販売数量を伸ばしウオッチマーケットをより活性化させるため国産時計では、セイコーやシチズンがブランドの再構築や高級化路線への取り組みを積極的に行っており、付加価値のある時計でユーザーに訴求していこうとしています。またカシオを含めて、電波時計が注目されており、今後、マーケットを活性化させるものとしてその展開に期待が高まっています。

輸入時計については、多彩な展開が行われるなか、熾烈なブランド競争が続いています。人気があり販売数量が大きいブランドとしてはオメガ、カルティエ、ロレックスが、ここ数年常に上位に挙がっています。


また、タグ・ホイヤー、グッチ、ブライトリングも安定した人気を保っており、さらに、ロンジン、フランク・ミュラー、ショパール、パテック・フィリップ、ジャガー・ルクルト、ピアジェ、そしてブルガリなども人気ブランドとして挙がってきています。


ブルガリは今回の調査で目覚しく販売が増えたブランドの一つとして挙げられました。27のブティック展開に加え、昨年後半から時計専門店でのコーナー展開も行っており、新規取扱店の拡大が好結果を生んでいるといえます。


またフランク・ミュラーはバリエーションが増加し、賛否両論はあるもののクオーツを導入したことで入荷が安定、そして、その新奇性とも言えるスタイルが販売につながっているものと思われます。


これら人気ブランドは、コンセプトがはっきりしていることはもちろんですが、それと同時に安定した入荷、しっかりしたアフターサービス、そして様々な宣伝活動などによる認知度の向上が欠かせないものとなっています。


全般的にみれば圧倒的ともいえる強さを発揮しているロレックス、オメガ、カルティエですが、この「御三家」に迫る、あるいは並ぼうとするブランドも出てきており、輸入時計の市場図には変化が生まれてきています。


トップ3が下降してきたのではなく、「ユーザーが多様な選択肢を求めている」とみるべきでしょう。



オメガ 「スピードマスター プロフェッショナル」

NASAで初めて採用され、月で
時を刻んだ唯一の時計

 



カルティエ 「ディヴァン」

ボリューム感がありながらエレガンスを
備えたクラシック ウオッチ

 



ブルガリ 「ディアゴノ プロフェッショナル
            タキメトリック クロノ」

COSC認定自動巻ムーブメントで
40時間パワーリザーブ

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