリエイター 「 乾 碩巳 」 記 「ヨーロッパの新宝石のガイド」 http://www.shapefree.com