この調査は、今年の夏、全国の時計専門店・百貨店を対象に行った「ウオッチの販売動向に関するアンケート」の結果です。毎年1月と7月に行っているもので、今回で10回目を数えます。


ここ数年、日本のウオッチマーケットは「国産時計苦戦、輸入時計健闘」の状況が続いておりましたが、今年に入ってからは輸入時計の販売金額が減少した販売店が前回調査より多くなっており、数量でも同様のことが言えます。

また国産時計についても、販売数量の減少が続いており、国産、輸入を問わず厳しい状況になっています。




国産時計は「どれもこれも同じイメージ」になってしまったライセンスブランドの不調やもう一つ強く訴求できなかった状況が続いていました。今年に入ってセイコーやシチズンはブランドの再構築による高級化路線へ取り組みを見せており、販売単価アップの傾向にあります。全体としては思うように販売金額は伸びていませんが、電波時計への取り組みを強化したり新しい展開を考えているようです。


輸入時計に関しても、販売数量・金額共に昨年までよりは勢いが落ちています。また売れるブランドと売れないブランドの格差がますます厳しくなっています。

しかし輸入時計は、有名ブランドが相次いで自社ブランドの専門販売店をオープンするなど、話題としては華やかです。


Omega オメガ

Cartier カルティエ

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