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「W&J Today(時計美術宝飾新聞)」は毎月、本紙Webサイト(www.e-tkb.com/)で、テーマを絞り込んだ消費者アンケートを行なっている。6月(調査期間6月1日〜31日)は「スポーツとスポーツ時計」で、どんなスポーツをしているか、所有するスポーツウオッチの種類・購入の決め手などを聞いた。(回答者年齢13歳〜68歳、地域は北海道から九州まで全国にわたった。)


87%の人が何らかのスポーツを「やっている」

ウオーキングが37%でトップ



時の首相が毎朝、ウオーキングを行なうからではないだろうが、早朝あるいは夕刻に家の周りをジョギングする姿が目につく。静かに行なうスポーツ、激しく取り組むスポーツ、するスポーツ、観るスポーツなどスポーツ花盛りの昨今だ。
本紙W&J6月の調査では、87%の人が何らかのスポーツを「やっている」。「やっているスポーツ」(5項目。複数回答)では、@ウオーキング:37%、Aランニング:33%、Bスイミング:21%、Cサイクリング:25%、Dその他。その他では、定番ともいえるゴルフ、テニス、野球などの他、フットサルなどとともにヨガも人気だ。


「スポーツをする人」と「スポーツウオッチ」には、相関性はあるのだろうか

スポーツタイプのデザイン、スポーツ機能を備えたウオッチなど、その捉え方は様々


ところで、「スポーツをする人」と「スポーツウオッチ」には、相関性はあるのだろうか。スポーツをやっていないと答えたひとは13%だが、それらの人たちのうちスポーツウオッチを持っているのは18%だった。スポーツをやっている人(87%)でもスポーツウオッチを持っているのは35%に過ぎなかった。ややこしい数字を並べてしまったが、つまりスポーツとスポーツウオッチには特別な関係はないということだろうか。
もともと、一口にスポーツウオッチとはいうが、スポーツタイプのデザイン、スポーツ機能を備えたウオッチなど、その捉え方は様々。とすれば、この結果で相関性云々は無理があるといえるかもしれない。



スポーツウオッチ「購入の決め手」

@機能:31%、A価格:18%、Bデザイン:17%

そもそもウオッチに求めるものは何か、それによって答は当然変わってくるのだが、スポーツウオッチ「購入の決め手」(5項目。複数回答)はどこにあるのか。購入のポイントの無い(無関心?)という人もいるが、結果としては、@機能:31%、A価格:18%、Bデザイン:17%、Cブランド:7%、Dその他となった。その他では、タフさ、使いまわし、フィット感、などが挙げている。




これ見よがしのデザインは好みによって大きく評価が分かれる

スポーツウオッチは、やはり「機能重視」か?

こうしてみると、スポーツウオッチは、やはり「機能重視」という、いわば当り前の結果になる。その、当り前というか、一般的なスポーツウオッチに関する「意見」も聞いた。
機能性重視が圧倒的に多い。現在でも様々な機能が備わっているが、さらなる機能を求める声も多い。その一方で、オンタイムにも使える、普段使いのできるデザインが欲しいという要望は機能重視と同じように多い。軽量に、薄く、ゴツゴツしていなく、スマートになど、ある意味では二律背反的ともいえる要望だ。若い女性が、いかにもスポーツウオッチと思える大きで目立つものを“着こなす”姿がトレンドとなった時期があったが、今は落ち着きたいということか。
「着けていて気にならないようなもの」というのは、こうした風潮にも合致するが、一方、運動の妨げにならないものをという声にも繋がる。これ見よがしのデザインは好みによって大きく評価が変わる。


改めて「時計に欲しい機能」を聞いた

@脈拍:31%、A万歩計:31%、B健康:29%、C通話:22%


以上のような設問のあとに、改めて「時計に欲しい機能」(8項目。複数回答)を聞いた。
 @脈拍:31%、A万歩計:31%、B健康:29%、C通話:22%、Dテレビ :21%、E綺麗さ:12%、F体温計:11%、Gその他。設問の範囲では、健康志向のトレンドか、これに関する要望機能が圧倒的に多くなっている。これらの機能はすでに製品化されているものもあるが、スポーツウオッチのジャンルでは、ますます多様な機能が求められている。


ウオッチを収める化粧箱(5項目。複数回答)についても聞いた

総じて「環境・健康」といった視点が目についた


このアンケート調査では、ウオッチを収める化粧箱(5項目。複数回答)についても聞いた。〈シンプルなもの〉を挙げた回答者は73%にのぼり圧倒的。@ただの袋:13%、Aゴージヤスさ:10%、そしてB宝石箱:1%に満たなかった。Cその他では、普段使える時計置き、そのまま収納ケースになるもの、エコなもの、といった意見があった。
マーケットは時代を反映するのは当然だが、今回は、総じて「環境・健康」といった視点が目についた。

 

時計美術宝飾新聞社調べ





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