新たな人気ブランドが台頭

販売量が大きい輸入ブランド

輸入時計に関し、49ブランドを記載し、販売数量が大きかったブランド(5ブランド)を挙げてもらった。
販売数量が大きかったブランドとして挙がったのは34ブランドだった。
最も多かったのは「ロレックス」で回答社の84%が挙げている。続いて「オメガ」75%、「カルティエ」53%、さらに「グッチ」「タグ・ホイヤー」がともに27%、「ロンジン」24%、「ブライトリング」20%と続いている。順位に若干の変動はあるが、挙げられたブランドは1年前の調査結果とまったく同じである。
一方、トップ5とは別に、今回著しく販売が増えたとして挙げられたのが、「フランク・ミュラー」「ショパール」「エルメス」「オフィチーネ・パネライ」「パティク・フィリップ」「バセロン・コンスタンチン」をはじめ19ブランド。1年以前の調査では目覚しく販売が増えたブランドとしてトップ5に挙がったブランドも含まれていたが、今回の調査ではトップ5には入っていないブランドのみが挙がってきた。「御三家に次ぐ新たなブランドの台頭」をうかがわせるが、これらのブランドに共通しているのが本物としての個性的なスタイルを持っていること。ほとんど画一化したモデルが揃ってしまうライセンスブランドなどが勢いを失っていくように、ユーザーに受け入れられるのは、ストーリー性があり、主張のあるスタイルでなければならない。
またこれらのブランドを挙げた販売店のほとんどは、積極的なコーナー展開や催事を行っており、売りたいブランドやモデルを強く訴求する姿勢が見て取れる。ディスカウンターに流されないブランド・モデルであることも販売店にとっては力の入れようが変わってくる。
メーカー、代理店による様々なメディアを使った広報活動も無視できない。一般向けの雑誌での時計関連記事などの取り上げ方に疑問をもつ販売店もあるが、ユーザーにとってはそれが大きな情報源の一つにもなっている。新たな人気ブランドの台頭は輸入時計マーケットの構図に変化をもたらしつつあり、その展開が今後マーケットに活力を与えることが期待される。

 




販売量が大きかったのを挙げてもらうために記載した49ブランド



 

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