腕時計。何本も持っているし、好きだよ、大事だよ。
久しくつけたことがないなあ、時間はケータイだってなんだってわかるしね。
と、消費者の時計に対する思い、考え方は様々であり、
そのポジションも昨今では大きく変わってきている。
腕時計を初めてしたのはいつ? 仕事と遊び、あるいは服装に合わせて腕時計を替える? 
腕時計をプレゼントしたことがある? あわせて、待ち合せは待つほう? 
時間にルーズな人は嫌い?―腕時計と時への意識の一端を消費者に聞いた。
 
「初めての時計」は小学生がダントツ
 「■初めて腕時計をした」(回答項目選択)のは、ちょっと意外な感もするが「小学生」のときと回答した人が86%で断然のトップ。「中学生」はゼロ、「高校生」8%、「大学生」1%、「就職後」5%。
「祖父に買ってもらった」「入学祝として」など。そういえば遠い昔の記憶として、春は「〇〇でスタート」なんていう横断幕が時計屋さんの店頭にかかっていたが、合格祝い、就職祝いなどに腕時計をプレゼント、というのはいまでも健在なのだろうか。
 
男女共に「替える」が6割弱
 「■仕事と遊びで腕時計を替えますか」では、男性の58%、女性の57%が「替える」と答えている。
この数字、この程度なのか、それとも低いのか。時刻を確認するという面からみれば、腕時計にこだわらない人も多いご時世であり、それでも6割は替えるのだとも読み取れる。しかし、様々な用途、多彩なデザインの腕時計があふれるようにあるのだから、シーンによって替える人がもっと多くてもいいような気がするが。
「時計はファッションの一部」という捉え方は広く認められるところだが、「腕時計をつけると仕事にスイッチが入る」「腕時計を素敵に使いこなす人は時間にもしっかりしていて安心感を与える」という積極派も多い。
 
服装で「替える」は5割を切る
 それでは「■服装に合わせて腕時計を替えますか」となるとどうだろうか。男性は45%が、女性は33%が「替える」と答えている。逆にみれば男性の55%、女性の67%は「替えない」ということ。
  「時計はファッションの一部」がかなり浸透しているとはいえ、服装によってとなると、なかなかそうもいかないのが現実か。「腕時計は自己を主張するアイテム」「時計を替えると機嫌も変わる」といった回答者もいるのだが。
  シーンや服装によって替えることはメガネ、ジュエリー、そしてネクタイやシューズなどの業界でも言われている、あるいはされていることではある。
 
「プレゼント」は男女共4割強
 「■腕時計をプレゼントしたことがある」は男性で41%、女性で45%。
  入学・就職、誕生日、結婚記念日などでのプレゼントが多いが、なかには新築祝いというのもある。かつて結納返しで腕時計が上位にランクされた時代があったが、昨今はどうか。「人生の節目ごとに買ったりプレゼントしたりでその時々の思い出がある」という人もいる。腕時計はパーソナルアニバーサリーにはうってつけのアイテムのひとつと思えるのだが、いかがだろうか。
 
「国産腕時計」は強い人気
 「■国産と外国製腕時計、どちらが好きか」は男性が国産75%・外国製25%、女性が国産81%・外国製19%という結果。
  「正確性、安心感で日本のブランドは間違いがない」という一方で「国産腕時計には、デザイン面でもう少し何かが欲しい」という意見も多い。
 
男女で異なる「時間」感覚
 「■待ち合せは待つほう、待たせるほう?」で、「待つ」は男性89%、女性77%、「待たせる」は男性11%、女性23%。「■時間にルーズな人は嫌い?」で「嫌い」は男性89%、女性77%、「どうとも思わない」は男性11%、女性23%。
  誰だって、時間にルーズなのは嫌だろうし、待たせるのも好ましくないだろう。そのうえで、二つの質問の答(割合数字)を男女で比べると、男性が優しいのか鷹揚なのか、はたまた女性が強い?のか。「待たせる」も「どうとも思わない」も女性の割合が男性の倍になっている。
 
このアンケート調査は今年1〜2月に本紙WEBサイトで行なったものです。回答は507人(男性203人、女性304人)でした。
 
   

時計美術宝飾新聞社調べ




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