ジュエリーは自分への『ご褒美』として確立



大都市のトレンディスポットといわれるところでは、依然として内外の有名ブランドショップが華やかさを競いあっている。昨今の市況からすれば、いささかの虚しさを感じないわけでもないが、だからこそのガンバリともいえるのか。しかし、憧れのブランドが誰の手にも届くようになって、それを楽しみ、そしていま再びそれが憧れや夢に戻っていきつつあるというのが大方の実情ではないのだろうか。夏が過ぎれば、耳元に残るあの浜辺の眩しいほどの喧騒が、もはや手には届かないように。そうしたなか、消費者にとって時計とは?



自分への『ご褒美ジュエリー』として購入しますか?という質問に対し、34%が「購入する」と回答しているが、それを超える40%が「我慢する」としており、買い控えの傾向は否めない。しかし「我慢する」ということは、「欲しい」と言う意味であり、購買欲を持たせるきっかけさえ与えれば購入することもありえる話である。
「購入する」とした内の65%が女性であったことに注目したい。全体で17%、そのうちの85%が「予算を抑えて購入したい」と答えていることでも分かるように、多くの女性がジュエリーを「ご褒美ジュエリー」として認識し、チャンスさえあれば購入したい考えを持っていると捉えられるのではないだろうか。
また、5%の人が「リフォームして愛用品を楽しみたい」と回答しており、年配者の回答が多い傾向が出ているものの、ジュエリーが永遠である限り、人生の中でジュエリーを楽しませる工夫が必要であるかもしれない。

逆に「ギフトとしてのジュエリー」として質問したところ、80%以上で「期待できない」「微妙」という回答が出ており、誕生日やクリスマスといった記念日でのプレゼントには「ジュエリー」といった概念は昔ほどないのかもしれない。
ジュエリーを知り尽くした消費者が増え、業界が成熟した市場と捉えるのは良いが、それならばアプローチの仕方や販売戦略の仕方を変えなくてはならない。ジュエリーはいつの時代にも、女性にとって欠かすことが出来ないアイテムであり、今後も変わらぬ輝きを与え続けると思われる。時代と共に変化する消費者のマインドをつかむことは、いつの時代でも変わらないことなのではないだろうか。詳細は「W&J TODAY」(11月予定)および本紙HP(http://www.-tkb.com)に掲載しています。
http://www.e-tkb.com


時計美術宝飾新聞社調べ
 







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